ガソリン給油量 10.06L | 給油回数3回 | ガソリン代 1760円 | 総走行距離 269.4km / ダート走行距離 8.3 km | トップへもどる |
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道950の終点「野付駐車場」から引き返すこと2.8キロ、やがて前方に野付半島ネイチャーセンターが見えてきました。するとすぐ左手を青いトラクターに牽引された「トラクターバス」がガタガタとゆっくり走っているのに遭遇しました。 ネイチャーセンターは野付半島の自然や歴史の展示を行うレストランと土産屋が併設された観光案内所で、「トドワラ」がある砂州の付け根に位置していますが、そのネイチャーセンターからトドワラ間1.3キロを有料で観光客を運ぶのがトラクターバス。子供連れや足腰の弱いお年寄りに人気なのだそうです。 |
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ネイチャーセンターから野付湾に突き出た砂州を進んだ先に広がるトドワラへと向かうトラクターバスが往復するダート。「こりゃあ、いいダートを見つけたぜぇ!」と喜び勇んでWR共々乗り込もうとしますが・・・?
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立入禁止 | ||
トラクターバス専用道につき危険ですので通行禁止です 右側の遊歩道を歩いて下さい → → → |
あちゃ〜、ダメだこりゃ・・・。砂州の湿原の中をトドワラへと延びる最果てダートを楽しめると思ったのですが、さすがに立ち入る度胸はなかったです。
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ネイチャーセンターに立っていた阿寒バスの「トドワラ」バス停です。停車するのは夏季限定で1日1本だけ運行される標津〜尾岱沼・白鳥台間を結ぶ「とどわら号」だけ。尾岱沼から運行される観光船へと乗り継ぐことで、トドワラを訪れる唯一の公共交通手段になっていますが、しかし、これだと滞在時間はたかが知れています。
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かつてトドワラを訪れたときにも立ち寄ったネイチャーセンター。土産屋と「レストランNOTSUKE」が併設されており、たしか以前訪れた時は名物の「北海シマエビ定食」を食べたんだっけ。小腹が空いたのでなにか食べてみようと思いますが、ちなみにこの日のメニューは以下の通り。 さけ親子丼2500円、別海ジャンボホタテバーガーべつかい牛乳付1100円 のつけラーメン1100円、ジンギスカン定食980円、シーフードカレー980円 豚丼980円、しょうが焼き定食980円、チャーシューメン850円、みそラーメン750円 カレーライス650円、しお / しょうゆラーメン650円、お子様カレー550円 |
北海道グルメコレクション No31 | 別海ジャンボホタテバーガー 800円 [ レストランNOTSUKE / 別海町 ] |
北海道では定番なホタテを使用したホタテバーガーです。 大きなフカフカのバンズに 別海町の大きなホタテフライがレタスとともに挟まれていて食べ応えは十分! 「べっかい牛乳」付きのセットだと1100円ですが、 単品での注文もできるようでした。 単品800円が安いかどうかはちと疑問ですが、 ホタテの甘さとフレンチソースが相まってこれはかなり美味しいですよ〜。 |
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レストラン横の土産屋には地元別海町の特産物を使ったご当地アイテムもいろいろ売られていました。野付産天然貝を使用したという「あさり醤油」は650円。ちょっと高いですが、北海シマエビエキスが入った「別海 赤い北海エビカレー」は810円、野付産のホタテペースト使用の「別海 白い野付北海エビカレー」は810円。
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あー、それからネイチャーセンターの建物のすぐ脇にはトラクターバスの乗車券売り場がありました。運行時期は5月くらいから降雪期(10月くらい)までで、料金は大人往復1000円、片道500円。子供は往復600円、片道300円。運行時間は9:30〜16:00頃までで、乗客人数が集まりしだい出発するそうです。 ちなみに以前は道産子の馬が馬車を引いていたのですが、残念ながら引退してしまったそうです。そのため現在はトラクターが馬車を引いているんだよな。ネイチャーセンターとトドワラ間の所要時間はおよそ15分。訪れた時は満員で乗り切れない観光客もいましたが、その場合は30分くらい待っていれば戻ってきます。 |
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というわけでホタテバーガーで小腹を満たしたら、せっかくなのでトドワラを訪れてみます。もちろん、片道500円取られるトラクターバスはパス。砂州の上に延びる遊歩道を歩いていきますが、ちなみにこの小径には「トド原探勝線」という正式名称があるのですが、まさかここ、別海町の町道になっているとか?
