2022 北海道林道探索ツーリング 8月3日(水)曇りのち小雨 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
7日目[5]  釧路市「釧路 Kushiro→ 釧路市「釧路 Kushiro もどる  






ガソリン給油量 9.22L 給油回数3回 ガソリン代 1681円 総走行距離 231.3km / ダート走行距離 62.6km トップへもどる


林道標発見! 分岐を右折して若干規格落ちしたダートを進んでいくと、なぜかわかりませんが、ここにもシラルトロ支線林道を示す林道標がありました。おかげで間違いなくシラルトロ支線林道を進んでいることが判明して大助かりです!







その後、陽も差し込まないような鬱蒼とした森の中をしばらく進むと、再びY字のダート分岐が現れました。右折方向に林道標であるのか作業道標なのか判別不可な鉄板タイプの標識が立っているので、シラルトロ支線林道本線は左折側だと睨んだのですが、雑草に埋没してそちらは地面の土も見えないほどの草ボーボー状態・・・。







左折方向に続くシラルトロ支線林道本線とおぼしき道筋ですが、ダメだこりゃ。地理院地図で付近一帯を眺めると、シラルトロ支線林道は枝分かれ式に分岐を繰り返し、分岐したそれらダート群が毛細血管の如く複雑に絡み合っているのがわかるのですが、残念ながらそのほとんどが藪に埋没して通行不可能状態に陥っているみたい・・・。







もう一方の右折方向には鉄板タイプの標識が設置されていますが、なぜか林道名が人為的に消された状態。もしかしたら「シラルトロ支線林道」と記されていたのかもしれませんが、もはやそれを知る術はありません。ダートもすぐに雑草に埋没していてまともに進めない状態。残念ですが、こちらもダメみたいだな。







左右共に藪に埋もれて前進不可に陥っていて、事実上シラルトロ支線林道の終点となっていたY字分岐付近に広がる森ですが、なだらかな丘の斜面は下草に覆い尽くされてまるで緑の絨毯みたい。まばらに林立する樹木と相まって見た目にはとても美しい森の景色ですが、実際には雑草が深くて立ち入る隙間は全くなかったですよ。







シラルトロ林道までシラルトロ支線林道まで引き返して来ました。これより中断していたシラルトロ林道探索を再開、R391に突き当たる林道出口へと向かいます。







シラルトロ林道を国道方向に進むと、やがてダート沿いに茅沼地区の酪農農家の民家が見えてきます。道端には電柱が立ち並び、シラルトロ支線林道分岐付近〜R391の区間は生活道路も兼ねているみたいでした。







R391へと突き当たってシラルトロ林道の終点にたどり着きました。R272(北片無方)側と同じく林道標が設置されていますが、こちら側からアプローチする場合、国道をスピードを出しているとあっという間に通り過ぎてしまいうので要注意!

というわけで無事にシラルトロ林道を完走したら、次は釧路湿原を横断して「鶴居村」の林道へと向かうべく未舗装道道1060「クチョロ原野登路線」を目指します。この道道は未舗装であると同時に、冠水時には通行止めになってまうことで知られていますが、雨上がりの今日は湿原の水位が増しているので通行できる可能性は望み薄かも・・・。

ちなみに標茶町の塘路湖から鶴居村へと移動する場合、最短ルートは釧路湿原を横断する道1060ですが、この道が通行止めの場合は恐ろしく遠回りを強いられます。







道1060の入口はR272を釧路方面に950mほど進むと現れますが、途中、路肩の駐車帯にWRを止めて塘路湖を眺めてみます。







国道の路肩から眺めた塘路湖です。空は厚い雲に覆われてどんよりとしていますが、湖は広々とした開放感に満ちあふれ、風のない静かな湖面を眺めていると、なんだかやけに心が落ち着きました。でも、湖面に浮かぶ水草がやけに多くねー?







現在、道1060入口を通り過ぎてR272を釧路方向に移動中・・・。結局、道1060は通行止めだったので、急ぎ釧路町まで移動して「釧路湿原道路」経由で鶴居村を目指しますが、そういう時にかぎってやたらと長い片側交互規制に捕まっちまうんだよな〜。情け容赦のない遠回りで貴重な探索時間をかなり削られます。







そして気がつけば、厚岸町尾幌のセブンからずっと走りっ放しだったので、JR釧網本線「遠矢駅」にほど近い国道沿いのセイコマ遠矢店で小休止します。お腹は空いていないので今日も昼食は抜き。ここではアイスコーヒーだけ飲みました。







