早秋の紅葉ざんまい林道探索 浜通り地方林道 編(2日目) |
林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 探索日 2019.11.04 |
浜通り地方林道編 [1] [2] [3] [4] |
すれ違う車を見かけることもなく、のんびりと朝日林道の狭い舗装路を進んでいきますが、この林道は林業の道というよりも生活道路としての役割が大きいみたい。林道沿いには井出集落の民家が点在しているのですが、ここでも過疎の嵐が吹きまくり、途中で見かけた民家も無住状態。ほのかに色づいた木々に囲まれた静かできれいな場所ですが、生活するにはとても不便なんだろうな〜。 → 廃屋を眺める! |
立ち止まって眺めるほどの紅葉に出会うことなく、いわき市田人町貝泊「井出」で町道に突き当たって朝日林道は終点。終点を示す林道標が設置されていないので厳密な林道区間は不明ですが、この辺りとみて間違いないでしょう。ちょうどすぐそばで鮫川村と古殿町といわき市が隣接し合う場所で、「鹿角平観光牧場」の幟などが立てられていました。ちなみに「鹿角平」は「かのつのだいら」と読みます。秋田県の「鹿角(かづの)市」とは読み方が全く別ですよ。せっかくなので鹿角牛のステーキでも食べたい所ですが、さすがにそこまでの時間もお金もねーな。 |
朝日林道終点のT字路を右折して再び県380号線に向かいますが、ここがいわき市田人町貝泊「大柴」にある県道との合流地点。でもここは進むべき方向を間違いやすいので要注意! 直進するとR289号線に、左折すると県71号線にそれぞれ至りますが、特に県道をR289号線から県71号線に向かう場合は右折すべきを手前方向に直進してしまいがちなんですね。それは実際に訪れてみれば分かります。 |
県380号線に戻ったら左折して県71号線方向に進んで古殿町の「三株高原」に向かってみることにします。なお、進むべき方向が紛らわしいこの場所ですが、曲がり角にジュースとタバコの自販機が置かれた「森田商店」があります。 |
その後、何事もなく県380号線を進んでいわき市田人町貝泊「久根ノ内」で県71号線に突き当たりました。右折は常磐道「磐城勿来インター」方向で、左折側が古殿町方向なのでそちらに曲がります。標識には「浅川」と記載されていますが、ここは間違えることもないと思います。ちなみに突き当たり正面に民家がありますが、よく眺めてみると過疎で無住となったボロボロな民家廃墟でした。 → 廃屋を眺める! |
県71号線を左折して古殿町に入ると、すぐに古殿町松川「三株」で右折して三株高原へと向かう曲がり角が現れます。「わらび園」とか「三株高原」と記された標識が無数に立っているのですぐに分かるでしょう。三株高原は「三株山(みかぶやま / 841.2m)」を中心とした標高の高い高原地帯ですが、ピストンを中心としたショートなダート林道が無数に存在するエリアだったりもします。でも三株高原の林道群は知名度がないから林道ライダーの姿をほとんど見かけないのが現状かな。 → 道標群を眺める! |
うわ、ここもか! 県道から右折して三株高原に向かう道はキツい勾配が連続して一気に標高を上げて行きますが、アスファルトの路面がひび割れと陥没で酷い有様になっているのを目撃! 台風19号と10月25日の集中豪雨で路面は轟々と雨水が流れ下る「沢」と化したに違いないです。しかし、舗装路がここまで破壊されてしまうとは、これはもうちょっとやそっとの雨ではなかったことが分かります。 |
クロモジ |
ハウチワカエデ |
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ベコベコに荒れた舗装路を一気に登坂していくと、県道から高低差137m、標高705m地点で三株山への「南登山口」が左手に現れます。掲げられた案内板によると山頂に「富士見台」という展望台があるので、「林道」とは関係ないですが、せっかくなので立ち寄っておくことにします。ちなみに、途中でピストンダートのスマキ林道の入口を見かけますが、もちろんそこは万年封鎖中なのでそのつもりで・・・。 → 案内板を眺める! |
三株山の山頂にある展望台に到着! ありがたいことに山頂まで簡易舗装路が延びていますが、途中の駐車スペースから先は凶悪な傾斜角度の鬼坂です。エンジン付きで山頂に乗り付けた場合は帰りの下りがとても怖いですよ〜。というわけで、電波塔と小さな祠の祀られた、標高841.2mの三株山の山頂に立つ富士見台からは果てしなく続く阿武隈高地の山並みを眺めることができました。しかし、ここはビュービューと吹き付ける風が強く、おかげでえらく寒かったぜぇ!
→ 祠を眺める! → 富士見台に登る! |
三株高原の紅葉 |
三株高原の紅葉 |
ヤマウルシ |
ヤマウルシ |
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三株山からの素晴らしいパノラマを心ゆくまで眺めたら、「三株」集落を通って高原地帯を縦断していきます。昨年、同じ頃に訪れた三株高原は紅葉満開だったので、それを期待していたのですが、その時よりも発色具合はくすんで悪く、また紅葉している樹木も確実に少なかったような気がします。道すがらに真っ赤に紅葉したモミジなども見かけましたが、紅葉の時季がまだ早い云々以前に、地元の方から聞いた「今年は紅葉の色づきが悪い」という言葉もウソではないと思います。 |
思っていたほどの紅葉にも出会えず、高原地帯を縦断する町道をだらだらと進んでいくと、途中で美沢林道、小松川林道、三株川林道の起点が次々に出現します。全てダート林道ですが、残念ながらほとんどがゲート封鎖されており、まともに立ち入れないのが現状。しかし、それら全てを指を咥えて眺めるのも大変忍び難いので、その中で三株川林道をチョイスしてなりふり構わず突入しておくことに急遽決定! |
町道から切り返しの右折で三株川林道に入線すると、その直後にダートが現れます。しかし、嬉しくない林道ゲートも同時に出現しますが、三株高原で1本も林道を訪れないのも大変マズイので、ゲートを難なく速攻で落城させ、入線させていただきました。そのような三株川林道でしたが、行く手の森の木々に秋色らしさがほとんど見えていおらず、紅葉林道探索的には期待できそうにもない雰囲気が・・・。 → 林道標を眺める! |
イヌタデ |
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予感的中。右手に流れる三株川伝いにワダチダートをぐんぐんと下って進みますが、期待していた紅葉はほとんど無し。路肩で赤い草紅葉や灌木の黄葉が僅かに見られたのみでした。林道は雰囲気も暗くてダートもどことなくジメっとした感じ。ただし、路面の荒れやガレはなかったかな。 |
紅葉林道探索的には収穫もないまま三株川林道を進んでいくと、やがて三株川を跨ぐコンクリ橋が出現。三株川のささやかな流れを眺められる地点ですが、橋上から眺めた沢筋の水辺にも紅葉は見られませんでした。三株山高原は古殿町の中でも標高が高い高原地帯なので期待していたのですが、やはり今年の紅葉前線は異常だな。昨年はこの時期には紅葉が見られたというのに、今年の三株山高原はさっぱり・・・。
→ 三株川(上流 / 左)を眺める! → 三株川(下流 / 右)を眺める! |
そしてたどり着いた三株川林道の終点です。通常の林道探索ならばなんの問題もないですが、紅葉の「こ」の字もそこになかったです。枯れ草むした末端地点には何もなく、眺望も望めないので長居は無用。今来た道を早々に引き返します。
→ さらに紅葉探索を続ける! → 探索中止! |
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