そして杉川林道での崖崩れの規模の凄さを象徴するかのような地点がここでした。とある橋梁の手前地点ですが、斜面に堆積した尋常ではない量の落石によって見上げるような高さの壁が…。はたしてダンプカー何台分の量となるのか分りませんが、凄まじい落石の量です!
→路面を眺める! |
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落石、路肩崩落が多発する山岳地帯の険しさに驚かされる杉川林道ですが、なんやかんや言ってみてもい、正直オフバイクの機動力の前ではさほど脅威は感じられません。逆にこれくらいのガレっぷりがちょうど良い感じでした。ただし、この橋を渡った先の区間については、実際に走ってみなければなんとも言えないでしょう。というわけで気がつけば時刻はちょうど昼メシ時分。橋を渡ったこの地点で昼メシがてら軽く休憩を入れておきました。
→昼メシ! |
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昼メシ休憩を取った橋梁地点を後にして前進を再開。ダート沿いには相変わらず激しい崖崩れが連続しますが、進むにつれて断崖上の危うい崖っぷちでの土砂崩れ地点の出現回数が増えて来ます。例えばこの地点もそうでした。ご覧の通り、オフバイクの機動力をもってすれば特に問題のない状況ですが、それでも、まさかの崖落ちは即死亡に直結するだけに気は抜けません。
→路肩(右)を眺める! →斜面(左)を眺める! |
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砂礫の斜面に踏み止まる摩擦力に対して、落下させようとする重力が打ち勝った結果。決してそこに置かれているのではなく、これは斜面から転がり落ちてきた岩石です。さすがのWRといえども、脇腹に直撃を喰らったならば横倒しに吹っ飛ばされるのは確実でしょう。これも山岳林道の探索リスクですが、そんなスリルがどうしようもなく楽しくて…。 | |
ここは土砂崩れが発生した痕跡もなくて一見すると平穏そうに見える地点。なのに路面上に無数の大きな岩石がバラバラと…。その瞬間、岩石群はおそらく予告もなしにいきなり樹木の間から飛び出して落下してきたのでしょう。それなりに危うい地点では事前に身構えますが、とても落石が発生するように思えない地点で不意打ちされてしまったら…それは恐いです。 | |
落ち込む谷間に面した険しい断崖に沿ってカーブを繰り返しつつ、ダートはさらに続きます。路面上に堆積した砂礫の量はさすが杉川林道というほどであり、同時に予期せぬ落石の緊張感もひしひしと感じたものの、それでも致命的な障害は現れません。案外すんなりとこのまま終点である南明石林道、蕎麦粒林道との接続地点へ抜けきれるのではないかと思い始めてきましたよ。 | |
確かに杉川林道のダートは際限なく発生し続ける落石によってガレていました。しかし、これまでのところ、基本的には通過に困難さを伴うような地点はありません。「杉川林道、恐ろしくガレて通行困難」という前評判はちと大げさだったかな、というのが率直な感想です。 | |
その後、崖崩れによるガレ場箇所も次第に増えていきますが、参考までにガレ具合を比較してみると、残念ながら福島県の多々石林道や甲子林道の方が格段にハード。そちらはガレが連続して息付く暇がなくて疲労困憊してしまいますが、杉川林道の場合はそこまでにはまだまだ至りません。これらの林道を探索したことのある方なら分ると思います。ただし、道すがらの景観的な険しさの迫力さという点では決して劣りませんけどね。 | |
杉川林道の山岳ダートとしてのガレっぷりは、その激しさで知られた甲子林道や多々石林道クラスには及ばないものの、とある急な登り坂地点でそれまでの路面状況が激変しました。ここではすぐ前方で路肩が幅員半ばまで崩壊していたのですが、それだけでもズルズルとして危ういのに、残された走行スペースには恐ろしいほどの岩屑と砂礫が! どうやら杉川林道のガレの核心部へとついに至ったみたい。というわけで「杉川林道、恐ろしくガレて通行困難」という前評判は決して大げさではなかったことを認識、気を引き締めて進みます。 | |
予想以上のガレで河原状態となっていた路面半崩壊区間を微速前進でやり過ごし、さらに進んでいきますが、やがて一目で通過の困難さがうかがい知れる崖崩れによるガレ場が出現! ガツガツとした岩石群が斜め45度で埋め尽くした現場はそれだけでも厄介なのに、そこには崖崩れに巻き込まれた巨大な倒木が追加されていましたよ。
→振り返る! |
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ちなみにここはR362号線側の林道入口から12.5km地点。全行程の半分以上は進んで来たというものの、まだまだ先のあるこんな所でガレの難所に捕まってしまうとは! あっはっは、こいつはちと杉川林道をナメていたのかもしれませんね。というわけで、とりあえずは状況偵察。 | |
行く手に積もりまくった岩石ですが、遠目には小さく見えていても実際はこんな感じ。石や岩屑ではなくて「岩石」でした。避けるスペースもないほどに密集しているので、一つ一つ乗り越えるしかないみたい。当然、ここは両足付きでの前進を余儀なくされるでしょう。 | |
巨大岩石群を乗り越えて進んでも。先述した倒木を巻き込んだ厄介な地点がすぐ先に控えています。あの倒木さえ無ければ、まだ死中に活路を開けたのかもしれませんが、ここではその存在が致命的な障害となっていました。ガレまみれな斜面は死ぬ気で頑張って進めると仮定しても、あの倒木の横たわる幹がそれをぶち壊しています。というわけでここは斜面上部側も路肩側も物理的にムリ…。くぅ、それにしても杉川林道がこれほどであったとは! む、無念…! | |
ただし、「はいそうですか」と諦めるだけの素直さは持ち合わせていません。そこがどうしても通れないのであれば、土砂崩れを越えた地点へと反対側の入口から回りこめばよいだけのこと。というわけで、杉川林道の反対側の入口(前方左手)である南赤石林道(手前)および蕎麦粒林道(前方)の接続地点まで貴重な時間とガスを消費して迂回して来ましたよ。 | |
そしてこれが反対側の杉川林道入口。本来ならばここへと至って杉川林道の探索は無事終了となるはずでしたが、そういつもうまい具合に事が運ぶとは限らないのもまた林道探索。というわけでいざ杉川林道へと再突入! もちろん目標は先ほどの土砂崩れ倒木地点ですよ!
→さらに杉川線を進む! →もう飽きた… →ゲートを調べる! →?! |
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