ガソリン給油量 2.5L | 給油回数 1回 | ガソリン代 480円 | 宿泊費 7950円 | 総走行距離 114.1km | トップへもどる |
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しかし、あっという間に行き止まり! 斜面をスパッと切り崩しただけで構築された簡易なダートをたどっていくと、ここで行手がプツリと途切れていたのを確認。周囲にはきれいに枝打ちされた樹木が針のように立ち並ぶヒノキの美林が広がっていましたが、ここは明らかに林業作業用の作業道だな。
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行き止まり地点で振り返るとこんな感じ。林道以下の低規格な「ザ・作業道!」といった趣の路面状況が確認できますが、雨天後とかはドロドロになっていそう。
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Uターンで外ヶ洞作業道に復帰。本線をさらに前進していきますが、路面が落ち葉だらけな箇所もありました。ダートは相変わらずつぶての大きな石がザクザクですが、落ち葉の下に隠れて状況が分かりにくいのでゆっくり慎重に進みます。
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その後、途中で立ち止まって地理院地図を収めたクリアケースをウェアのファスナーに付け替えてみました。この方がより便利なことに気づいたのでね。
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松尾木曾谷林道から外ヶ洞作業道に入って進むことおよそ980mで松尾木曾谷林道に合流(9)しました。ここまで本線の松尾木曾谷林道経由だとおよそ1.8kmの距離があるので、ほぼ半分の距離でショートカットしてきたわけですが、しかし、石だらけのガタガタな路面は結構走りにくかったです。 なので外ヶ洞作業道経由の方が距離は短くても、移動時間は松尾木曾谷林道経由の方が速いので、外ヶ洞作業道経由は急ぐ場合の近道にはならないっす。 |
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松尾木曾谷林道への合流地点を振り返るとこんな感じ。逆方向から本線を進んで来た場合は、松尾木曾谷林道と外ヶ洞作業道を取り違えてしまいそうですが、作業道方向には作業道のヒシ形が設置されているので道間違いの心配はありません。
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本線林道に合流したら、左折して松尾木曾谷林道経由で外ヶ洞作業道入口(7)までいったん戻ってきました。そのまま松尾木曾谷林道を進むと未走行区間が発生するためですが、そういう細かいところが我ながら「林道バカ」なんだよなぁ。 というわけで外ヶ洞作業道入口に戻ったら即座にUターン。そして今度は分岐を左に進み、そこから松尾木曾谷林道の探索調査を再開します。 |
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外ヶ洞作業道分岐を後にすると下り坂となり、薄暗い山林の中を蛇行しつつ下っていきますが、やがて切り返しの左折で下ってく東万賀林道の分岐(10)が出現! いわゆる「中腹林道」をネットで情報収集していると必ず紹介されている地点なので、始めた訪れたにもかかわらず見覚えのある場所であり、「おお、ここか!」となんだかとても嬉しくなってしまいました。 |
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分岐に設置されている道標。「塞の神峠」はR257方向、「木曽谷」は進行方向、「万賀(まんが)」は左折の東万賀林道(延長2247m)方向を示していますが、初めてやって来た場合は地名がさっぱりなので、よく分からないかも・・・。 ちなみに道標記載の塞の神峠は、R257から松尾木曾谷林道へと入線した先の塞の神トンネルの上を横切る坂道の途中にある標高630mの峠らしいですが、しかし、そんな峠があったなんて全く気がつかなったぜぇ。 |
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逆方向から進んで来ると、分岐は手前から直進(東万賀林道)方向が松尾木曾谷林道に見えていますが、松尾木曾谷林道は手前から左方向なので間違えないように! 路肩に道標が立っていますが、左の松尾木曾谷林道方向は「塞の神峠」としか記されていないため、初めてやって来ると「?」となるかもしれないです。
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東万賀林道の探索は明日のお楽しみに取っておいて、分岐は直進して外ヶ洞作業道合流地点に向かいます。分岐を過ぎるとダートは登り坂となり、断崖じみた斜面にへばり着きながら登坂していきますが、路面の石にフロントを取られてからの崖下コースアウトが怖いので、飛ばさずに適度な速度で前進します。
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緑色のヒシ形が立つ外ヶ洞作業道合流地点(9)に戻ってきました。右から合流して来るのが先ほど通ったガタガタな外ヶ洞作業道ですが、やはり松尾木曾谷林道経由の方が距離は長いものの所要時間は断然早かったですよ〜。
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その後、標高850mのを等高線をなぞるように蛇行しつつ、軽くアップダウンを繰り返しながら進んでいきます。確かこの辺りでバババと前方からやって来た1台のオフバイクとすれ違いましたが、それにしても当日は最高に素晴らしい秋晴れの1日だったというのに、なぜかすれ違う同業者の姿は少なかったです。 それって松尾木曾谷林道は石が多くガタガタで疲れるので、一度走った林道ライダーが頻繁に再訪したくなるような林道ではないということかなぁ・・・。 |
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そしてやがて現れた右折分岐地点(11)ですが、注目地点の2カ所目がここ。すなわち松尾木曾谷林道から木曾谷林道への連絡ダートの入口であり、地理院地図によれば木曽越峠の南東に広がる林道群へも繋がっている模様。そのような重要度の高い分岐ならば是非とも確認しておかねばなるまい!
