ワレ西上作戦開始セリ! 猛暑の山と海の林道探索ツーリング 7月21日(日)晴れ 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
2日目[2]  → 敦賀市「敦賀トンネル温泉 北国グランドホテル もどる  






ガソリン給油量 7.94L 給油回数2回 ガソリン代 1455円 高速代 1030円 総走行距離 175.1km トップへもどる


おお、ダート出現! その後、阿納展望台を出発してさらに登坂して行くと、ここで路面がダート化。お預け状態が続いてかなり焦らされましたが、ここからようやく未舗装区間が開始しているのを確認しました。







やや!? これも道すがらに見かけたブロックタイプの林道標ですが、それにしても緑色のコケにえらく纏わりつかれているな〜。唯一コケが付着していないのは林道名の刻まれた鉄板の部分だけだったし。







路面はダート化しましたが、それ以降はずっとダートが続くのではなくて、未舗装と舗装区間が交互に繰り返す虫食い状態が続きました。その点はちとガッカリでしたが、虫食い舗装区間はどれも短いのでまあいいか・・・。

そんな感じで進んでいくと、やがて右手に高台のようになった展望台らしき地点が現れたので、立ち止まって立ち寄ってみます。







なんだここは? 路肩から小道を登って展望台に向かいますが、そこにはポツンと木製ベンチがあるだけで、期待していた眺望は望めない場所でした。本来は海が見えるらしいのですが、伸びまくった樹木に遮られて見えていませんでした。







展望台もどきの高台があったのは標高225mほどの地点。山の尾根筋にあたる場所ですが、先述した通り海は全く見えておらず、そこから見えているのは真夏の陽射しで眩しく照り返していた若狭幹線林道のアスファルトだけ。

というわけでなにもない高台で一人たたずんでいると、阿納尻方面からバババというオフバイクのエンジン音が聞こえてきて、やがて1台のオフバイクが到着。

今時は林道で同業者とすれ違うことは余程のメジャー林道でない限り滅多になくなりましたが、ここ若狭幹線林道は関西のメジャー林道ということで、土日や祭日にはオフバイクがダート目当てに頻繁にやって来るみたいです。

関東圏ではそのようなダートの完抜け林道はもはやなくなりましたが、例えるならば、まだダートが残存していた頃の千葉県の嶺岡中央1号林道嶺岡中央4号林道ルートや、ゲート封鎖される以前の埼玉県の大名栗林道のような存在でしょうか。







そして展望台もどきの高台から新興方向の左手を眺めてみると、そこで道筋が二手に分かれているのが確認できますが、若狭幹線林道本線は左側。







その分岐を間近で眺めるとこんな感じ。すぐ先で路面がダート化して緩い登り坂になっている左方向が若狭幹線林道で、左手に下り坂で降りて行くのは熊野志積林道になっています。熊野志積林道はその名の通り、山裾の「熊野」地区から若狭幹線林道とを連絡する全線舗装林道ですが、こちら側に林道標は設置されていませんでした。







ここにも例のデカデカとした林道マップがありました。これによって現在地は「熊野」付近であることが確認できます。そして若狭幹線林道から左折分岐していく熊野志積林道の道筋も記されているのですが、しかし、林道名が記されているのは本線のみ。なので林道ライダー的にはイマイチなマップかと・・・。







熊野志積林道との分岐は直進(左手)してさらに若狭幹線林道を進みますが、分岐を過ぎたすぐ先で路面はダート化。ジャリジャリと踏みしめる小砂利の感触も心地良く、快適なフラットダートがその先に続きます。







尾根筋をクネクネと蛇行しながら進んでいく林道沿いには所々に待避所が設けられていましたが、日陰となった居心地の良さそうな待避所があったので小休止。エンジンを切るとひっそりとした静寂な雰囲気に包まれますが、やがて、後方よりバババとエンジン音が近づいてきて、先ほどのオフバイクが追い抜いていきました。







