ワレ西上作戦開始セリ! 猛暑の山と海の林道探索ツーリング 7月20日(土)曇りのちゲリラ豪雨 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
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ガソリン給油量 18.94L 給油回数8回 ガソリン代 3762円 高速代 7780円 総走行距離 586.6 km トップへもどる


その後、オスガ谷沿いに続く断崖区間では土砂崩れの痕跡も見かけました。大雨かなにかで右手の斜面が崩落してしまい、大量の土砂が樹木を巻き込みつつ林道を横切って左手の崖下へと崩れた現場だと思われます。林道では珍しくもない光景ですが、荒々しい雰囲気がいかにも山岳ダートっぽくてイイ感じだなぁ!







おお、またしても支線林道発見! 先ほどの黒河林道28林班支線分岐から2.5キロほど下っていくと、右折分岐で登坂していくダートが現れました。路肩に林道標が設置されていたので駆け寄ってみると・・・。







黒河林道アシ原谷支線
右折分岐は「黒河林道アシ原谷支線」であることが判明しました! 黒河林道アシ原谷支線は地理院地図に道筋は記載されていませんが、黒河川支流の「アシ原谷」伝いに遡るピストンで、延長距離は1kmにも満たない800mほどの極端ピストン。アシ原谷沿いの林道なので林道名は「アシ原谷」支線というわけですね。







樹木マークが描かれた真新しい林道標の傍には一世代前の長方形鉄板タイプの林道標もありました。しかし、そこに記載されているのは林道名とお決まりの文言のみ。残念ながら延長距離や開設年月日などの林道データの記載はなかったです。







おお、林道標としては正統的な木杭タイプの林道標も発見! しかし、風雨に晒され続けた林道標はボロボロに腐食してほとんど判読不可能状態。惜しいかな、どんなに頑張っても記載されている延長距離は読み取れなかったぜぇ・・・。







分岐直後に左カーブで森の奥に姿を消していく黒河林道アシ原谷支線の様子です。入口はお約束で南京錠付きのチェーンで封鎖されているものの、脇からの強行◯破は可能と思われますが、しかし、路面は分岐直後から雨水による洗掘でえぐられており、ダートはそれなりに荒れているみたいでした。







黒河林道アシ原谷支線の分岐を後にして黒河林道本線をさらに前進していくと、やがてコンクリ橋を渡りますが、橋名は「アシ原橋」で、跨いでいるのはアシ原谷。ここは黒河林道アシ原谷支線沿いに流れるアシ原谷のちょうど下流地点にあたります。







アシ原橋を渡るとその先で逆S字となった急カーブが現れますが、そのカーブの途中でコンクリ橋で再びアシ原谷を渡ります。

昨夜降った雨水が染み出したのか、橋上は路面がえらくビチャビチャになっていましたが、それがうまい具合に「打ち水」効果を生み出していた模様。おかげで橋の上は空気が冷んやりとして、他の地点と比べて格段に気温が低かったですよ〜。







してやったり。黒河林道アシ原谷支線分岐から600mほどの地点で今度は切り返しで右折分岐していく「黒河芦谷林道」を発見しました! ただし、ここから眺めても分かるように、残念ながら入口はチェーンゲートで封鎖されています。







ここで黒河林道から右折分岐していく黒河芦谷林道ですが、実は某資料には「黒河林道芦谷支線」と、すぐそばに設置された水源かん養保安林看板記載の林道地図には「芦谷支線」と記されています。しかし、それなのにゲートの支柱脇に立つ現地の新旧2つの林道標には共に「黒河芦谷」林道と記載されているんだよなぁ。

このような林道名の微妙な違いって各地の林道を探索しているとたまに遭遇しますが、正確なところは林道台帳でも眺めるほか確認しようがないと思います。個人的には本来の林道名はおそらく「芦谷支線」だと思いますが、当サイトでは現地の林道標を尊重して「黒河芦谷林道」として扱いますよっと。







黒河芦谷林道入口の傍には付近一帯が「黒河山国有林」であることを示す国有林看板もありました。黒河芦谷林道はこの黒河山国有林の中を進んでいきます。しかし、黒河芦谷林道はピストンではなくて、黒河林道の西側の山中を迂回して「アシ谷」伝いに下り、再び黒河林道へと合流する完抜け迂回ルートだったりします。

