2022 北海道林道探索ツーリング 8月6日(土)晴れ 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
10日目[3]  中標津町「中標津 Nakashibetsu→ 陸別町「陸別 Rikubetsu もどる  






ガソリン給油量 9.05L 給油回数4回 ガソリン代 1590円 総走行距離 277.4km / ダート走行距離 80.6 km トップへもどる


路面にはポツポツとフキが生えていたりして、あまり車両が通行している気配もなかったですが、とくに荒れているわけでもないワダチダートの虹別東林道。すれ違う車や同業者の姿も見かけないまま、標高300mほどの山中を緩いアップダウンを交えながら進んでいきます。険しさも皆無で、穏やかなコースがひたすら続きました。







手持ちの地図には1本道で記されていますが、途中、名のある支線林道分岐も含めて分岐が多い虹別東林道。続いて虹別第6支線林道の左折分岐が現れましたが、おそらくここはピストンでしょう。その道筋は地理院地図にも記載されておらず、夏草むしたダートが森の奥へと延びていました。







分岐の傍に設置されていた虹別第6支線林道の林道標。林道名に「第6」とあるので、虹別東林道には第1から第6まで、少なくとも6本の支線林道分岐があるってことになりますが、しかし、そのうち何本の支線林道がまともに走れることやら・・・。なお、鉄板がグニャリとえらくひしゃげていますが、これって冬の雪のせい? 







虹別第6支線林道の分岐を過ぎて、両脇からクマザサの藪が迫るカラマツ林のまっただ中を進んでいきますが、流水で右側のワダチがビチャビチャな小川となった区間もありました。一体どこから水が流れ出しているのかわかりませんが、これはあまりよろしくない状況。足元が濡れないように注意しながら前進します。







その後、左右に道筋が横切って林道十字路のようにも見える地点がありましたが、これって支線ダートの分岐? ひょっとしたら一向に現れぬ虹別第5、第4支線林道なのかもしれませんが、たとえそうであったとしても、もはやマトモな状態ではなくて、その先に道筋が残存しているのかも不明瞭な状況でしたけどね。







ほのかに放置の香りが漂って、そのうち草ボーボーに荒れてしまいそうな心細さも感じられましたが、それでいながらマトモな状態が続いた虹別東林道のダート。昨今では、メジャーな林道でもいったん荒れるとそのまま放置されることが多い中、ここでは定期的に藪狩りで路面維持がきちんとなされているみたいだな。







ヒャッハーー! 時折現れるカラマツ林をゆくストレート区間。これぞまさしく北海道の林道らしいシチュエーションであり、このような区間がどこまでも続いてしまうのもが虹別東林道の素晴らしさ! そして一気に駆け抜ける爽快さは格別です!







続いて観示守山林道発見! 養老牛温泉側の入口から進むことおよそ9キロ、今度は右折していく観示守山林道の分岐が現れました。観示守山林道は虹別東林道から分岐して林道名由来の「温泉富士(別名[ 観示守山 / かんじゅしゅやま ]/ 659.8m)」の西南斜面を横切り、最終的には道150へと至る林道です。

防御力トップクラスの屈強な鋼鉄製ゲートが設けられてたものの、なぜかこの時は開放されていたので立ち入りたい誘惑に駆られましたが、しかし、ぱっと見したそのダートは草深く、また、ここに立ち寄るだけの探索時間の余裕はないため、今回はパス。







観示守山林道入口に掲げられていた真新しい林道標。延長2446mと記されていますが、しかし、地理院地図でそのルートを確認してみると、実際の長さは5キロほど。わざわざ2446mと明記されているのには理由がありそうですが、それってなんだろう? もしかして2446m地点を境として途中で林道名が変わっているとか?







観示守山林道分岐を後にして進むことおよそ1.8キロ、ここまでやってくれば虹別東林道終点の道150まではもうあと僅かですが、ここで切り返すような左折分岐が出現!