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というわけでこれが木曾谷林道へと至る名無し系連絡ダートの様子。標高839mの松尾木曾谷林道から標高1150mの木曾谷林道まで、高低差311mをおよそ2.3kmの距離で一気に登坂して連絡(猪之谷林道経由)していますが、入口からダートを眺めてみると、それを物語るかのような連続勾配がすぐに開始しているのを確認! ただし、事前に収集した情報によれば、連絡ダートは通り抜け困難なほどに荒れているとのこと。今すぐにでも立ち入って状況確認したいところでしたが、でも支線ダートの探索調査は明日のお楽しみ。美味しいおかずは最後に食べる派なので、今日は本線林道ルートの探索調査に徹してここは入口を眺めるだけにしておきました。 |
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これより私道につき立入を禁止する 山林所有者 |
そしてここにも立っていた私道を告知する立看板。ここ加子母は尾張藩の林業経営の中心地であったことは先述しましたが、1874(明治7)年の官民有区分事業によって公有地となったこの地域の山林は、半分の面積が「一村総持」として当時の加子母村に無償で払い下げられて村有林になっています。 その後、1889(明治22)年の町村制施行と同時に、村有林に造林が推進されましたが、造林費用の捻出と、村民に所有林を持たせて植林を奨励するため、山林売却が盛んに行われた結果、多くの村民が自分の山林を持てるようになったんですね。 ちなみに現在は地域全世帯の80%以上が山林を所有する森林組合の組合員になっているのですが、そのため加子母地域には個人所有の私有林が多く、立看板に「山林所有者」とか「地主」と記されているのをよく見かけるというわけ。 |
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キターッ!! 松尾木曾谷林道で立ち止まって眺めた最初の紅葉ですが、秋晴れの陽射しを受けて黄金色に輝く黄葉がきれいだぜぇ! しかし、正直言って木曽越峠周辺の林道群は紅葉林道探索のステージとしてはイマイチ。 今年は紅葉シーズンが遅いこともありますが、山は人工林が大半を占め、そもそも紅葉する樹木が少ないのがその大きな理由。というわけで、紅葉については標高1000m超えをする木曾越林道と木曾谷林道に期待するしかないみたいでした。 |
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松尾木曾谷林道初となった紅葉ポイントを出発すると、やがて不自然に電柱の立つ左折分岐(12)が出現。「なんだここは?」と思ってしまいますが、そういえば松尾木曾谷林道沿いには地デジ用の「加子母テレビ中継局」があって、分岐の手前でその電波塔が一瞬見えていたような気がします。
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というわけで左折分岐はおそらくテレビ中継局へと至るピストン管理道。そう考えると電柱の存在も不思議ではありませんが、しかし、延長距離はおよそ190mほど。これでもかと大量に積もった枯れ葉で地面の土が全く見えていませんでしたが、それでも地理院地図にはその道筋がちゃんと記載されています。
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テレビ中継所へのダート分岐を過ぎると林道の標高は900mに達しますが、ここで加子母の町を見下ろすビューポイントが現れました! この辺りでは木曾越林道と木曾谷林道を除くと唯一となる貴重なビューポイントであり、松尾木曾谷林道を紹介するサイトやブログではここからの眺望が必ず載せられていますなぁ。
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この空の青さ、ヤベえぜぇ! 澄み切った空気の清々しさと雲一つない秋晴れの空の青さに思わず目を見張りますが、目の前には加子母の町並みが一望に! 視界は良好で遠く下呂方面に飛騨の山々が見えていましたが、まさか、ここまで晴れ渡って最高の林道探索日和になるなんて! あはは、曇りのち雨で降水確率60%、降水量12mmだなんて予報したのは気象庁のどいつだよ〜。 |
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標高905mの林道路肩から高低差400mで見下ろした旧加子母村の町並み。南北に流れているのは遠く伊勢湾に注ぐ「木曽川」上流の「白川(加子母川)」で、そのすぐ東にR257が走っていますが、眺めているのは「道の駅加子母」がある辺り。中津川市街からおよそ40kmで、「下呂温泉」までのちょうど中間地点です。
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そして遥か彼方に視線を向けると、北北東の方角には群を抜いて高くそびえる「御嶽山(3067m)」がはっきりと! また、御嶽山から下呂(画像左方向)へと連なる山々の稜線もくっきりと見えていましたが、う〜ん、ダイナミックだぜぇ! なお、景色が広大過ぎてスケール感が把握しにくいですが、現在地から御嶽山までの距離はおよそ20km。そして現在地、御嶽山、下呂温泉の3点を結ぶと正三角形になりますが、その一辺が20kmということだな。 |
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やったー、林道標発見! ビューポイントで素晴らしい眺望を楽しんだら前進再開しますが、その少し先でようやく松尾木曾谷林道を示す林道標を発見! 転落防止のガードレールが設置された谷間の急斜面伝いに進んでいく地点ですが、ガードレールが開始しているその場所をようく眺めてみると・・・?
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松尾木曾谷林道 |
おお、そこには松尾木曾谷林道を示すコンクリブロックタイプの林道標が! これによって現在走行中のダートが松尾木曾谷林道であることが現地確認でき、林道名と共に開設年月日が「昭和59年度」と記されているのを確認。 昭和59年といえば今を去ること40年前の1984年。キツネ目の男のグリコ森永脅迫事件が発生し、福沢諭吉の1万円札が新札として発行された年ですが、そうか、この松尾木曾谷林道は当方が年齢的にまだ2輪免許をとれず、初めてのオフバイク(DT200WR)を買うお金もなかった頃に開設された林道だったのか。 |
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