〜2025 栃木県矢板市北部の鉱泉宿でプチ湯治ついでに〜
  酷暑の中でちょこっと支線ピストン巡り 7月6日(日)
林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
1日目  自宅→ 矢板市小滝鉱泉 Kotaki kosen もどる  






トップへもどる ][ 1日目[ ][ ][ 3 ][ ]へ ]


オーマイガッ! なんと分岐のすぐ先の地点でチェーンゲートが出現! よく眺めるとチェーンは銀色に光り輝く真新しいやつに交換されたばかりで、それと同時に「キケン注意」の文字が刷り込まれた警戒ビニールテープも張られており、そんなゲートの前には念には念を入れてバリケードも1基置かれている始末。







無情にも行手を拒むチェーンの先になおも続く美味しそうなダート。末端地点まではまだ距離があるというのにツレないこの仕打ち。恨むぜぇ・・・。







未練たらたらでゲート支柱の脇を眺めてみますが、左側に迂回スペースは全く無し! 下手に迂回を試みようものなら、白石川に崖落ち間違いありません。







こちらは右のゲート支柱ですが、すぐ脇は斜面になっていて通り抜けだれるだけの隙間がありません。スコップ持参で斜面を掘削すれば話は別ですが・・・ねぇ。







むぅ、ここは勇気を持って潔く諦めるか。まだ血気盛んであった林道駆け出しの頃ならば、おそらくなりふり構わぬ◯行◯破を試みたかもしれないですが、さすがに今は落ち着きました。というわけで素直に撤退しますが、でもその前に・・・。







分岐の右折側の様子をちょっとだけ眺めておきますが、こちらも延長距離550mほどのピストン。付近一帯には造林地が広がっていることから造林系作業道だと思われますが、行く手が草ボーボーになっていたのを見て即座に退却を決意。所詮ここは林道ではないし、立ち入ったところで灼熱地獄に落ちいるのは間違いねーし。







西古屋沢国有林
ほぅ、この辺りは「西古屋国有林」なのか。分岐の股の部分に古めかしい国有林看板が設置されていましたが、「矢板営林署」の文字に時代を感じてしまいますなぁ。







ダート分岐地点から眺めた西古屋沢国有林の景色。斜面がきれいに伐採され、その伐採跡地にスギの「コンテナ苗」が一面に植栽されていました。

各地の林道を探索しているとたまに見かける筒状のやつですが、コンテナ苗とは苗木をコンテナ容器に入れて育てたもの。労働力やコスト低減を目的に2008(平成20)年頃から国有林の造林現場で使われるようになっているんだよな。というわけで、ここはまさに造林の現場そのものでした。







造林系名無しダートを引き返し中。ここが林道でなかったのは残念でしたが、ダートの雰囲気が良かったので、帰りがけにも一枚撮っちゃいました。







ダート入口まで戻ってきたら、西新川ダム方向に向かって引き続き西前高原林道の探索を続行すべく左折します。再び味気ない舗装林道を進むことになりますが、とりあえず本日初のダートを走り終えたことでちょっと気が済んだカンジ?







西古屋沢国有林の作業道ダートを退出して370mほど進むと左折路が現れますが、引き続き西前高原林道を進むにはここを左折します。







ちなみに直進側はダートになっています。林道ライダー的には直進したくなりますが、でもそこは「林道」ではないのでそのつもりでね。

ただし、この未舗装町道を進んで行くと県77に退出できると同時に、道すがらには西古谷林道、西裏林道、オヤノキ林道、道谷原林道などが存在しているので、マニア林道好みの方は寄り道してみるのもいいかもですよ〜。







そしてこの場所を振り返るとこんな感じで前方から右方向が西前高原林道区間になっています。しかし、なんの変哲のない曲がり角なので、逆方向から進んで来た場合は、地図上では進むべき方向が分かっていても迷ってしまうかもしれません。







そして左折している西前高原林道はこんな感じですが、進行方向にデカい林道標が設置されているので道間違いをヤラかす心配は皆無でしょう。







林道西前高原線
曲がり角にあって進むべき方向を示してくれる林道標。西前高原林道って道すがらにやたら林道標が設置されているので、延長距離は長くても道間違いを犯すことなく正確に林道区間をたどっていくことは意外と簡単です。







