落石の多発していた林道の状況から察するに、瀬の沢林道に立ち入る車両はあっても、この区間はほとんど通行が途絶えているとみるのが妥当でしょう。道すがらに土場もなく、林道で木材の切り出しが行われている様子もなかったです。立ち入るのは治山関係の車両くらいかもしれません。なので、ここには誰もいない無人境の趣が色濃く漂っていましたよ。 | |
瀬ノ沢川の谷間の崖伝いにダートは蛇行しつつ延びていますが、やがて右に大きく反転すると、道はその直後に下りとなりました。どうらや、坂を下りきった地点で再び瀬ノ沢川を渡るようです。大きく行く手が開けて、その様子が見てとれたんですね。
→景色を眺める! →景色を眺める! →岩石を眺める! |
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路肩がズルズルと崩れて軽く崩壊していた下り坂。なんだか砂地っぽくて、近い将来、崩落してしまいそうな予感のする予断を許さない状況でした。エンブレを効かせながらゆっくりと進んで行くと、左の森の影から瀬ノ沢川の流れが近づいてきます。
→前方を眺める! |
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手前から見えていた2カ所目となる渡河地点です。さらに瀬ノ沢川の源流域へと進んできたことで、1カ所目よりも水量が少ないですね。もちろんなんの問題もなく渡りますが、しかしその直後から路面にせり出る薮の繁茂が急激に勢いを増していたのが気になりました。林道末端地点までかなり近づいてきましたが、嫌な予感がしますよ、この展開は! | |
予感的中。直渡り箇所を越えるとダートはすぐに急坂で登りに転じますが、雑草のはびこる路面はこれまでにないガレっぷりでした。地図上ではあと少しで林道末端へと到達するはずなのになんてこった! さすがにオフバイクの機動力をもってしても、策をなにも考えずに勢いだけでは進めそうにもない状況。くぅ、とりあえず徒歩で偵察してみるか・・・。
→地図で確認する! |
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それにしても容赦のない物凄い落石! ほぼ全面埋没と言っても過言ではない状況であり、ここを越えて行くのはかなり骨の折れる行為かと・・・。足をばたつかせての前進はおろか、手押しでさえも前進は容易でない酷い有様でした。しかし、その先で状況が好転していることもあるかと期待して、さらに歩いて偵察してみます。 | |
やっぱりダメでした。この苛烈なガレ状態はその先ずっと続いていた模様。少し頑張ってガレを突破できるのであれば、行こうかとも思いましたが、気持ちが挫けました。最初は大したことのない落石であったのが放置によってここまで酷くなったのでしょう。テンコ盛りな岩石の山を雑草がはびこり覆っていたことからも、もはや車道として林道を復旧させるつもりはないみたいだな。ちぃ、なってこった・・・!
→その先の様子を眺める! |
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というわけで、地図上での瀬の沢林道終点まではあと僅かという地点で無念の撤退です。歩きにくいガレで埋もれたダートをトボトボWRまで引き返して探索は強制終了。「オラが秋田のピストンさナメんでねぇべ!」とのお声が聞こえてきそうであり、林道末端まですんなりたどり着けるだろうと密かに期待していた結果がこれでした。さすが東北のピストン林道、いったんガレ始めると実に容赦のない状況をみせていたんですね。しかも、この直後には幅員の狭い坂道の途中でのWRの反転に苦労させられたし・・・。
→探索終了! →クールダウン! →青空を眺める! |
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