ワレ西上作戦開始セリ! 猛暑の山と海の林道探索ツーリング 7月21日(日)晴れ 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
2日目[9]  → 敦賀市「敦賀トンネル温泉 北国グランドホテル もどる  






ガソリン給油量 7.94L 給油回数2回 ガソリン代 1455円 高速代 1030円 総走行距離 175.1km トップへもどる


粟柄〜河内谷林道に別れを告げて黒谷林道に入線すると、林道名由来の「黒谷」伝いに砂利ダートの登り坂が続きます。バババババッとWRのエンジンパワーにものをいわせて一気に登坂していきますが、砂利はつぶてが大きくて岩屑のようであり、ガタガタ感が激しくてなかなか走り難かったぜぇ。







黒谷林道はかなり険しい地形に強引に開設した林道なのか、落石の痕跡が至る所にありました。路肩のガードレールは落石の直撃を受けてぐにゃりとへしゃげ、路肩には大量の岩屑が堆積しまくりです。







途切れることなく続く急な登り坂を喘ぐように登坂していきますが、地面から頭を覗かせた岩石により路面の凸凹が激しくて、ハンドルを握る手首が痛くなるほどガタガタ感が大きかった黒谷林道のダート。タイヤがパンクしないかと心配になるほどでしたが、さすがにオフバイクはそこまでヤワじゃないよな。







えぇ!? 道すがらに景観も望めないまま黙々とガタガタなダートを登坂していくと、やがてダートが途切れてアスファルト舗装が現れましたが、その境界地点で行手を阻む南京錠付きのチェーンゲートが出現!

先述した黒谷林道終点となる作業道接続地点まであと僅かの地点だと思われますが、ゲートの設置により、ここが黒谷林道の事実上の終点となっていたようです。脇からの強◯◯破も不可能ではないですが、この先は所詮作業道。道はさらに続きますが、ここまで「林道区間」を探索調査できただけで十分としておきました。







それ以上の前進を拒む銀色の鎖に括り付けられていた看板ですが、そこには「これより奥作業道は」の文言が! やはり黒谷林道は作業道に接続しており、そしてその終点はゲート設置地点の先、すなわち「これより奥」にあるみたいだな。







ゲート地点を振り返るとこんな感じ。脇が甘ちゃんですが、今回は遠慮して引き返しておくことにしておきます。その先の作業道の様子が気になりましたが、炎天下のエグいほどの暑さの中で作業道探索にまで手を出す余裕はなかったです。







というわけで黒谷林道を下って粟柄〜河内谷林道に引き返しますが、そういえばこの黒谷林道も区間的に路面の流水が夥しかったです。昨日もしくは一昨日に降った雨によるもので、いまだもって流水が止まらず路面がかなり洗堀されていますなぁ。

路面がモサっと軟弱化しているためフロントを落とさぬよう気を付けますが、これ、まさしくクレバスが成長しつつある瞬間です。







その後、粟柄〜河内谷林道を退出したら県213→R27と進んで美浜町から「敦賀市」へと戻り、敦賀市街地に入ったところで国道から県211へと折れて、「黒河川」ほとりの敦賀市「雨谷」地区にある黒河林道のダート開始地点にやってきました。

具体的には昨日探索した「黒河マキノ林道〜マキノ林道〜黒河林道」ルートのうち、ゲートで途中までしか進めなかった黒河林道の福井県側ですが、林道標はどこにも設置されていませんでした。







黒河林道ダート開始地点を振り返るとこんな感じ。すぐ後方に雨谷集落が見えていますが、実は林道の厳密な起点は雨谷から県211方向に道なりに1100mほど引き返した敦賀市「砂流(すながれ)」となってます。

ただし、雨谷〜砂流間は林道であると同時に「市道山6号林道」との併用区間になっています。実際、どこにでもある舗装された一般生活道路の市道となんら変わりなく、とても林道とは思えない区間なのですが、さらに厳密にいうと、この区間は林道名が「黒河林道(併)」となっています。







