1日目 | 自宅→ 矢板市「小滝鉱泉 Kotaki kosen」 | もどる |
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支線ダート発見! 倒木現場を後にしてさらに進んでいくと、ここでも右折分岐で森の奥へと下っていく草ボーボーなダート分岐が現れました。分岐のすぐ傍にはヒシ形らしき標識がポツンとが立っていましたが、もしやこれって林道の証!? こちらからでは記載文字が確認できないので正面に回り込んでみると・・・。
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林道 船木沢線 |
うふふ、やはりな! 正面に回り込んでみると、ヒシ形をした鉄板の正体は林道標であり、そこに記されていたのは「林道船木沢線」との林道名でした。手前の西ノ入林道と同じく、西前高原林道から山裾の山口集落とを連絡する完抜けダート林道で、延長距離は1.2kmほどになっています。
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しかし、船木沢林道のこの状況はヤバいぜぇ。分岐直後に開始しているダートに立ち入ろうにも、いきなりこの状況でした。少々荒れているとか、草むしているなんて可愛いものではなくて、もはやダートそのものが自然回帰している状態。 地図上では西前高原林道→船木沢林道→一般道→西ノ入林道→西前高原林道で周回してくることが可能ですが、現実的には船木沢林道と西ノ入林道は廃道化しているため、物理的には無理。真夏の猛暑日に汗ダラダラで藪漕ぎする根性もねーし。 |
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自然回帰で事実上の廃道化していた船木沢林道分岐を過ぎて2kmほど進んでいくと、3本目の支線林道である山口林道の左折分岐が出現!
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幸いにして山口林道入口にゲートの類はなにもなかったので、ここは迷わず立ち寄りピストンしておくことにします。考えてみれば、今日は早起きして塩谷町までわざわざ林道探索にやって来たというのに、実は「ダート林道」はまだ1本も走っておらず、さすがに林道ライダーとしてそれは看過できない事態だぞっと!
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おお、いいねぇ! 分岐の股の地点には新旧オールスターがずらりと勢ぞろい! 左の2つは西前高原林道の林道標で、右の真新しいのが山口林道のヒシ形っす。
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林道 山口線 |
というわけで起点に立っている山口林道のヒシ形です。山口林道は「土佐川」伝いにその源流部へと遡っていくダートピストン林道。地図上での延長距離は1.5kmほど。決して長くもないですが、路面状況はすこぶる良好。周囲に広がる森の雰囲気も素晴らしく、ぱっと見しただけで立ち入りたくなる林道です。
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いざ山口林道のダートに突入すると、まずは美しく枝打ちされたスギが立ち並ぶ美林の中を突き進んでいきます。基本、植林地の中は薄暗いですが、所々で陽射しがダートを照らして眩しい光のステージができていました。
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整然とスギの巨木が立ち並ぶ美林の中を進んでいくと、路肩に「民有保安林看板」を発見しました。この手の看板には付付近の林道地図が必ず掲載されており、林道ライダーには嬉しい限りですが、もちろん立ち止まって眺めてみます。
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ダート沿いに設置されていた民有保安林看板。立ち止まって眺めてみましたが、地図上で林道名を確認できたくらいで、それ以外の獲得情報は特になし。
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さらに森の奥へと進み、やがて土佐川の流れが寄り添ってくると「御神楽橋」を渡りますが、ここはなんだかヘンな感じだな。コケむした欄干と、その前後の純白の真新しいガードレールが交互に並んでゼブラ模様になっています。おそらく橋の前後地点が路面崩壊したのを復旧させた痕跡ですね。
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土砂川 |
御神楽橋のたもとに嵌め込まれている河川名板ですが、地理院地図には「土佐川」と記されている河川名がここでは「土砂川」となっています。どちらも「とさ」と読めますが、もしかして土佐川って元々は土砂川と呼ばれていたとか?
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御神楽橋の橋上から眺めた土佐川上流方向の眺め。状況的には「土砂」川というの頷けるような、やたら土砂っぽい河床に澄んだ水が静かに流れていました。 土佐川源流の澄み切った水は涼しげであり、思わずハダカになって冷たい川の流れに身を沈めたい衝動に駆られますが、この季節、ここではそれは絶対に止めておいた方がいいと断言します。別にハダカで川に入るのが危ないとか、モラル上の理由とかではありませんが、それってなぜだか分かります? |
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御神楽橋の先、土佐川の源流伝いに雰囲気の良いダートが続きます。でも水辺に漂う湿気の酷さと蒸し暑さはかなり過酷。撮影のため少しでも立ち止まろうものなら即座に玉の汗が吹き出すので、素早く撮影を終えてWRに戻ってみると・・・?!
