ワレ西上作戦開始セリ! 猛暑の山と海の林道探索ツーリング 7月21日(日)晴れ 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
2日目[8]  → 敦賀市「敦賀トンネル温泉 北国グランドホテル もどる  






ガソリン給油量 7.94L 給油回数2回 ガソリン代 1455円 高速代 1030円 総走行距離 175.1km トップへもどる


そして展望台を出発すると400mほど先の地点で福井県から滋賀県への県境地点を通過し、さらにその100m先で二股分岐が出現! 行く手は左右共にダート状態になっていて、ここでようやく路面がダート化しているのを確認しましたが、結局、粟柄〜河内谷林道はすでに全線舗装済みであることもまた判明しました。

ちなみにここはどのような場所なのかというと、粟柄〜河内谷林道が河内山林道(右方向)に接続する地点。それと同時に末端区間は治山資材運搬路になっているピストンの原山林道(左方向)の起点になっています。







← 大谷山登山口 標高813.9km 大御影山登山口 標高950.1m →
これは原山林道との分岐地点に設置されていた道標。「大御影山→」というのは河内山林道にある登山口を、「←大谷山登山口」は原山林道にある登山口を示していますが、この分岐地点は登山者にとっては登山の拠点となる場所。

その証拠に粟柄〜河内谷林道を少し引き返した地点に、登山者向けのやたら広い砂利敷きの駐車場があって、そこに公衆便所が設けられています。







分岐の左折方向となる原山林道の様子です。普通、ピストン林道といえば登っていくものですが、この原山林道は「川原谷」源流域を高島市の「家族旅行村」付近まで下っていく延長距離4kmほどのピストンで、その末端区間は川原谷下流の「百瀬川」で行われていた砂防工事のための治山資材運搬路になっています。

百瀬川上流で土石流対策の砂防ダム建設工事が行われていた頃は、資材運搬のトラップやダンプが頻繁に走行していたと思われ、原山林道へのアプローチルートでもある粟柄〜河内谷林道はそのために舗装されたものと推測されます。

しかし、現状として路面は夏草が蔓延り放題でなんだか放置で廃れている感じ。また、原山林道を示す林道標は設置されておらず、その入口は1本の鎖によって隙間なくきっちりと封印されています。







続いてこちらは右折方向となる河内山林道の様子。ここから先の区間こそが、高島市の粟柄河内谷林道から河内山林道への接続地点に設けられたゲートに至る「粟柄河内谷林道ルート」のキモとなる区間なのですが、ちぃ、なってこったい。無情にもそこには林道標が添付された鉄門ゲートが頑張っているんだよな〜。







河内山林道
鉄柵門ゲートには林道標が括り付けられていますが、これは滋賀県側の粟柄河内谷林道からの接続地点にあるものと全く同じ。河内「」国有林を通るので河内林道という林道名ですが、一方の粟柄〜河内谷林道は河内「」伝いの林道なので河内。河内山と河内谷とを混同しないようにしてくださいね。







鉄門ゲートの右手の状況ですが、そこにはすり抜け防止用の正六面体のコンクリブロックがわざわざ配置されています。四輪の場合は処置なしですが、オフバイクの場合はギリであの隙間を通れるとか通れないとか?!







全線舗装の粟柄〜河内谷林道から接続して開始している河内山林道のダート。ここから山越えをして粟柄河内谷林道接続地点まで連続10キロほどの山岳ダートが続いているはずで、ワダチダートが林道ライダーを誘うように森の奥へと緩く登坂していくのを確認しましたが、ここは潔く勇気ある撤退を決意します。

例え立ち入ったとしても昨日の粟柄河内谷林道からのアプローチによって、高島町側のゲートは通り抜けできないことは分かっており、また、耐え難い蒸し暑さですでにHPゲージをゴリゴリに削られていた事が主な理由。それに加えてゲリラ豪雨に見舞われそうな予兆があったため、今来た道を引き返すことにしておいたわけ。







というわけで粟柄〜河内谷林道を退出すべく引き返しますが、そういえば大谷山への登山道入口は紛らわしいことに、先述の原山林道と粟柄〜河内谷林道の2ヶ所にあるみたいです。というわけで行きがけには立ち止まることなく通過した粟柄〜河内谷林道にある「大谷山登山口」をちょっと眺めておきました。







粟柄〜河内谷林道沿いにある大谷山への登山道入口です。山頂まで「約60分」と記載されていましたが、道筋がえらく不明瞭。山登りのシロートにはどこに道筋があるのかすらも分からぬ状況だったぜぇ。あはは!







その後、折戸林道分岐まで戻ってきましたが、標高が下がったことで空模様は雲一つない快晴状態にまで復帰。怪しい黒い雲は消え失せてゲリラ雨の心配はなくなったため、それならばと帰りがけの駄賃で支線林道巡りをすることに計画変更。さっそく折戸林道に突入してみることにしました!







