白山林道 / Shiroyama 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2016.05.29 / No.C-223 
 [ 所在地 ]富津市 [ 状態 ]ピストン半ダート [ 接続林道 ]- [ 分岐林道 ]-
 見かけはまるっきし鋪装林道だが、残存ダート区間が密かにあったりもするピストン

津市竹岡「仲村」地区にある白山林道の入口にやって来ました。国道や県道に入口があってアプローチしやすい林道というのはよくありますが、高速道路に直結(ほぼ)しているのはそうもありません。そういう意味でのアクセスの良さは千葉県では最高となる、そんな珍しい存在がこの白山林道。ご覧の通り、館山自動車道と富津館山道路が接続する「富津竹岡IC」出口から県91号線を横切ってすぐの地点に位置し、これはもう「高速から一般道を走ることなくそのまま入線可能な林道」と言っていいほどの状態なんですね。
してこれが白山林道入口の様子。ちゃんとそこにひし形が立っています。しかし、富津竹岡ICに降り立った林道ライダーは、そのほとんどが東奥野林道もしくは金谷元名林道へとすぐに向かってしまうため、インター出口の目の前に位置していながら気がつきにくいという現象が発生しがち。ここ、いわゆる灯台下暗しというやつですなぁ。
いうわけでさっそく白山林道へと入線させて頂きますが、そこはまるっきし田舎の一般道そのものであった舗装路状態。タイヤ交換したばかりなのに・・・とでも言いたげで憮然としたWRをなだめつつ、春のうららかな水田脇を淡々と進むしかなかったです。
田伝いに蛇行しながら進んでいくと、前方に大掛かりな工事現場が見えてきます。そういえば林道入口には「工事車両出入口」やら「館山自動車道の4車線化工事を行っています」などの看板が掲げられていましたが、どうやら白山林道は工事車両の現場へのアプローチ道をも兼ねていたらしいです。ちなみに4車線化が図られるのは木更津南JCT〜富津竹岡IC間の20.7kmで、完成予定は平成30(2018)年。高速道路の工事現場を横切る林道としては、現在はすでに完成していますが、以前は木更津市の黒田林道がよく知られていました。
いうわけで、林道の舗装路は前方に見えている館山自動車道4車線化の工事現場のすぐ脇を金網フェンス沿いに進み、その先で高速の下をくぐるのですが、なんと、その手前のこの地点で路面が砂利ダート化しているのを発見! 白山林道はてっきりフル鋪装であると思っていただけに、これは嬉しい展開となりました。
してこのダートです! 高速の下をくぐって左に折れると、ストレートが爽快な砂利系ワダチダートが出迎えてくれたんですね。フフ・・・、やっぱり林道での展開は、実際に進んでみなければ分からない予想不可能な場合があるぜぇ! 入線直後の味気ない舗装路状態からはちょっと想像できないと思います。
線直後の状態からは、とても同じ白山林道とは思えないほどストレートが心地良かったこの区間ですが、実はすぐ左手に館山自動車道が走っています。形としては高速沿いに進む測道のようになっていましたよ。
だし、残念ながらダート区間はさほど長くは続きません。これも浮き世の習いということで、やがて路面はアスファルト化してしまいます。しかしそれでも白山林道がこの先、どこへと向かって延びているのかとても気になりました。
「おお、またもや嬉しい誤算!」一度は舗装路面に戻ってしまった白山林道ですが、その先で再びダートが復活していました。いわゆる虫食い鋪装というやつですが、フル鋪装よりは全然マシというものでしょう。そして館山自動車道を左に見下ろしながら進んでいくと・・・。
ぐにダートは左カーブして高速の上を跨ぎます。そしてその先で今度はコンクリ簡易鋪装化していたんですね。「なんだこの展開は?」と思ってしまいましたが、それでも道筋は途切れることなくさらに続くみたい。なお、ここでの進行方向は画像手前。
→景色を眺める!
カ所目のダート区間側から眺めた簡易鋪装区間への接続地点です。荒れてはいませんが、それなりに雑草深かったダート区間が、いきなりここで簡易鋪装に変わるので、「!?」と思ってしまいます。う〜ん、この林道、やはりその先が気になるわ。
して気になるコンクリ簡易舗装化した先にですが、どうもそこは果樹園伝いに延びる農道となっているような気がします。おそらく路面がコンクリ簡易鋪装化している地点が林道としての終点だとにらみましたが、終点を示す林道標があるわけでもなし、断言はできかねるのが現状でした。なお、簡易鋪装沿いの果樹園は草ボーボーでなぜか荒れ放題に・・・。
→付近を調べる!
→付近を調べる!
ボーボーに荒れた果樹園沿いに簡易鋪装は急激な登り坂で延びており、幅員も軽トラが辛うじて進める程度にまで狭まってしまいます。「どう見ても農道くさい」と思いつつ、ズルズルと誘い込まれるように進んで行くと、急坂の途中で土砂崩れが・・・。一瞬、ここで道が途切れているのかと思いましたが、実はその先にもまだ簡易鋪装は続いています。しかし、荒廃した果樹園の農道をこれ以上進んでみても得られる所は少ないと判断、同地点での反転は厄介でしたが、これ以上の前進は控えて白山林道の探索はここまでとしておきました。
砂崩れの先になおも延びるコンクリ簡易鋪装。もちろん、この程度の土砂崩れなんぞ問題ではなかったですが、その先はもはや「林道」区間とも思えず、WRで進んでも仕方ないと思わせるだけのものが感じられたんですね。
れでもせっかくなので徒歩で軽く偵察してみましたが、やはりここは農道とみて間違いなさそう。実った果実も収穫されずに放置された果樹の脇を、なおも急坂が続いていましたが、ハァハァと登っていくのも面倒くさいので、もうここらでいいでしょう。
いうわけで、お留守番のWRへとすぐに戻って白山林道の探索はこれで本当に終了。当初はフル鋪装林道であると思われただけに、残存ダート区間の発見は「収穫あり」と言えるかもしれませんが、その一方、林道末端においてコンクリ簡易鋪装で農道化していたなど、よく分からない林道でもありましたよ。まあ、時にはこのような林道にも出くわすということで、その後ただちに白山林道を退出、そのまま富津竹岡ICへと直行しようとしましたが、富津市の竹岡へ来たらお約束のあそこに立ち寄ってからにしておきました。
→探索終了!
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