■「荒れているとは聞いていたけど、こんなだったとは…」この先にもダートは続いてはいますが、その進退を千倉沢に架かる橋上にて思案中。せっかく止んだ雨もここに来て再びポツポツと降り出してしまったことだし…。 | |
■「ええぃ、もうどうにでもなれぃ!」橋の向こう側はやる気を消失させるような藪の壁状態ではありますが、せっかくここまでやって来たので、やはりここは前進するしかないでしょう! 雨だって本降りじゃないし。でも心の中ではこの先抜けられないという予感を感じつつ…。 | |
■「うへぇ…」橋を渡り終えた直後の藪はほどなく開けましたが、その先の路面はこんな感じに。相変わらずザクザクの砂のような小砂利ダートです。雨が降って緩んだせいもあるのか、とても柔らかく、そこに乗り入れるとタイヤにモサっと絡みついてきました。とても走りにくい状態です。 | |
■そして再びクレバスが! ここは深さもかなりあって、うっかり落ち込んだら引き揚げるのは相当に難しいかもしれません。なぜかというと、路面はただでさえタイヤがXRの自重で埋もれてしまいそうな砂地にも似た例の小砂利ダート。引き揚げるにしてもタイヤが地面を掘ってしまって賽の河原状態に陥ることは目に見えています。なので本気で真剣に進まないと酷い目に…。 | |
■で、クレバス区間の最危険箇所がここです。表層の小砂利が洗い流されて、さらにその下部の岩盤が露出。加えて岩盤にはこれまた深い縦筋が…。ここにバイクがハマった場合は岩盤の溝の底にタイヤが届かず、たぶん宙ぶらりんになるに違いありません。2段構えのこれに落ち込んだら、自力脱出はおそらく無理かも。なんともイヤらしい要注意なクレバスですよ! | |
■最大にアブないクレバス箇所は無事通過しましたが、なおも溝区間は延々と続くので気が全く抜けません。「こりゃ、失敗したかな」と思いつつも、こんな場所では反転もできないのでズルズルと強制的に前進させられてしまいます。ハァ…。 | |
■クレバス区間はカーブ地点が最も気をつかいますね。路面は相変わらずモッサリしているし、両脇から藪がせり出てプレッシャーを加えてくるし。ここではあえて自ら溝にハマって走行することも出来ないので、身体ごと路肩の藪に突っ込むような感じで、藪を擦りつつ強引に進みます。 | |
■クレバス区間はなおも続きますが、ちょっと落ち着いて来たなと思っても藪の茂りが酷くて状況的にはこんな感じに。これはもう車両の通行は希、ではなくダートそのものが死にかけて(廃道化)いる状態ですね。事前情報で得ていた荒れの状態はその後、さらに進行してしまったようです。ここはもう「放棄」の匂いがプンプンと…。 | |
■「あッ、舗装路だ!」限りない放棄と荒廃とを感じつつ黙々と前進することしばし、なんと行く手に舗装区間がいきなり! このような状況においてはなんとも嬉しい展開です! ひょっとしたらこれで難所は抜けたのでしょうか? やっぱりここまで進んできて良かったと思うことしきり、これで津南方面へと抜けられるかも…との淡い期待が再びよぎります。雨も前途を祝福するかのようにいつの間にかまた止んでいるしね。
→振り返る! |
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■るんるん♪ | |
■ただし、舗装されているとはいってもその傷み方はかなり酷く、時には路面中央にいきなり落とし穴が現れる箇所も! ま、そのようなこともないでしょうが、ここで飛ばすと危険ですよ。 | |
■「…!!」最も恐れていた事態が発生しました。舗装された九十九折りの登坂路を快調に進むことしばし、なんとここで行く手の舗装が途切れています。道筋そのものはここから再びダート化してさらに続いているのですが、路面状態はこれまで以上に過激な様子。そのまま勢いで突入するのはどう見てもヤバそうです。ここまで来てそんな…、と浮かれ気分が一気に吹き飛びましたが、とりあえずは徒歩にてその先の様子を偵察することに。 | |
■舗装が途切れたその先にある右カーブ地点です。登り坂になっているそこは勾配角度もキツく、剥き出しになった岩盤や土中から頭をのぞかせた岩石、そしてこの雨でヌタヌタになった土塊や水溜まりの存在が…。いかにもツルっといきそうな危険な状態でした。たぶんここに乗り入れると反転の出来ない恐れが大なので、もう少しだけその先を偵察しておくことに。 | |
■「あちゃ〜、こりゃ酷い!」その先には段差とクレバスが待ちかまえていました。急勾配とクレバス、そして藪…。快晴時であればなんとか前進も考えられるかもしれませんが、そこに降雨直後のコンディションの悪さが加わるので状況は最悪。危険な香りが充満しています。今の状況ではこれ以上進んでしまうと、この先かなり面倒な事態に陥ってしまいそう…。 | |
■ふぅ…。今回はこれ以上の前進は諦めて舗装が途切れた地点に戻ってきました。なお、現地にて確認したわけではありませんが、この先で大規模な路面崩落があったとの情報もあり、現在の様子は不明ですが、分断された路面はおそらくそのまま放置されている可能性が濃厚。ただでさえ荒れていた区間が放置によって荒廃の度合いをメチャクチャに増してしまったのが現状かと。この路面状況を通行可能とみるか、廃道化と受け止めるかは個人の判断にお任せしますが、荒れは小松原湿原入口付近まで続くと思われ、津南方面に抜けることはかなりの困難さを伴うのは確実でしょう。なので、もしもそれを試みるのであれば快晴時の少しはマシな状況下でアタックすることをお薦めします。というわけで小松原線の探索はここで終了。以降の区間はまたの機会の宿題としておくことに。
※2010年10月の探索調査によって以降の区間は「大場線」であることが判明しました。よって当サイトでは1本道ながらも以降の区間は小松原線ではなく、大場線として紹介しています。 →探索中止… →迂回して大場線に向かう! |