東京(竹芝桟橋)到着!
  さらば三宅島! 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
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目覚めると東京湾の入り口付近を航行していました
 [1]帰りの乗船手続き
 [2]帰りのバイク輸送の手続き
 [3]橘丸到着!
 [4]さらば三宅島!
 [5]橘丸船内散策
 [6]東京(竹芝桟橋)到着!
    東京(竹芝桟橋)到着!(その2)
寝台で眠っては目が覚めてを繰り返し、あまりに退屈なのでデッキに上がってみると、橘丸は浦賀水道を通って千葉県の富津岬と神奈川県の観音崎の間を航行中。ちょうど日暮れ時でしたが、実はここから竹芝桟橋到着までが長いんだよな〜。

東京湾に入るまでは航行速度も速いですが、湾内に入ると航行する船舶も多いので船速がぐっと落ちてしまい、到着まではまだまだ時間がかかります。しかし、海風に吹かれたら眠気がすっかり取れてしまい、もう眠れそうにありません。寝台に戻っても退屈なだけなので、この後は竹芝桟橋到着まで甲板で過ごすことにしておきます。






次第に日が暮れて夕闇の迫る東京湾

あれは「第二海堡」? 浦賀水道を通って東京湾に入った橘丸は第二海堡のすぐ左脇をするすると航行していきますが、第二海堡は人工的に造成された島に砲台を設置した海上の要塞跡。首都防衛のために明治22(1889)年に起工され、大正3(1914)年に完成し、現在は砲台の代わりに海上保安庁が設置した灯台が立っています。

ちなみに以前は釣り人が渡し船で立ち入っていた第二海堡は、侵食が進んで危ないとの安全上の理由から平成17(2005)年に立ち入りが禁止されましたが、平成26(2014)年に民放テレビ番組「ザ! 鉄腕! DASH!!」の「DASH海岸」企画で国土交通省の許可が下り、TOKIOの城島茂さんと山口達也さんが立ち入っています。






やがて見えてくる京浜工業地帯の明かり

夕闇迫る東京湾内を竹芝桟橋目指して微速前進中の橘丸。やがて進行方向左手に京浜工業地帯の港や工場の光り輝くきれいな明かりが見えてきます。船上から眺められる東京湾の夜景を楽しむため、それまで船室に引きこもって過ごしていた乗船客も、ちらほらとデッキに集まってきます。





本牧埠頭や大黒埠頭、ベイブリッジのある横浜港沖を微速前進中

黄昏時の「横浜港」沖を航行中。横浜港は神奈川県横浜市鶴見区から金沢区八景島辺りにまで及び、「本牧埠頭」や「大黒埠頭」があって国内の一大物流拠点になっている港で行き交う貨物船も多いです。 また、電源開発の「磯子火力発電所」や、JERAの「南横浜火力発電所」、首都高速の「横浜ベイブリッジ」などがありますよ。





巨大な煙突に煌々と灯る照明

東海汽船の社旗がペイントされた巨大な煙突に煌々としたライトが燈りました。しかしこれは、甲板から景色を眺める乗船客のために点灯しているわけではないですよ。

船舶は肉眼で確認できる昼間はさておき、夜間は点灯すべき灯火が厳密に決められています。専門的な細かな決まりについては述べませんが、すれ違う船舶は相手の船が表示する灯火によって、相手の船がどちらを向いているのか、動いているのか停止しているのか、さらにどのような種類の船かといったことを判断しています。

つまり、貨物船や巨大タンカーが行き交い、小さな漁船も数多く航行する狭い東京湾では、夜間の灯火は衝突防止の役割がとても大きいという話。








横浜港沖を過ぎて東京湾の奥へと進みます

横浜港沖をゆっくりと航行。やがて横浜港の明かりが後方に遠ざかっていきますが、この辺りは「浦賀水道航路」と呼ばれ、長さが50m以上の船舶は航路に沿って航行する義務があるそうです。それに加えて対水速力12ノット以下の制限速度が設けられているので、東京湾に入っても竹芝桟橋到着まではやたらと時間がかかるというわけ。






進行方向右手には京葉臨海工業地帯の明かりが連なって輝いています

横浜港の沖を過ぎた辺りで進行方向右手を眺めてみると、千葉県千葉市から市原市、木更津市にかけて広がる京葉臨海工業地帯の明かりが見えています。昔は江戸前海苔やアサリの良い漁場でしたが、現在、臨海部はほとんど埋め立てられてしまい、鉄鋼業や石油化学工業の大規模なコンビナートが広がっていることでよく知られています。






