田代山線

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■福島県と栃木県との県境を示す標識のすぐ先にあるゲートです。秋の林道一般開放期間以外は固く閉じられており、その突破はどう見ても不可能ですが、福島県側からならば、積雪期以外についてはここまでならやって来ることはできます。なお、県境の峠を挟んで福島県側は勾配が連続して眺望もほとんどきかないですが、ここから先栃木県側は尾根に沿って走っていくので、道すがらの眺望度は抜群です。県境を境に全く異なった趣が楽しめるでしょう。
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→眺望を眺める!
■名残惜しいですが、県境の峠を出発して先へと進みます。これより先は僅かに下りがかった平坦路が続き、尾根筋の急峻な山肌の斜面に沿って、大きく落ち込んだ谷を回り込むようにダートは延びています。景観的にもここは眺望ポイントが連続、雄大な景観が楽しめる田代山線で最も爽快なハイライト区間になっています。
■クマザサにビッシリと覆われた者万にへばり付くように左へと左へと大きく半円カーブを描いてフラットなダートは延びています。この付近でようやく対向するオフバイクとすれ違いましたが、皆さん、どなたもダートを満喫している様子で実に楽しそうでした。左手に広がる雄大な眺めを堪能しつつ走れる、誰もが来て良かったと思える最高の区間です。
→景色を眺める!
■その後も山肌のシワをなぞるようにしてダートは蛇行しています。幅員はとても広く、路面的にも全く問題はないので、ついついアクセルが開きがちですが、ブラインドからの対向車の出現にだけは注意が必要です。路肩左手は谷間になっていますが、ガードロープが張り巡らされているので、コースアウトの崖落ちもあり得ません。
→景色を眺める!
前方行く手に見え隠れする紅葉した山の頂を眺めつつ、さらに前進します。路面にはカーブで激しく斬りつけられたオフバイクのタイヤ跡が無数に残されており、アクセル全開…かどうか走りませんが、高速ダート走行を楽しんでいるのが見てとれました。このロケーションと路面状態では誰だってそういう気分になるというものですよ。自分だってその気になれば…フフ。
→紅葉を眺める!
■その後もしばらくは紅葉した山々を眺めつつ走れる贅沢区間が続きますが、ふと気が付けば、徐々に両脇に木々が迫ってダートは尾根筋の樹林区間に差しかかります。標高はいくらか下がってきましたが、それでもここは尾根筋なので閉塞感はなく、相変わらず開けた明るい雰囲気でした。
■樹林区間を進むと所々で山肌の斜面がコンクリブロックで固められていました。冬季の積雪や雪解けの春時にでも土砂崩れが発生したのでしょうか? ダートを維持するために毎年どこかで補修、復旧工事が行われているようですね。でも一般車への解放期間は僅か1月程度。もったいないので夏場も通らせて欲しいものですが…。やっぱりダメ?
■おや、こんな所に分岐ダートが? 山肌の樹林を進むと、とある開けた左カーブの途中に鋭角に切り消して下っていくダートがありました。付近には標識類はなく全くの名無し状態です。特別荒れている様子もなかったですが、それでも冬枯れした藪が茂り作業道系のような気も…。
→分岐ダートを眺める!
■緩く下りつつ僅かにカーブした心地良いダートが続きます。周囲が樹木に囲まれているため、あまり眺望はきかなくなってきましたが、それでも所々で木々の切れ目から素晴らしい紅葉の景観を望むことができました。走って良し、眺めて良しで、ここはホントに美味しいダートですね。
→紅葉を眺める!
■名無し分岐を過ぎて黄色や赤に色付いた樹林の中をさらに進みます。ふと路肩に目を向けると、風にでも吹かれて路肩に吹き溜まったのか、そこには物凄い量の落ち葉が堆積していました。でも路面中央には木の葉一枚たりとも落ちてはおらず、まるで掃き清められたかのようです。
■そのまま落ち葉まみれのダートを下って進むと、やがて完全に山肌の樹林地帯を行くようになりました。尾根筋からだいぶ下ってきたのか、県境付近の荒々しくも雄大な雰囲気は見られなくなり、代わって広葉樹林のしっぽりと落ち着いた雰囲気が周囲に漂い始めます。
■その後、さらにダートを下って進むと、このガードレールの設置された断崖地点で三脚を構えた初老の男性が目に付きました。どうやら、路肩から断崖状になった急斜面の紅葉を盛んに狙っているようです。撮影に夢中になっているところにお邪魔するのは悪いとは思いましたが、ここから眺める紅葉が特に美しかったので、一緒に撮影させていただきました。
→紅葉を眺める!
■「げえぇ…?!」紅葉を愛でつつ、いい気分で走っていると、前方にいきなり舗装区間が! そういえば、田代山線が県道に昇格したことで将来的には全面舗装化されるとの噂は耳にしたことがありますが、ここはその舗装化に向けた第1歩となるのでしょうか? ただし、計画は遅々として進んではいないのが、いまのところ救いではありますが…。
■なんとも無粋な舗装区間ですが、不幸中の幸い、今のところ舗装区間は数十メートルほどしかありません。すぐにダートは復活しますが、厳密には全線ダートではなくなりました。「みなさん、お早うございますッ! 昨今、一部のダートの舗装化が進んでいる、との嘆かわしい噂を耳にいたしますが、一度舗装化したダートは決して、決して、元には戻らないんだよぉーッ!(生徒会長○子)」ってか。
■舗装区間を抜けて下り坂を進むと、ほどなくして現れるのがこの逆Y字分岐で、ここが田代山線の終点になっています。その手前区間には終点を予感させる雰囲気もなく、やや唐突気味にに現れる終点であり、ご覧の通りここにも厳重なゲートが存在。秋の一般車解放期間中以外は固く閉ざされ、強○○破も夢のまた夢…。ちなみに、逆Y字分岐を直進すれば湯西川温泉、R121号線方面に、切り返す形で右折すれば馬坂線となっていますが、この地点には「山神」様が祀られているので、林道探索の安全を祈願してお参りしておくのもいいでしょう。
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