未知なる支線林道の発見かと思いましたが、左折方向はなにやら工事中。咥えタバコの作業員のおっさんに「こっちゃダメだー!」と軽く拒否られてしまいましたが、どうやら左折側は「林道」ではないみたい。仕方ないので逃げ去るように現場を後にして、すぐ先に見えていた道道への出口へと進みます。







というわけでたどり着いた道150との交差点です。ダートは道道を横断してその先へと続いていますが、先述したように養老牛温泉からここまでが虹別東林道で、これより先が虹別林道になっているのですが、しかし、なぜか林道標が設置されていないため、そうであるとはまず気がつかない状況になっています。







2車線舗装の道150をダートがぶった切って横断している地点の様子。右手が虹別東林道、左手が虹別林道に、そして前方が「摩周湖」方向、手前が中標津町養老牛方向になっています。道道のアスファルトにはタイヤの泥がべったりと残されていましたが、たぶんそれは虹別林道を「西別岳登山口」からやってきた四輪のもの。

ちなみに中標津町の道150から標茶町の虹別間を結ぶ虹別林道は「西別岳(799.5m)」へのアクセスルートになっているので、道道から虹別林道経由で登山口に向かう車や、逆に登山口から退出してくる車がちょこちょこ走っているみたいです。







道150を横断して虹別林道へと乗り継ぎます。後方には今通ってきた虹別東林道のストレートダートが見えていますが、ここは引き続き虹別林道が続いているのだと思ってしまいがち。しかし、路面状況的には変わりなくて虹別東林道も虹別林道も全く同じ状態なので、林道名にこだわらない方にとっては別どうでもいい話だな〜。







おお、乗り継いだ虹別林道もまた素晴らしいな! 道150を横断して虹別林道に乗り継ぎますが、その先にはアップダウンで森を貫く直線主体のダートがひたすら続き、虹別東林道に劣らずなんとも素敵な状態! 林道重機のキャタピラ跡が刻み付けられた、いかにも「林道」らしいダートをエンジン音も軽やかに一騎駆けに走り抜けます!







入線直後のストレートを突き進んでいくと、やがて標津川水系の「ケネカ川」をコンクリ橋で渡りますが、すると現れるのがポンベツ林道の左折分岐です。ポンベツ林道方向に曲がっていくタイヤ跡も多く残されていましたが、虹別林道本線は直進。円形をした林道標が設置されているので進むべき方向に迷うことはありません。







林道ではあまり見かけない円形が珍しいポンベツ林道の林道標。手書きで林道名および延長距離が「L=8.6km」と記された板がドリルネジで留められていますが、これってなにかの標識を林道標として再利用したのでしょうか?







直進する虹別林道から直角に左折していくポンベツ林道の様子ですが、ゲートは設置されておらず路面状態も良好。「林内作業中」の幟から察するに、ここは木材搬出の林業トラックが頻繁に行き来する林業バリバリな林道なのでしょう。

ちなみにポンベツ林道に進むと最終的には道885へと抜けられますが、その道すがらには碁盤の目状態で張り巡らされたダートの超高密度な密集地帯が広がっています。そちらも大変興味深いのですが、まともにその全貌を探索調査しようとすると1日や2日はあっという間に経過してしまいそうなので今回はパス。







まるで太古の昔から人の手が入っていない原生林のような鬱蒼とした森の趣、それでいながら平坦コースが続いて走りやすいダート。ポンベツ林道分岐を後にして、西別岳の裾野に広がる虹別原野の広大な森をひたすら進んでいきますが、素晴らしいシチュエーションが続くので、走り飽きるということがまったくありません。







すると、やがて現れるのが左右から斜めにダートが横切るこの林道交差点。手前〜前方が虹別林道で、右折側は景子河(けねか)横断林道、左折側は虹別第2支線林道となっているらしいですが、以前は設置されていたと思われる林道標はすでに消滅しているので、初めてやってくると、どこがどこへと向かっているのかさっぱりです。







斜め林道交差点でやってきた方向を振り返るとこんな感じ。画像左方向が虹別林道、右方向が虹別第2支線林道ですが、しかし、こんな所に第2支線があったとはね。そうすると、ここまでの途中に虹別第5、第4、第3支線林道があった可能性が高いですが、どこにあったのか全然気がつきませんでした。







というわけで斜め林道交差点をまっすぐ横断して引き続き虹別林道を進みますが、ここは逆方向からやってきた場合も進むべき方向に注意が必要。付近一帯の林道網は迷宮じみてかなり複雑なので、初めての場合はそれらを把握するのに結構苦労しますが、しかし、林道ザックザクなその状態が最高に楽しかったりもします。

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