小松原線

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■小雨とガスで煙ったダートを進みます。藪は場所によっては路面を覆い尽くして勢いづいていましたが、その後は鳴りを潜めたように落ち着いて、路面的もおとなし目の状態が続きました。しばらくは特に走りにくいこともない小康状態が続きます。
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■その後、ちょっとした広場のような箇所が現れました。ここはちょうど左カーブになっている地点で、右側が軽く雑草に覆われてはいましたが、ポッカリと開けています。天候が良ければ一服するにはちょうど良さそうな場所でしたが、あいにくの天候なので、早々に先へと進みます。
→広場を眺める!
■ススキが茂り、道と藪の区別が曖昧になった区間が続きます。ここでもダートは忠実に山の地形に沿って延びており、右手の谷を迂回すべく前方の急カーブで右方向に切り返してさらに延びていました。その行く手の道筋もここから見えています。
■人の背丈ほどに延びたススキの藪がダート沿いに壁を作っていました。藪漕ぎするほどではありませんが、路面も雑草に覆われがちで地面があまりよく見えません。雨のぱらつく中、その先の状態もよく分からないこんなダートを進むのは、なんとも心細い状態です。
■ススキの藪を掻き分けるようにしばらく進むと、今度は土砂崩れ跡のストレートがかった区間に差しかかりました。 左手の崖が崩れて斜め45度に土砂が堆積、路面の左半分を埋めていました。 堆積した土砂には雑草が軽く生えていることから察するに、この土砂崩れは最近のものではなさそうですが、ということはそのまま放置されているということか。
■長く連なった土砂崩れ区間をそおっと進みます。路面には土砂に混じって岩石も転がっており、崖上から崩れに巻き込まれた樹木の幹なども痛々しくその姿を晒していました。荒々しく、いかにも山岳林道ならではの光景であり、そういう意味では良い雰囲気でした。堆積した土砂にへばり付くように生えた紅葉もきれいです。
→斜面を眺める!
→景色を眺める!
■土砂崩れ区間をさらに進みます。途中には崩れた岩石が多量に散らばっている箇所があって、それらを乗り越えるのはガタガタ感が大きくてやや走りにくかったですが、それでも走行困難というにはほど遠く、ほとんど問題はないでしょう。なお、前方の行く手が相変わらず酷くガスっているのが確認できます。雨は止みそうな感じもしますが、それはまだ分かりません。
■この土砂崩れ区間は幸いにしてオフバイクであれば余裕で通れるスペースがありますが、それは土砂崩れが運良く路面半分を残してくれたおかげでしょうか? どうもここには復旧を行った痕跡がないような気も。巨大な落石がそこかしこに放置されたままでした。
→斜面を眺める!
→景色を眺める!
→行く手の山肌を眺める!
■まだまだ続く行く手の様子が確認できたこと、そして何より雨がようやく止んだことで、沈みがちであった気分も回復! 勢いづいて土砂崩れ区間の末端までやって来ました。ここは堆積した岩石混じりの土砂の上に自然発生的にできた路面があってなんの問題も無し!
■うげぇ…。ただし、土砂崩れ区間を抜けた先にはやる気を一気に削ぐような藪区間が…。しかもここはこれまで以上のかなりの密度です。「さっきちゃんと道筋が見えていたのに…」と、なんだか裏切られたような気分ですが、仕方ありません。全身で藪を掻き分けつつ進みます。
■「ほぇ?!」ようやく藪を抜けると今度は路面にクレバスが…。しかも両脇からは藪が迫っているため、通行スペースは限定されがちに。ということで、いよいよここから荒れ第2段階における本格的な荒れ区間が始まります。
■ダートに発生していたクレバスはさほど深くはないものの、進むにつれて路面を左右に移動するのが厄介でした。端なら端に、中央なら中央へと一定の位置を保ってくれるのなら、まだ対処しやすいというものですが…。両脇から圧迫する藪も邪魔だしね。
■ちなみにクレバス区間の路面は砂のよう小粒状の砂利質。これがまたモッサリとしてたちが悪く、溝に近寄り過ぎると底に向かってもさりと崩れてしまいます。なので、深さがあまりないことを幸いに、ここはあえてクレバスの中を走行することに。
■ただし、クレバスにはうっかり落ち込んだら容易には復帰できない深い地点もあるようです。なので細心の注意を払いつつ前進するのは言うまでもないですが、最悪なのは、カーブなどで小砂利質の路面が溝に向かって斜めった地点。そういう箇所では地面への足付きも出来かねるので、バランスの維持こそが命となります。もちろん、こんな地点では反転できないので、ここまで来たら手押しバックもしくは前進するしかないですけど…。ちなみに、このクレバス区間は先ほど山の斜面に道筋が見えていた区間ですよ。
■「橋だ!」どこまでクレバス区間が続くのかとかなり不安に陥りましたが、なんといきなり藪の向こうに橋梁が! どうやらこれは千倉沢に架かる橋梁のようですが、ここの欄干は外されておらず無惨にもぎ取られた状態に。でも連続するクレバス区間の中にあっては、安心して一服できるなんとも有難い休み場といえるでしょう。そしてこの先にもダートはさらに続き、いよいよ荒れの第3段階となるわけですが、ここで不安を感じるようであれば、楽に反転できるこの場で引き返しておいた方がいいと思いますよ。
→千倉沢の流れを眺める!
→さらに小松原線を進む!
→引き返す…