お次はWRに給油。釧路湿原道路の入口に近い国道沿いのコスモ石油フレンドリー遠矢SS(大和商事遠矢給油所)でL / 173円にて3.52L(609円)入りました。

ちなみにスタンドのおやじさんに訊ねたところによれば、ここから鶴居村へは、釧路の市街地を迂回する釧路湿原道路経由が最速だとのこと。「釧路外環状道路」利用だと、釧路東ICにたどり着くまでに信号待ちで余計な時間がかかってしまいます。







道を間違えて遠矢駅付近の住宅地を少々彷徨ってから釧路湿原道路に進みますが、しかし、釧路湿原を東西に貫くこの道の直線区間の長いこと! 釧路町遠矢から湿原を横断して釧路市「鶴野」の道53との交差点まで、その距離はおよそ15キロ。

通称、釧路湿原道路こと「市道鶴野広里線」ですが、湿原の環境を守るためにパーキングは設けられておらず、すれ違う車もほとんどない2車線舗装路が延々と続きます。途中、広大な釧路湿原を見渡せる区間もありますが、道路に並行して延びる高圧線の鉄塔が邪魔なので、この道は撮影スポットとしてはあまり向かないかもですよ。







釧路湿原道路から道53(たんちょう舞ろーど)に入ったら、「釧路市湿原展望台」を素通りして鶴居村の「温根内ビジターセンター」まで一気に北上。

とりあえずビジターセンターの駐車場にピットインしますが、目的はタンチョウヅルや釧路湿原ではなくて、一昨日、阿寒湖から釧路へと向かう途中で気になっていた釧路湿原西方にある林道群のうちの1本、鶴居村「温根内」の道53から釧路市「阿寒町中仁々志別三十線」付近の道243までを結ぶ温根内林道です。







目指す温根内林道の入口はビジターセンターの駐車場から道道を「鶴居村温泉」方向に170mほど進んだ地点の民家の脇にありました。ちなみに林道入口があるこの場所は、かつて国鉄根室本線「新富士」から「中雪裡」とを結び、1968(昭和43)年に廃止された「鶴居村営軌道」の「温根内駅」がちょうどあった地点らしいですよ。







なぬ!? 道道から分岐して即ダート状態で開始している温根内林道ですが、入口に設置されていたのは林道標ではなくて「下幌呂8号線」と記された村道標でした。察するに温根内林道は入口から一部区間が村道と併用されているのかもしれません。







いざ温根内林道に入線すると、まずは半ば土質っぽい小砂利ダートの平坦なストレートが続きます。ダートに沿って電柱が立ち並んでますが、それは林道沿いに設置された太陽光発電パネルから引かれた電線。林道沿いに民家があるわけではなかったです。







林道入口から1キロほど進むと突然路面が舗装化します。無意味な極短舗装に「?」と首を傾げますが、ここはちょうど林道が釧路湿原に流れ込む「オンネナイ川」流域の湿原のまっただ中を横切る地点。ジュクジュクな沼地が広がる湿原は土壌も軟弱なので、路面の舗装はそのための対策になっているとか?







温根内林道の左路肩に広がるオンネナイ川の湿原ですが、実はここも広大な釧路湿原の一部だったりします。といっても湿原の西の一番端っこ辺りですが、ここまで間近に釧路湿原を眺められてちょっぴり感激かな。

一面ジュクジュクとした水浸しで沼地のようになっている湿原ですが、ダートはそのまっただ中に盛土された状態で通してあるという状況です。







こちらは林道の右路肩に迫る湿原の風景。森の木々に囲まれて細長く延びる湿原は一面緑に覆われて、沼地なのか草原なのかよくわからない状態でしたが、遠目には芝生を敷き詰めたようでとても美しかったです。

そういえば、ここを通りがかった時に遠くの方で羽を休めるタンチョウヅルを1羽見かけました。タンチョウヅルは冬に飛来してくる渡り鳥だと思っていただけに驚きでしたが、滅多に人に姿を見せないだけで、実は釧路湿原周辺の森などに一年中いる鳥だったとは知らなかったな〜。残念ながら画像は撮り損ねたけどさ。







林道路肩にまで迫る釧路湿原の湿地の風景を眺めたら温根内林道を前進再開。やがてダートは湿原の向こうに広がる鬱蒼とした森の中に進んでいきますが、すると鎖が外されて開放状態になっているチェーンゲートが出現!

林道ゲートがオープンされていたのは嬉しい限りでしたが、しかし、ここまで進んできても肝心の林道標が未だ現れません。釈然としないまま周囲を見渡すと・・・?

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