気がつけば東京湾の空はもう完全な闇夜でした

デッキから横浜港や京浜臨海工業地帯の明かりを眺めているうちに、本格的に暗くなってきました。明かりがなければ足元も見えない暗さですが、しかし夜景を眺めるのには絶好のシチュエーション。飽きもせず船外のデッキを巡り歩きます。






乗船券の予約が取れないとこうなります

甲板デッキで寝袋やレンタル毛布でひたすら眠って過ごす人たち。席なし乗船券で乗船した乗船客ですが、橘丸が東京湾に入ると、それまで船内で昼寝していた乗船客がデッキを歩き回るようになるので、この時間帯は落ち着かないだろうな〜。






海岸線の明かりは綺麗ですが、海面は漆黒の闇!

そうこうしているうちにすっかり闇夜に包まれてしまった東京湾。デッキから海面を眺めても、真っ暗でなにも見えません。力強く唸り続けるエンジン音と、舳先が波を蹴立てるザンブザンブとした波音が聞こえているだけでした。

こんな状態なので、夜間に手すりから身を乗り出し過ぎて海に転落した場合は、そのまま誰にも気付いてもらえない恐れも大きいな。そして最終的に家出かなにかの失踪者扱いで終わる可能性もあるので、夜間は手すりから身の乗り出し過ぎに要注意!






羽田沖では上空を飛行する航空機の灯火が頻繁に見られます

その後、橘丸はさらに東京湾奥深くへと進んで多摩川の河口沖、すなわち「京浜港」と呼ばれる神奈川県川崎市から東京都大田区の沖を航行していきます。

といっても周囲はすでに日が落ちて闇夜状態。沿岸部の工業地帯の明かりが連なって見えているだけですが、眺めているのは多摩川河口部の埋立地に建設された通称羽田空港こと「東京国際空港」の位置する方向かな。着陸すべく滑走路に接近するジェット機の灯火が上空に次々と現れます。上空で白く光る小さな点が飛行機です。






実際にはもっとよく見えているジェット機の灯火

羽田空港に着陸すべく、ひっきりなしに羽田空港沖の上空に現れてくるジェット機。コックピット上部の上部衝突防止灯および翼を照らす翼照明灯の灯火が放つ僅かな輝きによってなんとなくですが、航空機の形が確認できますね。というわけで、東京湾を航行する橘丸からは、船舶だけではなくて航空機も眺めることができます。






やがて前方に見えてくるレインボーブリッジの明かり

夜の暗闇に包まれた海上を航行しているのでよく分かりませんが、羽田空港沖を過ぎると橘丸は左に曲がるように船首の向きを変えて進みます。

具体的には東京湾のどん詰まりの左側、すなわち竹芝桟橋は隅田川の河口に位置しているので、そこを目指して向きを変えるのですが、それにつれて青くライトアップされた首都高速の「レインボーブリッジ」の明かりが右舷側に見えてきます。






すぐ傍をすれ違うタンカーの灯火とライン状に青く輝くレインボーブリッジ

東京都港区芝浦と有明を結ぶライトアップされた首都高速11号線のレインボーブリッジです。 橋には520個もの灯火があって、 点灯する位置は主塔の上部と下部、 ケーブル、橋桁下部、アンカレイジ(ケーブルを固定するコンクリートのブロック)の5箇所。

また、普通に眺めていると気が付かないかもしれませんが、ライトアップのされ方にはいくつかパターンがあって、主塔部分は夏パターンと冬パターンがあり、ケーブル部分は曜日と時間、インベントの有無によって照明の色が変化するんですね。ちなみに青いラインで光って見えているのは橋桁下部の照明ですよ。






見飽きることなく東京湾の夜景が延々と続きます

ゆっくりと流れるように通り過ぎていく羽田空港から「大井埠頭」にかけての夜景。やがて橘丸は京浜島とか城南島、東海や八潮、青海、有明といった東京湾最奥の埋立地が密集する海域を進んでいきます。ただし、眺めてみてもご覧の通り真っ暗。見えてるのは埠頭や工場群、さらにその向こうに広がる街の明かりだけ。






夜間の東京湾では景色の距離感が全く掴めなくなります

これは右舷から眺めた東京湾の東側に位置する千葉港辺りの眺め。千葉県千葉市美浜区から中央区、市原市にかけての街や工業地帯の明かりが連なって見えていますが、しかし、夜の海って距離感が全く掴めないんだよな〜。こうして沿岸部の明かりを眺めているとすぐそこに思えますが、それでも実はここから20km以上も離れています。

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