丹娜婆の墓
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訪れる観光客は少ない丹娜婆の墓

都215号線で末吉地区を進んでいると、 道ヶ沢地区付近に丹娜婆の墓と記された道しるべが立っています。道しるべを見て「どこの有名なお婆さんのお墓?」と思ってしまいましたが、実は八丈島始祖に関わるスポットの一つです。

しかし、関心を持ってわざわざ訪れる観光客は少なく、また都道から引っ込んだ場所にあるため、訪れた時には付近に誰もいなくて静まり返っていました。






八丈島の始祖伝説を語る案内板

丹娜婆(たなば)の墓
八丈島指定旧跡
住所 / 八丈町末吉芦川の坂 指定 / 昭和51(1976)年5月11日
大昔八丈島に大津波が襲い、妊婦の丹娜だけが船の艫にすがって生き残った。
その後産み落とした男の子と母子交会し、子孫が殖えて八丈島民となったという。

これは日本の他の地域には類例をみない八丈島独特のし瀬尾伝説であるが、
丹娜婆信仰ともいうべき形で今に受け継がれている。
墓石正面に「丹娜婆之墓」と刻してあるだけで、建立年月日等の刻字は全くないが、
明治時代初期の建碑と推定される。
八丈町教育委員会






きれいに掃除されて花が供えられていた彼女のお墓

丹娜婆のものとされるお墓です。大津波の際に艫にすがって助かったので、丹娜婆は艫抱女子(ろかこみにょこ)とも呼ばれています。

しかし、丹娜婆の墓とされるものは島内の三根、大賀郷、そしてここ末吉地区の3カ所にあると言われており、大賀郷地区の墓は釈迦堂の境内にありますが、三根地区のものは所在不明だそうです。一人の人物に3つのお墓があるので、そのうち2つは絶対にニセモノですが、まあ伝説ですからね。

ちなみに平成24 (2012) 年のロンドンオリンピックに丹娜という中国の女性のバレーボール選手が出場していましたが、もちろんなんの関係もありません。

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