探索日 2011.05.01
No.N-005

鉢伏山線 ■松本市・岡谷市 ■全線舗装
■大沢線と市道片丘線との接続地点付近から鉢伏山荘へと至る

 稜線伝いに延びる高原道路の雰囲気は素晴らしいが、所詮は舗装林道かと  

 ↓悪天候時にはガスに包まれて幻想的な雰囲気が、快晴時には素晴らしい展望
 が望めるものの、所詮は観光道路。いわゆる林動的な魅力に乏しい1本かと。


……こんな感じ……
■高ボッチ山から鉢伏山へと至る1本道の、途中左手に大沢線を分岐した少し先から鉢伏山荘までの区間が林道鉢伏線。起点がすでに高所にあることに加えて終点となる山荘はさらに標高の高い地点にあるため、スカイラインからの快晴時における展望は素晴らしく、ツーリング系の地図などでは高原道として記されていることもある。荒涼とした高所ならではの道すがらの雰囲気はなかなかだが、残念ながら路面はオール舗装状態に。いわゆる観光道路としては優れているのかもしれないが、なので林道的なものについては察して知るべしだろう。その入口に林道標が設置されていなかったならば、ここが林道であると気付かれる方はどれほどかといった具合でもある。

■R20号線から高ボッチ高原を目指して市道片丘線を進むと、1本道で最終的には鉢伏山荘へと至りますが、区間的には途中の横峰(1670m)付近から山荘までが鉢伏線となっています。探索当日は吹き付ける霧雨のような激しい濃霧に見舞われて視界は著しく低下。観光名所である鉢伏山へもこのような悪条件下では訪れる者もなく、その入口では吹き付ける濃霧混じりの風がビュウビュウと吹きまくっていました。通常ならばスカイラインから見晴らす展望が大変素晴らしい道であるということですが、ガスに包まれた尾根道林道もまた面白かろうと、ここは引き返すことなくそのまま山荘目指して突入してみることに。
→右側の通行止看板を眺める!
→路肩を調べる!
■尾根伝いにアップダウンで延びる鉢伏線の舗装路を進みます。途中、右手には牧場などがあったような気もしますが、ガスにより視界が極度に低下していたので、メルヘンチックに牧場見物どころではありませんね。どうせ誰もいないだろうし。気になる方は快晴の時に訪れてみてください。
■おや? 右手に路肩の樹木が開けて見晴らしのききそうなポイントがありましたよ。言わずともその結果は知れていますが、当鉢伏線は展望が素晴らしいということなので、ここはとりあえずお約束で眺めておくことに。
→展望を眺める!
■名物である道すがらの展望は絶望的でありますが、しっぽりとガスに包まれた稜線付近の森の雰囲気は幻想的。濃霧の中に浮かび上がってくる道筋を頼りに前進します。そういえば、この付近で1台のビックスクーターと出会いましたが、こんなガスの日でもバイクだといるんですよね。やっぱり訪れてみる人が。
■立ち込めるガスの中を目隠し状態にて前進しますが、進むに従って舗装路は徐々に高度を上げていきます。それにつれて周囲の樹相も変化しているようで、高所ならではの地を這うようなやけに背の低い灌木のような木々が目立ってきました。ここは吹き付ける風雪で、ただでさえ自然状況が厳しいということなのでしょうか。
■「うぅ、さ、寒い…!」高所ゆえの遮るものが何もない尾根道では吹き付ける風をまともに食らいます。ただでさえ一ケタ代の気温であるのに、体感温度は氷点下に達していそうな気も…。幸い、雨ではないのでこうして探索していますが、これが雨だったら疲労凍死しちゃいそう!
■さらに登坂路は続き、前進するにつれて風量およびガス濃度は上昇します。もう目の前10メートルほどしか視界がきかず、まるで津軽平野の地吹雪の中にいるみたい。すぐそこに樹木が立っているのですが、それさえよく見えませんでした。体感的にはかなり寒いですが、雰囲気的には幽玄的でとてもいい感じでしたけどね。
→樹木を眺める!
→右手の景色を眺める!
→左手の景色を眺める!
■その後も登り坂は途切れることなく断続的に続きます。いくら視界がきかないとはいえ、鉢伏線は舗装されているので走行的には問題ないですが、もしもこのような状況で譲ることを知らないファミリー系の乗用車にでも追いついてしまったら、別の意味で最悪でしょうね。
■ガスにまかれて視界を奪われつつ進むことしばし、いきなり「鉢伏山荘」の標識が現れました。右手が山荘の入口になっており、もう一方の直進側はゲートの先にダートが続いている様子でしたが、ガスのためよく確認することができません。いずれにしても鉢伏線をやって来られるのはここまでであり、ここが事実上の終点であると思って間違いはなさそうです。というわけで、鉢伏線の探索はここで終了ですが、せっかくなのでここは軽く周囲を散策してみることに。
→直進側を眺める!
→付近を調べる!
■先述した直進側へは前進不可なので山荘入口へと入ってみました。そしてそこには嫌でも目に付く「有料駐車場 鉢伏山荘」と記されたごっつい看板と各種告知板がてんこ盛りに! とりあえず確認のため停車しますが、それにしても料金箱、これ見よがしだなぁ…。
→料金箱を眺める!
■「チャリーン。これで100円ナリ」うかつにもこうして足を踏み入れてしまったから徒歩料金が発生してしまいましたよ。でも、まだXRは乗り入れていませんからね。あっはっは!
→山荘を眺める!
■…と思ったのですが、厳残念ながら密にはXRは1メートルほど敷地内部に入っていたようです。「チャリーン。これで200円ナリ」でもその結果、徒歩ではなくなったので、先ほどの100円と合わせて差し引き100円ですね。あっはっは!
■うかつにも料金が発生してしまったので駐車場内部へと進み、少しだけ付近をうろついてみましたが、周囲はこんな有様に…。五里霧中という言葉通り、手探り状態で散策するのも面白かろうと思ったのですが、なにせ強風とガスに巻かれて身体の芯から凍えるような寒さです。この先扉温泉へと抜けることができない事実も判明したので、これ以上の長居は無用と判断。今夜の宿である崖ノ湯の熱い湯に浸かるべく、ここは早々に立ち去って鉢伏線の探索は終了としておきました。
→探索終了!
→付近をうろつく!
→付近をうろつく!