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ひたすらまっすぐに延びているトド原探勝線を歩いていくと、すぐ脇の専用道をガタガタとやってきたトラクターバスに追い越されました。トドワラまでは歩きだと道30分ほどかかり、真夏は陽射しがそれなりに暑いので、時間がない場合は利用してもいいかもしれません。しかし、馬車を引くのが道産子でないのはちょっと淋しいなぁ・・・。
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トドワラへと延びる砂州の上には草原が広がっていて、トド原探勝線沿いには野付半島の成り立ちや植生、そこで観察できる野鳥や花の説明板が立てられています。それらの説明板を眺めながら歩いていくと、やがてトドワラの入口に到着しましたが、そこでは先ほど追い越していったトラクターバスが客待ちしていました。
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トドワラの枯木群 | ||
トドワラは、長い時間かかって作りあげられた砂嘴(さし)の上に成立したトドマツ林が、 海水面の上昇あるいは砂嘴の沈降により 海水におかされ枯木群に変化したものと考えられています。 枯木の大部分は樹齢90〜120年のトドマツであり、 その中に樹齢150〜170年のエゾマツも混在していたことがその年輪から読みとれます。 また、年輪幅(5〜10mm)から この林は極めてよい成長をつづけていたことが分かります。 今後、枯木群の腐朽が進み塩湿地植物群落に置き換えられつつあるのも自然の生み出す大きな流れなのでしょう。 北海道 |
なるほどねぇ。しかし、この案内板は相当古いな。「今後、枯木群の腐朽が進み塩湿地植物群落に置き換えられつつあると記されていますが、現状としては高波や台風などの影響で枯木群はすっかり流されてしまい、塩湿地化が進んで今はもうトドワラの枯木群なんてほとんど残っていませんよ。
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別海十景トドワラの案内板も虚しく、すっかり枯木群が失われて草原と化していたトドワラの光景。高校生の頃に訪れた時には、まだトドワラが「トド(マツ)原」たる所以のトドマツの枯木林が広がっていて、その異様な雰囲気に固唾を飲んだものでしたが、しかし、時の流れは無情だな・・・。 そういう意味で、まだ枯木群が残っていた頃のトドワラを訪れたことがある者にとってはとても残念な状況になっていますが、かつて広がっていた枯木群は遅かれ早かれ消滅する運命だったので、仕方ないとことではありますけど。 |
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枯木群がすっかり消滅してしいた現状にがっかりしますが、気を取り直してトドワラの先端まで延びる木道を歩いてみます。
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木道はこんな感じで砂州の先天へと延びています。途中には見晴らしスペースが設けられているので、思い思いに立ち止まって砂州の両側に広がる野付湾と、現在、急速に干潟化しつつある塩湿地を眺めることができます。
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木道の左手に広がる野付湾の一部が砂州に囲まれた竜神湾の眺め。満潮時には海水が入り込む砂泥質の塩湿地がどこまでも広がっていますが、右手にはトドワラからさらに竜神湾へと突き出す砂州「キナチャウス」へと延びる木道が見えていますが、その先端には尾岱沼からやって来る観光船が発着する「トドワラ桟橋」があるみたいです。
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二手に分かれる木道を左折して桟橋があるキナチャウス方向に進んでみようと思ったのに、あら残念! トラロープで進めないようになっていました。後でネイチャーセンターのウェブサイトで知ったところによれば、桟橋へと至る木道の基礎部分が破損したことによる通行止めの処置だったそうです。 通行止めはすでに5月16日から実施されていたそうですが、桟橋が使用できないので、当然ながらトドワラと尾岱沼を結ぶ観光船もその間は運休。そのためトドワラ観光を泣く泣く諦めた観光客がどれほどいたことか・・・。新型コロナといい、まさかの木道の破損といい、まったく今年は踏んだり蹴ったりで泣きっ面にハチだぜぇ! |
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仕方ないので右折してトドワラの先端方向に歩いていきますが、水平線が見えるほどの広大な塩湿地が広がっています。以前はここにもトドマツの枯木が立ち並んでいたのですが、もはやその残骸すらありません。なお、画像右手には木道のスタート地点になっているトラクターバスの発着場が見えていますが、茶色い建物は公衆トイレ。
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さらに木道を歩いていくと、行き止まり地点が見えてきました。どうやらあそこが歩いて行けるトドワラの最先端になっているようです。
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木道終点の直前地点で眺めた左手に広がる竜神湾。海面上には細長い砂州が左右に横たわり、その先の野付埼の砂州との間に挟まれた「ボッコ沼」も見えています。 野付湾は野付半島の砂州に囲まれた竜神湾を含む内湾で水深は最大で4mほど。ほとんどが1m未満の浅海域で、魚介類の絶好な産卵、生育場所になっていますが、特に有名なのが「ホッカイシマエビ」。夏から秋にかけて「打瀬舟」と呼ばれる三角形の帆を張った小さな漁舟でエビ漁が行われるので、運が良ければ漁の様子を眺められるかもね。 |
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木道の末端地点に到着しました。これより先に道はもうなくて、前方200mほど先の地点で砂州は途切れています。砂州の先端に陽射しで眩しく輝く海面が霞んで見えていましたが、それにしてもここは最果て感がなかなか素晴らしかったな!
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木道末端地点の左手に広がっているのは、観光船の桟橋があるキナチャウスの砂州とトドワラとの間に横たわる海面です。昔はここにもトドマツやアカエゾマツの森が広がっていたと思われますが、地盤沈下による海面上昇によって木々は枯れ、その後、砂州全体が次第に痩せ細っていって、最終的には海に飲まれてしまったのでしょう。
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木道末端地点のその先、砂州の先端方向ですが、以前のトドワラを偲ばせるトドマツの枯木が数本だけ残っているのを発見。しかし、やがてそれも跡形もなく消滅するのかと思うとなんだか寂しいですが、変わりゆく自然の移ろいなので仕方ないです。 トドワラには少なくとも150年前からトドマツの森が存在していたらしいですが、しかし、現在の荒涼とした景色からはかつての森の光景はまったく想像がつきません。 |
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続いてトドワラの北側、野付半島の付け根方向を眺めてみますが、そこには広大な湿地が広がっているだけで、トドマツの枯木は1本も生えていませんね。 湿地を眺めると、白い藁のようなもので地面が一面に覆い尽くされているのが目につきますが、それは昆布などの海藻類。満潮時に海水が定常的に流入してくるため、湿原表層の泥炭層が海蝕されて、現在湿原の干潟化が著しく進んでいるそうです。トドワラではやがて湿原そのものが消滅してしまうのだと思います。 |
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トドワラの散策を終えたら木道を引き返してネイチャーセンターへと戻りますが、今回の再訪では立ち枯木群の完全消滅など、トドワラの急激な自然環境の変化を目撃しましたが、果たして20年後のトドワラはどのように変わっていることやら・・・。
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