幅員5m 延長27.3km
やや?! 林道標の支柱に重要な林道データが! それにしても27.3kmってかなりの長さですね。おそらく塩谷町の林道では最長だと思われますが、後にも先にも延長距離が記されている林道標はこれだけだったです。ただし、林道探索的な欲を言えば、延長距離はもっと細かく1m単位で記して欲しかった。







塩谷町「西古谷」の曲がり角を左折すると登り坂が始まって山越えしていきますが、この区間は舗装こそされていますが、車両の通行はほとんどないみたい。

それが証拠に両脇から伸び放題でワサワサとせり出た潅木の枝葉により、緑のトンネル状態に陥っている箇所が多く出現。その都度メットのシールドを下げ、身を屈めなければいけないのが煩わしかったぜぇ。







その後、眺望の全く効かない山の中を淡々と登坂していくと、やがてこの場所を通過します。見ての通り、草木が繁茂しているだけで、わざわざ立ち止まることもないまま通過してしまうような地点ですが、しかし、全く目立たず路肩にポツンと立っている標識をよく眺めてみると・・・?







林道 西ノ入線
なんと、そこには「林道西ノ入線」の文字が! 今回の林道探索調査の結果、西前高原林道には4本のダート支線林道の存在が判明していますが、西ノ入林道はそのうちの1本というわけ。山中をゆく西前高原林道から山裾の塩谷町「山口」とを結ぶ、延長距離およそ1.5kmの完抜け連絡林道になっています。







逆方向から西ノ入林道分岐を眺めるとこんな感じ。分岐の傍にすヒシ形が設置されているので、そこに支線林道分岐が存在していることが分かりますが、しかし、西ノ入林道のダートは放置で草ボーボに荒れて地面の土も見えていない状態。

したがって、手前からだと路肩に蔓延る夏草にカムフラージュされて、そこに分岐があるとはとても思えぬ状況になっています。一応、分岐には「林道の証」であるヒシ形が立ってはいますが、通りがかってもたぶん目に入らないと思います。







あちゃ〜、ここでまたしても倒木が! ワサワサと葉を茂らせた木が横倒しで行く手を遮っているじゃないですか。しかし、困ったな。ここを通れないとなると、いったん最寄りの国道に退出して9km近い迂回を強いられてしまいますが、このクソ暑さの中、なんとしてもそれだけは避けたいぞっと・・・。







ぱっと見するとまるで壁のように立ち塞がる倒木。しかし、慌てません。まずは現場をよく眺めて状況を確認しますが、うむ、あそこから通れそうだな。







それはこの部分。右路肩のガードレールのすぐ脇の地点ですが、ここに通り抜ける余地がありました。WRに騎乗したまま前屈姿勢をとり、メットのシールドを下げ、片手でワサワサな枝葉を持ち上げて梢の下を潜り抜けますが、全身に枝葉が擦れまくり、知らぬ間に虫が身体にくっついていそうで嫌な感じです。







倒木突破成功! これで引き続き西前高原林道を進むことができますが、現状としては倒木によって西前高原林道は2ヶ所で分断状態に陥っていることが判明。いずれは撤去されると思いますが、近年は土砂崩れや倒木がそのまま放置され続けることも多いので、それがいつになるかは不明です。







やや?! 怪しい雲が・・・。倒木を通り抜けたところでふと上空を見上げてみると、つい先ほどまでは青空が広がっていたのに、どこからともなく黒色を帯びた雲が湧き出しているじゃないですか!

今日は晴れの一日であるはずなのに、夏山の林道ではたまに遭遇してしまうゲリラ豪雨や雷雨を予感させるヤバそうな雲。夏の陽射しにより、山の斜面の空気温度が上がることで発生する上昇気流が雨雲発生の原因ですが、これで空気が冷んやりとしてきたらかなりマズいかも・・・。どうか降りませんように!

林道ライダーが山の林道を走行中に一番遭遇したくない雲ですが、ガンガンに各地の林道を走り回っている林道ライダーならば、このゲリラ豪雨や雷雨を発生させる黒雲の出現にヒヤヒヤさせられた経験が一度や二度はあると思います。

トップへもどる ][ 1日目[ ][ ][ 3 ][ ]へ ]