ゆっくりと言っても白波を蹴立てて航行しています |
[1]帰りの乗船手続き [2]帰りのバイク輸送の手続き [3]橘丸到着! [4]さらば三宅島! [5]橘丸船内散策 [6]東京(竹芝桟橋)到着! 東京(竹芝桟橋)到着!(その2) |
沿岸の明かりだけを眺めていると、ゆっくりゆっくりと進んでいるようにしか見えませんが、デッキから海面を覗き込むとこの通り。速度制限があるので実際のところ船速は遅いですが、それでもザンブザンブとけっこうな白波を立てて橘丸は航行。ビュービューと吹き付ける海風と掻き分ける波の音が凄かったな。
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舷側直下の海面を覗き込むと結構怖い! |
おお、怖えぇ〜。手すりから直下の海面を眺めるとこの通り。危ないのでこれ以上は身を乗り出しませんが、確かにこれじゃあ、海に転落しても誰にも気づかれないな。東京湾内では進む速度は遅いといっても、さすがに泳いで追いつけるスピードじゃねーし、あっという間に海面に置いてけぼりにされてしまいます。
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うわお、埠頭に林立する巨大クレーンが放つ照明の輝きが最高にきれい! |
そうこうしているうちに、大井埠頭を過ぎて「品川埠頭」沖に差しかかりました。左右を埋立地に挟まれた運河のような狭い海域を航行していきますが、橘丸から眺める夜景の中ではここが一番のお気に入りポイント! この地点、埋立地に挟まれた海面はぐっと狭まり、 幅は600mほどしかありません。岸壁の巨大なガントリークレーンの傍をかすめるように航行していくので、眩いばかりの照明群がとても綺麗! なので埠頭の夜景は見飽きるということも全然ねーし! |
やがて見えてくる高層オフィス街の明かり |
現在時刻は19時30分。橘丸は東京湾をひたすらゆっくり航行してようやく「台場」沖まで進んできました。前方には東京都港区新橋から中央区豊海にかけてのオフィスビルの明かりが煌々と輝いています。ここまでくれば終点はもうすぐそこ。レインボーブリッジを潜り抜ければ、竹芝桟橋までは海上1.5kmほどの距離です。 ちなみに台場とは嘉永6(1853)年のペリー提督率いる米国艦隊の来航をうけて築かれた海上要塞の遺構のこと。8つ建設されたうち現存するのは台場公園として開放されている「第三台場」と、陸とはつながっていない「第六台場」の2つだけ。昼間なら右手によく見えますが、さすがにこの時間だと真っ暗で全然見えていなかったけど。 |
ゆっくりと近づいてくるレインボーブリッジ本体 |
夜の暗闇で全く見えていなかった台場のすぐ傍を通過すると、ライトアップされたレインボーブリッジがすぐそこに近づいてきました。この時ばかりはレインボーブリッジの夜景を人目眺めようと、甲板やデッキに上がってくる人が増えてきます。 で、そのレインボーブリッジですが、定番な角度で普通に眺めてもいいのですが、この時はある試みを実行しようと密かにスタンバイ中。その瞬間まであともう少し! |
煙突脇のこの位置でスタンバります |
実はレインボーブリッジの真下から見上げた眺めを撮ってみたかったんですね。そしてそれを撮影するのにちょうど良い地点はというと、船首や船尾の甲板ではなくて、実は船体中央にある巨大な煙突のそばだったりします。 橋の真下を通過する2秒前。しかし、この場所でやたら真上にデジカメを向ける姿を目撃されてしまい、「やつはなにを?」と、他の乗船客に怪しまれてしまったかも・・・。 |
これこれ、こいつが撮りたかったんだよなぁ! |
パシャ! おお、やったぜぇ! これこれ、こういう感じでレインボーブリッジの真下を通過する様子を撮りたかったんだよなぁ。煙突が入ることで橋桁の真下をくぐっていることが一目瞭然ですね。でもあっという間に真下を通過してしまうため、シャッターチャンスは1度の航海で1度だけなんだぜぇ。
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そして後方に遠ざかるライトアップされたレインボーブリッジ |
もちろん定番のカットも撮っておきます。ライトアップされた主塔やケーブル、アンカレイジの様子がよく見えていますね。しかし、先ほど羽田沖から遠目に眺めた時は橋桁が青く照らされていたのに、いつの間にか色が変わっていました。
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レインボーブリッジをくぐると竹芝桟橋は近いです |
そしてレインボーブリッジをくぐると竹芝桟橋はもうすぐそこ。進行方向左側には芝浦埠頭〜日の出埠頭〜竹芝埠頭の順に連なる岸壁が見えてきますが、橘丸はその岸壁に接近するように速度を落としながら、斜めに舵をきって静かに進みます。
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接岸間近の竹芝桟橋の岸壁と出港待機中の「さるびあ丸」 |
そして接岸前にクルッと向きを変えて反転、停泊中の東海汽船「さるびあ丸」の前に接岸して19時40分、定刻通り東京到着です。しかし、船内では下船を急ぐ人の長い列ができていて、下船口や階段付近は芋洗いの大混雑状態。なので下船待ちの列がはけるまで20分ほどかかりましたが、寝台に寝転がってしばし待機しておきました。
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下船したらWRの引き渡しを待ちます |
橘丸から下船したら、次はその場でWRの引き渡しを待ちます。接岸と同時にコンテナの荷下ろし作業も開始されているので、そんなに長く待つこともありません。
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無事にWRと再開、やっと東京に戻ってきたな! |
手荷物預所付近で待っていると、やがて係員の方が1台のカッコいいバイクを手押ししてきました。「他にもバイク輸送の乗船客が?」と見とれてしまいましたが、あはは、よく見たら当方のWRでした。というわけで係員に受託手荷物引換証を渡してWRを引き取りますが、結局、この時バイク輸送したのは自分だけだったみたいだな。
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楽しかった三宅島林道探索もこれで本当におしまい! |
手荷物預所のそばでWRを引き渡してもらったら、邪魔にならないように竹芝客船ターミナル前の広場に移動。楽しかった三宅島林道探索も終わってしまい、なんだか気が抜けてふ抜け状態に陥りましたが、思い直してシメで最後の一枚を撮影。これで本当に三宅島林道探索これでおしまい! なお、当日は三宅島出航前に満タンしておいたので、そのまま給油することなく夜の築地を抜けて、都心環状線「銀座」ランプから首都高経由で自宅に向かいましたが、そうすることで東京到着後の給油という煩わしさがありません。オフィス街が広がる竹芝客船ターミナル付近にはGSが少なく、到着後にGSを探すのは面倒くさいです。 |
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