というわけで敦賀市街地の最南端の砂流集落から知らず知らずのうちに入線し、雨谷集落のすぐ先でダート化した黒河林道を進んでいくと、対向車や後続の車が頻繁にやってきて、道すがらには路肩が膨らんだ駐車帯がやたら目につきました。

昨日の黒河林道探索の際にも述べましたが、夏の季節の黒河は川遊びの行楽客で賑わいます。事実、林道沿いの水辺ではBBQを楽しむ若者グループの姿を見かけましたが、駐車帯は川遊びの行楽客向けの夏限定駐車スペースらしかったです。







おお、怖えなぁ! 川遊びに夢中になるのはいいですが、ハチミツ好きな森のプーさんにだけは気を付けましょう。福井県での今年(令和6)の熊出没件数は2004(平成16)年の統計開始以来、最多になっているらしいですよ〜。







林道標発見! ダート開始地点から800mほど進むと、すぐ前方に黒河林道アシ谷支線の左折分岐が見えているこの地点でようやく黒河林道を示す林道標が出現。それにしてもなぜこの地点なのかというと、それはおそらくここが市道との併用区間の終点になっているからだと思われます。たぶんですけどね。







黒河林道
樹木マークがあしらわれた黒河林道を示す林道標ですが、これは黒河峠にあるマキノ林道からの接続地点側に設置された林道標と全く同じ。







黒河林道の林道標設置地点のすぐ先に見えている黒河林道アシ谷支線の入口ですが、黒河林道アシ谷支線は黒河林道の西側を進む迂回ルートを形成する林道。途中で黒河林道アシ谷支線→保安林管理道→黒河林道芦谷支線の順にその名が変わり、最終的には7キロ先で黒河林道に合流しています。







ただし、入口からその先を眺めてみると、本線である黒河林道と比べて草深い雰囲気といい、夏草まみれな路面状況といい、明らかに廃れた様子。情報によれば黒河林道アシ谷支線を含む迂回ルートは自然災害によってかなり荒れているそうで、実際に通り抜けできるか否かについては情報不足によって不明ナリ・・・。

というか、それ以前に黒河林道アシ谷支線は、黒河林道からの分岐の先でチェーンゲートによってきっちりと封鎖されているので立ち入れません。







黒河林道アシ谷支線
分岐の傍に立っていた黒河林道アシ谷支線を示す林道標。ちなみに黒河林道系の支線には林道名に「アシ谷」がつくものが多いのですが、全く同じ林道名でありながら黒河林道「芦谷」支線と漢字表記された支線林道も存在しています。







そして黒河林道系の支線林道群が余すことなく記載されているのがこの「水源かん養保安林」看板。黒河林道沿いに数ヶ所設置されていて、ここ黒河林道アシ谷支線分岐地点でも見かけましたが、記載内容は基本的にどれも同じです。







黒河林道アシ谷支線の分岐を過ぎると、その直後に「三号橋」で黒河川を右岸に渡りますが、なんだこの橋は?! 大雨もしくは集中豪雨で元からあった橋が流されてしまったのか、鉄パイプと鉄板で組まれた仮設橋になっていましたよ。







三号橋から左手の黒河川下流方向の眺めですが、土砂の堆積した浅瀬が続いて川遊びにもってこいな状況が続いています。事実、先述したように、川岸では海パン姿で水浴びしていたり、BBQに興じる行楽客の姿を頻繁に見かけました。







こちらは黒河川上流方向の眺め。黒河林道は滋賀県との県境の山地を源流とし、ゆったりと流れ下る黒河川の「黒河渓谷」沿いに県境へと遡っていきますが、現在、川沿いの最奥集落はダートの開始地点にほど近い「雨谷」となっています。

それより上流に人家はありませんが、1965(昭和40)年までは1910(明治43)年に操業を開始した「栗野水力発電所」所があり、また、大正〜昭和の始め頃までは製材所や木炭生産所があって、戦前までは材木運搬のため「黒河森林軌道」が存在していたらしいです。そしてその林鉄軌道跡が現在の黒河林道なんだって。

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