薄木・ナッサ林道 / Usugi・nassa |
林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 探索日 2013.04.29 / No.F-216 |
[ 所在地 ]古殿町 [ 状態 ]完抜半ダート [ 接続林道 ]水沼・仁田林道 [ 分岐林道 ]- |
走り心地は良好! 御在所街道沿いの山林を巡ってフラットダートが続く穴場的完抜けダート |
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御斎所街道と呼ばれる県14を御斎所峠(いわき市)方向から古殿町に進んでいくと、やがて三株高原へと至る薄木林道(全線舗装)入口が現れますが、そのすぐ先の古殿町松川「八ヶ久保日向」で発見した薄木・ナッサ林道の起点です。地理院地図でこの辺りを眺めてみると、県道から分岐して県道と並行するルートで山中を巡り、最終的には再び県道に合流している道筋があって以前から気になっていたのですが、「ここは林道に違いない!」と睨み、古殿町の未知なる林道を求めて訪れてみた次第です。
→ 林道標を眺める! → 付近を眺める! |
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どさん子(どさん娘ではない / 現廃業済み)ラーメンの脇から薄木・ナッサ林道に入線させていただきますが、まずはコンクリ簡易舗装でスタート。すぐに山林内に入って登り坂が開始しますが、やがてコンクリ簡易舗装が途切れてダートが出現! 薄木・ナッサ林道、当初は味気ない舗装林道なのかと思っていたのですが、これは嬉しい誤算となりました! |
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小砂利質で硬く締まった路面は走りやすく、右に左にこまめにカーブを繰り返しながら連続勾配を登坂していきますが、ちなみに起点の標高は275m。まずはそこから標高433m地点まで標高差158mをだらだらと登り詰めていく感じです。 |
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途切れることなく続く勾配を駆け登っていくと、やがてゲートが出現。ただし、ここは廃ゲート化されており、前進を拒む物理的障害物はなにも無かったです。なお、探索時には路肩になぜか「通行止看板」が置かれていましたが、うむ、これは見なかったことに・・・。
→ ゲートを調べる! |
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きれいに枝打ちされたスギとヒノキ林の中に続く薄木・ナッサ林道のダート。探索時には対向車と出会うことはなかったですが、荒れ知らずな路面状況から察するに、ここは平日は林業関係車両の通行もそれなりにありそうだな。
→ 景色を眺める! |
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その後も順調に登坂して進んでいきますが、途中では極短なコンクリ簡易舗装区間に数カ所で遭遇しました。林道ではよくある虫食い舗装というやつですが、薄木・ナッサ林道を通過する木材搬出車両への坂道対策でしょうか? |
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土場だ! さらにダートを進んでいくと、伐採されて搬出を待つ木材が集積された場所を通過しました。路肩が少し開けて玉切りした木材を運ぶ自走式林業機械「フォワーダ」が留め置かれていましたが、これにより薄木・ナッサ林道は生粋の林業系林道であったことが判明。周囲には新鮮な木材が放つヒノキチオールの香りがプンプンです! |
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道すがらに設けられた土場を眺めつつ薄木・ナッサ林道を進んでいきますが、やはり林道には土場がよく似合うなぁ! そしておそらく先ほど見かけた廃ゲート地点の「通行止看板」はここで行われる木材搬出作業時のためのもの。当初は「なぜ?」と思いましたが、ここに土場があることでそれも納得でした。 |
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道すがらには似たような景色が続き、起点からどれほど進んできたかはさっぱりでしたが、そういえば途中で巨大な岩盤が露出した箇所も見かけたな。ストーンヘンジのような巨石建造物っぽい雰囲気だったので、思わず立ち止まって眺めちゃいました。 |
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すこぶる快適であった薄木・ナッサ林道。古殿町にも林道は多く存在していますが、しかし、舗装林道ばかりなので、その意味で薄木・ナッサ林道は貴重であり「当たり」かな。おかげで身も心もウキウキなご機嫌状態でXRを進めることができました。 |
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時折、斜面の崩壊地らしき地点を通過しましたが、この辺りは地形的にはかなり険しい場所のようです。林道右手の落ち込むような斜面には治山工事で砂防擁壁が構築されていたと思いますが、砂防擁壁の存在を確認した上で地図を眺めてみると現在地が分かります。
→ 地図を眺める! |
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えぇ、ここが終点?! ナッサの上方に点在する急斜面の崩壊地を通ってさらに進んでいきますが、やがて登り坂が下り坂に転じる無名峠になったこの地点が薄木・ナッサ林道の終点でした。すなわち、終点を示す林道標と共に、1本道状状態で接続する水沼・仁田林道の林道標が現れたんですね。なんの疑いもなく薄木・ナッサ林道は1本道で完結する完抜け林道だとばかり思っていたのですが、まさか途中で水沼・仁田林道にその名を変えていたとは! おかげで2本の未知なる林道を発見できてお得でしたが、そういうわけなので薄木・ナッサ林道の探索はここで終了となります。
→ 探索終了! → 水沼・仁田林道に突入! → 振り返る! → 林道標を眺める! |
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