その後、待避所を出発。先行したオフバイクを追いかけるように若狭幹線林道のダートを進んでいきますが、路面には幾筋ものオフバイクのタイヤ跡が刻まれていました。かつてダート林道では普通に見られた光景ですが、近年は林道でそれを目にすることもめっきり少なくなってしまい、なんだか寂しいです。







尾根筋に連なる森の中を進むフラットダートを順調に進んでいきますが、それにしても頭上からギラギラと照りつける陽射しの暑さが容赦ねーな。過去に経験した真夏の林道探索もそれなりに暑かったですが、今回は確実にそれを上回っており、今後は暑さ対策をさらに徹底する必要がありそうです。







おお、またしても道すがらに海が見えてきましたよ! 見えてきたのは「矢代湾」の南端に奥まった志積の湾で、画像右手には海に突き出した「矢代崎」の岬が確認できますが、枝葉が邪魔であまりよく見えないな〜。







路肩に樹林が壁のように連なり、まるで緑の回廊のようになっていた若狭幹線林道のフラットダートを進んでいきます。この状況が基本なので、常に道すがらに海が見えているわけではないのですが、木々の隙間から強引に海を眺めてみると・・・。







海がバッチリじゃないですか! 強い青緑色をしたターコイズブルーの海がとてもきれいですが、眺めているのは矢代湾の最南端に位置する小浜市志積から北北西の方向で、前方には海に突き出した細長い「和田戸崎」が見えていました。

海を眺めていると、思わず「我は海の子白波の〜 さわぐ磯辺の松原に〜 煙たなびくとまやこそ〜 我が懐かしき住家なれ〜」の懐かしい歌詞を口ずさんでしまいますが、眼下の波打ち際に走っているのはR162。これで若狭幹線林道がどれほどの高さの尾根筋を進んでいるのかが確認できますね。







そんな感じで海をチラ見しながら進んでいくと、やがて路面が舗装化すると同時に開けた場所に抜け出しましたが、ここは2ヶ所目となる展望台で、「若狭幹線林道といったらここ!」的な林道ライダーにはよく知られた有名な展望台。小浜市阿納尻の林道入口から進むことおよそ5.6キロで到着です!







林道の左路肩が大きく膨らんで海を見渡すステージのようになっている地点で記念写真をパチリ。若狭幹線林道ではお約束の撮影スポットですが、しかし、展望台といっても四阿のような屋根付きのお立ち台があるわけではなくて、幅員が大きくグッと広がっただけの場所になっています。







うおぉーっ、これは素晴らしい眺めだぜぇ! 展望台からは「若狭湾」の南東に位置し、西の内外海半島と東の黒崎半島とに囲まれた矢代湾が一望に!

画像左手には和田戸岬が、そして中央手前には矢代崎、右手の手前には「奈胡崎」、さらに右手前方の黒崎半島先端に「黒崎」が見えていますが、若狭幹線林道から望める海の景色がこれほどまでに美しかったなんて!







海はいいなぁ! 美しい矢代湾の景色に眺め入ってしまいますが、そういえば先行していたオフライダーの方もここで海を眺めていましたが、「きれいな景色ですね」と話しかけてこられたので、聞けば早朝に大阪の自宅を出発してわざわざ若狭幹線林道までダートを走りにやってきたとのことでした。

そのことからも若狭幹線林道は関西圏のメジャー林道であることが分かりましたが、ダートが残存する延長距離22キロという林道の長さと、海が見渡せるこの絶景シチュエーションが関西圏のオフライダーにとって魅力になっているみたいです。ただし、ここは日陰が全くなくて、夏は炎天下で地獄の暑さとなるので注意!







ちなみに展望台から少し進んだ道すがらの高台の上には四阿があり、それは手前地点からも見えていますが、しかし、炎天下のうだるような暑さで立ち寄る気にはなれずにパス。海を眺めるだけならば、わざわざ立ち寄る必要はねーし。

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