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塙町「山形」地区の「谷川の湯」からほど近い、「東白河広域農道」にある山形田代林道の入口です。その場所はとある理由(「山形田代 II 林道」の探索を参照)によって非常に分かり難く見過ごしやすいですが、とにかくここがその入口となっています。
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通行量がほとんどなくて無駄に高規格な2車線舗装農道から正面に眺めた山形田代林道の入口です。でもご覧の通り林道標が設置されていません。これじゃあ、通りがかっても見過ごすか、林道であることに気がつかないかのどちらかでしょう。そのくせこの山形田代林道は即ダート状態で開始しているんですね。
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というわけで、さっそく飛び込んでみた山形田代林道。うっすらと枯れ草でワダチのできたフラットなダートが出迎えてくれました。ほとんど地元民の車両しか、それも極めて稀にしか入り込まないのか、シンと静まりかえった林道は静寂そのものです。
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塙町の位置するこの阿武隈山地ですが、たしかに山林は多いですが、重畳たる山岳地帯というわけではありません。したがって、林道にはどこか里山の山林のような穏やかさが感じられました。ダート路面の険しさはほとんど皆無と言っていいでしょう。
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時に陽射しの差し込むまったりとした山林内にWRを走らせます。バリバリのオフを期待していると肩すかしを喰らいますが、山形田代林道はそのような類の林道ではないので、のんびりと冬の静かな雰囲気を味わいながら進むのが似合っていると思います。
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一応これでも標高500mほどはあるのですが、これといった勾配区間も現れず、まったく標高を感じさせない山林内に延びるダート。路面は基本的に小砂利質ですが、局所的に砂地っぽい箇所もありました。そのような地点では路面が湿ってヌタっていましたが、全体的に見れば走りやすいダートであることに変わりはないです。
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おや? いつの間にか道すがらに電線の張られた電柱が現れました。ここは沢沿いに遡る林道でもないので、浄水施設へと繋がっているとも思えません。とすると、この先に民家でもあるのでしょうか? ここまでのところ道すがらに民家はなかったですが、山形田代林道は人跡稀な深山を行く林道でもないので、まあ、そんなところだと思いました。
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さらに進んでいくと、やがて右手の山林が開けた地点に差しかかります。そこから右手を眺めてみると、案の定、その先にぽつんと一軒でたたずむ平屋の民家がありました。そして山林が開けた場所は水田になっているみたい。帰宅後に地理院地図で確認したところ、山林内の林道沿いにポツポツと水田マークが記されていましたよ。でもよく眺めてみると・・。
→右手を眺める!
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廃村の民家を眺めて少し進むと残念ながらダート区間は終了してしまい、舗装化した林道をさらにたどると、おもむろに左折箇所が現れます。ここ、山林で遮られて確認できませんが、すぐ右に先述の「東白河広域農道」が走っている地点でした。分かれ道と思われた左折分岐は広域農道への連絡箇所となっているんですね。
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広域農道への連絡箇所は間髪空けずに立て続けで2カ所現れますが、これは2カ所目。すぐ右手の広域農道へ連絡している状況が画像から分かると思います。初めてやって来ると「?」となるかもしれませんが、実はなんてことのないただの連絡地点にすぎません。
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広域農道への連絡地点を過ぎてしばらく進むと、山形田代林道の舗装路は山林内を抜け出て田んぼ沿いに進みます。途中で民家前を過ぎる地点がありますが、ここもすでに移転して無住家屋でした。先ほどと異なるのは、田んぼの耕作に元住民の方が通っていること。民家は無住でも周囲の田んぼはきちんと耕されていましたよ。ここ、最初は人が住んでいるのかと思ってしまいましたけどね。
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そして最終的にたどり着いた終点がここ。田代地区「急度内(きとうち)」集落の町道との突き当たり地点であり、赤茶けた杭タイプの林道標がぽつんと設置されていました。ちなみに、目の前には廃止されたくさいですが、「田代バス停」があり、突き当たりを右折した先に田代地区の公民館があるので、それが唯一の目印となっています。というわけで、半ダートの林道であった山形田代林道の探索はここで終了。なお、突き当たりを公民館方向に右折して道なりに進むと、半ダートピストンの北向井畑林道の入口がすぐに現れますよ。
→探索終了!
→振り返る!
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