おお、やったぜぇ。ダート出現! いざ折戸林道に入線するとしばらくは味気ないアスファルト舗装が続いてしまい、ここも全線舗装林道なのかと半ば諦めていたのですが、やがて行く手に未舗装区間が現れました!







折戸林道はその名の通り、粟柄谷支流の「折戸谷」伝いに遡っていくピストン林道。途中には赤坂山登山口があることを行きがけに確認しているので、まずはその登山口を目指して登坂していきますが、なぜかチョロチョロと流れ下る水で路面がびちゃびちゃ状態な区間がありました。







砂利が粗くて見た目以上の走り難くさを感じてしまった折戸林道のワダチダート。右に左へとこまめにカーブを繰り返しながら、そして左手に木々の隙間から折戸谷の深い谷を見下ろしつつガンガンに登坂していきます。







やがて赤坂山への登山道入口に到着しました。登山口周辺の路肩には登山者の車が4、5台駐車していましたが、滋賀県と福井県との境界に位置する赤坂山は某山岳雑誌によって「花の百名山」に選定されているらしく、また「関西百名山」にも選ばれているとのこと。なので休日には訪れる登山者も多いみたいだな。







ちなみにこれが林道の右路肩にあった「赤坂山登山口」。いきなり傾斜角度が45度を超える急階段で開始していましたが、山頂までの所要タイムは90分らしいです。さすがにメット片手にちょっと散策がてら山頂までとはいきませんが、とゆーか、それ以前にこの鬼階段を一目眺めただけで、即座に戦意喪失っす・・・。







これは登山者向けの所要時間の案内板。赤坂山までは1.5時間で、赤坂山を経由して大谷山までは3時間、「三国山(876.1m)」までは4時間らしいですよ。まあ、メット片手に散策気分で登れる距離ではねーな。







おお、人里遠く離れた山奥にこれほどのストレートが! 赤坂山登山口を出発して折戸林道をさらに進むと、やがて広く明るく開けた伐採跡地が現れました。その伐採跡地をストレートで突っ走っていくのですが、ここ、夏草の緑色に映える白いワダチダートが見た目にも美しく、そして走り心地も最高!







しかし、伐採跡地を過ぎてなおも前進していくと、山奥のピストンの常で両脇から藪が激しく迫って幅員はかなり狭まってきます。閉塞感抜群な心細い状況ですが、それでも藪に飲まれて埋没したり、廃道化することもないままダートは続いているので、まるで奥へ奥へと誘い込まれるかのように進んでいくと・・・。







やがてY字のような二股分岐が出現。緩い下りとなった左方向は雑草こそあまり繁っていませんが、路面はびっしりとしたコケにまみれ、明らかに車両の通行が途絶えて久しい廃れた状態。もう一方の右方向は急激な登り坂となっていて、坂道対策のためか路面はコンクリ簡易舗装されています。

いずれにしてもこれより先は左右共に作業道の香りがプンプン。おそらく折戸林道として区間はここまでであり、以降は作業道になっているのでしょう。引き返すか、それとも左右のどちらかへと進むべきかで迷いましたが、ここはより走り易いコンクリ舗装された右手に進んでみることにします。







分岐を右方向に曲がってコンクリ簡易舗装のキツい急坂をたどっていくと、やがて小さな沢をジャブジャブと直渡りする地点があり、その直後に路面はダート化します。しかし、その先のダートはあからさまに低規格で草深い作業道。ヤバそうな雰囲気が色濃くて、さて、どうしたものかと思案しますが・・・。







実はその直前、沢の直渡り地点の水際でくつろぐ2台のジムニーに遭遇しており、挨拶と共に軽く世間話を交わし、そこで簡易舗装区間の先に続くダートは最終的には藪に埋没して消滅しているとの現地情報を得ていたんですね。なので・・・。







コンクリ簡易舗装の途切れた地点で勇気ある撤退を決意。ここはすでに作業道だし、藪漕ぎ覚悟で前進してみてもどこかへと通り抜けられることもなく、リスクばかりが高くて得るものはないと判断したんだよな。しかも、息苦しいほどの草いきれと、猛烈な直射日光でぶっ倒れそうなほど蒸し暑くてタマらねーし!







その後、折戸林道を引き返して粟柄〜河内谷林道に復帰したら、そこから粟柄〜河内谷林道を粟柄関所跡まで戻ってきたところで今度は黒谷林道へと入線します。

なお、黒谷林道は延長距離が1キロほどしかありませんが、終点で左右に延びる作業道にT字状態で突き当たって接続しています。そして接続先の作業道は地理院地図によれば延長距離が5キロにも及び、標高差350mを一気に登坂して終点に至るという長距離作業道。それだけでも十二分に興味を誘ってやまないんだよな!

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