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おえぇ〜、ヤマビルだ! なんと、鍵にヤマビルが付着しているじゃないですか! WRを離れていた僅か30秒ほどの時間で地面から登ってきたとは考えられず、おそらく頭上の梢に潜んでいて、人の体温と、呼吸で放出される二酸化炭素に反応してWRに落下してきたものと思われます。 4月〜11月にかけて、気温が20℃以上の湿った蒸し暑い頃が活発になる「ヤマビル」ですが、栃木県では2008(平成20)年の調査で生息が確認されたのは鹿沼市、佐野市、塩谷町だけでしたが、現在は足利市、栃木市、矢板市、那須塩原市にまで生息域が拡大しているとのこと。 特に西荒川ダムおよび西古屋ダム周辺の林道はヤマビルの高確率エンカウントエリアにつき要注意。結局、鍵に吸い付いたヤマビルは指で弾いても取れず、ライターで炙ってやったらすぐに取れましたが、おかげで幼稚園児だった頃、近所の水田でチスイビルに吸いつかれてぎゃん泣きした悪夢が蘇えっちまったぜぇ。 |
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エメラルドグリーンを帯びて見た目にも美しい土佐川の清い流れ。水深も浅く、流れも穏やかなので、涼を求めてハダカで水浴びしたいところですが、そんなことしようものなら最後。大量のヤマビルに吸いつかれ吸血されまくって地獄を見ます。
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支線ダート発見! ヤマビルとの遭遇にゾッとしながらも山口林道を末端目指してさらに進んでいくと、森のど真ん中でやや開けた右折つ分岐地点が現れました。
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山口林道から右折分岐していた放置で草ボーボーなダートです。僅かにワダチダートの土が見えていますが、たぶんここは作業道。ゲートは設置されておらず自由通行状態でしたが、最高に蒸し暑い夏の日に、地理院地図にも未記載な草深い作業道に立ち入る気なんてこれっぽっちも起きなかったぜぇ。
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作業道分岐を過ぎてさらに前進していくと、やがて幅員がぐっと広がって広場のような場所に到達。ダートはここで右、斜め右、直進の3方向に分かれてなおも続いていましたが、なぜかここにはヒシ形が設置されています。
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終点 林道 山口線 |
思った通り、ヒシ形は山口林道の「終点」を示すものでした。各地のピストンを探索していると、たまに行き止まり地点にも林道標が設置されているのを見かけることがありますが、山口林道の場合、ダートは3方向に分岐して作業道化してなおも続くので、正確な林道区間を示すために設置されているのだと思います。
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3方向に分岐する作業道ダートの右折方向です。なかなかの傾斜角度で一気に登坂していきますが、路面は地面の土が洗い流されてガレた状態。漬物石ほどの石が大量に露出していて、ここを進むのは徒歩でも足を取られては難儀しそうなだな。
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3方向に分岐している作業道ダートのうち斜め右方向です。斜面のスギ林を過激な傾斜角度で登坂していきますが、路面は雨天時の先堀作用で発生したクレバスにより酷くえぐれてボコボコな状態。ここはオフバイクといえども不用意にたちいったならば、急傾斜+クレバスによって高確率で転倒してしまいそうです。
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続いて3方向分岐の直進方向です。規格ダウンした草深い粗末なダートが昼なお暗い森の奥へとダートが続いていますが、路面状況的にはここが一番まともな感じ。しかし、この先はもう作業道。林道ではないので立ち入る気は皆無っす。
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山口林道終点から今来た道を引き返して西前高原林道まで戻ってきました。西前高原林道に合流したらそのまま直進して西荒川ダム方向に進みますが、山口林道分岐からおよそ550mばかり進むと・・・。
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今度は左折分岐ダート発見! 味気なく薄暗い森の中に淡々と伸びる西前高原林道の舗装路から左折分岐していくダートの入口が現れました! 分岐の股の地点にヒシ形が立っているのが見えており、ここ名のある支線林道に違いありません!
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