ただし、その迂回ルートは全区間が黒河芦谷林道なのではなくて、途中で黒河芦谷林道→黒河山保安林管理道→黒河林道アシ谷支線と林道名が変わります。

このように林道ライダー的には探索欲をそそられる支線林道なのですが、しかし、地図上では完抜けしていても、実際には大崩落でルートが分断されていたりするようで、しかも、そのまま放置が続いていることはすでに承知済み・・・。







黒河芦谷林道入口のそばにも設置されていた「水源かん養保安林」看板です。付近一帯の「林道地図」が記載されているので、林道探索においては現地でとても役立つ存在となっています。見かけたら立ち止まって眺めておきましょう。







黒河芦谷林道分岐を出発すると、「楓舐渓橋」→「石橘花橋」→「紅瀑橋」の順にコンクリ橋が連続して現れますが、ここは3箇所目の紅瀑橋を渡った直後の地点。手前からだとかなり分かり難いですが、この場所を振り返ってみると・・・?







なんと、紅瀑橋を対岸に渡った直後で直角に右折するダート分岐が出現! 橋の手前からだと位置的に見えておらず、そこに支線林道分岐が存在することに気付きにくいですが、分岐にはちゃんと林道標が設置されています。







黒河林道菩提谷支線
おお、ここは黒河林道菩提谷支線というのか! 黒河林道菩提谷支線はその名の通り、黒河川支流の「菩提谷」伝いに遡っていくピストン林道。菩提谷は渓谷の美しさと秋の紅葉がきれいな場所ですが、林道ライダー的にこの黒河林道菩提谷支線で特筆すべきは支線のそのまた支線である「分線林道」の多さです。

すなわち黒河林道菩提谷支線へと入線して進んでいくと、まず左折分岐で「黒河林道ワコ谷分線」が、続いてその先にて左折分岐で「黒河林道後谷分線」が現れるんですね。未知なるピストン探索が好きな林道ラーダーには垂涎ものですが、しかし、そこには行手を拒むチェーンゲートが・・・。ちぃ、つれねぇ仕打ちだなぁ。







紅瀑橋を渡った直後で本線の黒河林道は左に直角に曲がり、黒河林道菩提谷支線は右に直角に曲がっていきます。そして安全確保のためにカーブミラーが設置されているのですが、しかし、これじゃあ、意味ねーし。風雨に晒され続けて汚れに汚れ、ガビガビ状態になった鏡面の反射率はもはや0%です。







あぁ、哀れ。これは分岐のすぐそばにあった「水源かん養保安林」看板ですが、全身に赤サビが回って目も当られない状態に・・・。







黒河林道菩提谷支線分岐を過ぎてさらに黒河林道を下って進んでいきますが、この辺りは幅員も広くて路面状況はいたってまとも。順調に進んでいきます。







順調に進んでいきますが、時たま、昨日の雨のためか、斜面から滲み出た水がダートを横切ってヌタヌタになっている箇所を通りがかりました。

林道では雨水を真横に横切らせて逃す黒いビラビラな「横断排水溝用ゴム板」が設置されているのをよく見かけますが、黒河林道ではゴム板が設置された地点において雨水が路面を洗掘して小規模なクレバスが発生していました。そして溝から溢れた水で辺り一面マディなグジュグジュ状態に・・・。







道すがらに土場は設けられておらず、大々的に林業活動が行われている様子もなかった黒河林道ですが、途中で斜面の樹木が切り払われた伐採跡地が現れました。立ち止まってその伐採斜面を見上げてみると・・・。







おお、そこには魅惑の作業道ワールドが! 樹木の伐採された斜面には木材搬出用の作業道がジグザグに、そして過激な傾斜角度で張り巡らされているのを確認! 思わず駆け登っていきたい衝動に襲われましたが、熱中症も十分にあり得る危険なクソ蒸し暑い中、下手に立ち入ってスタック地獄にでも陥ったら最悪なのでそこは自重。







その後、花崗岩の岩肌が見上げるような高さでむき出しになった断崖地点に差しかかりました。露呈した岩肌は縦横に割れ目が入った「柱状節理」っぽくもありましたが、林道沿いに流れる黒河川流域にはこのような崖地が多いのだそうです。それにしても今にもガラガラっと崩れてきそうな危なっかしい崖でした。

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