2024 絶海の孤島「利島」林道探索 弾丸ツーリング 5月11日(土)晴れ 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
1日目[5]  神新汽船「フェリーあぜりあ」で利島に上陸! もどる  






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大島だ! 利島到着が近づくと右舷デッキから目前に眺められる海食崖の断崖に目を奪われますが、このタイミングで左舷デッキに来てみると、前方の水平線上に大島の島影がくっきりと見えていました。

大島は利島の北北東およそ20kmに位置し、東西約9km、南北約15kmで周囲はおよそ52kmで伊豆諸島の中では最も大きな島。面積は利島の22倍ほどもあるので、この距離からでも結構大きく見えています。もちろん島内には「林道」が数本存在しているので時期は未定ですが、いずれ訪れるつもりの島なんだよな〜。







おお、あれは富士山じゃないですか! さらに左舷デッキから左手の海上を眺めると、そこにはまるで山脈のようにそびえる伊豆半島の陸地が見えていましたが、眺めているのは利島の北北西におよそ39km離れた「東伊豆町」の北川温泉がある方向。

このように晴れていれば伊豆半島も見えるのですが、今日は105kmも離れたその先の富士山までもがバッチリ。まさに「♪ふ〜じ〜は、日本一の山〜♪」ってか!







やがてフェリーあぜりあは利島港に向かってカーブを描きながら右回頭を開始。するとすぐに左舷デッキからも利島の陸地と港が見えてきました。







利島に1つだけある唯一の港、利島港の桟橋です。桟橋はこのように外海に直接突き出しているため風や波の影響が大きく、したがって利島港では強風で波が高いと、フェリーや大型客船が接岸できず欠航となることが多いです。

ちなみに過去5年間の利島への平均就航率は貨客船が通年83%、冬季74%で、高速ジェット船では通年69%、冬季30%となっています。就航率の低さは御蔵島(通年62%、冬季41%)と青ヶ島(通年62%、冬季52%)の2島の方が上ですが、高速ジェット船の冬季就航率の低さについては伊豆諸島の中ではトップ。







利島港接岸20秒前。桟橋と船体の間の海面が次第に狭まり、海水が激しく泡立ってきれいなクリームソーダ色に染まっていきますが、フェリーあぜりあの乗下船口は左舷にあるので、各島の桟橋には必ず左舷側で接舷することになります。なので、船上から接岸シーンを眺める場合は左舷デッキからがおすすめですよ。







利島港接岸10秒前。こちらは左舷後方の接岸シーン。船上から投げられた接岸ロープを桟橋の係員が素早く掴んでビット(係留杭)に引っ掛けます。船上からロープを投げる力が弱いと桟橋に届かないので、その場合はもう一度やり直しになりますが、皆さんプロなので、たいていは1度で成功します。







14時40分、フェリーあぜりあは定刻通り利島港に到着しました! しかし、利島で下船したのは式根島から乗船してきたちびっ子サッカー少年少女たちと、当方だけだったような気が・・・。でも考えてみればそれも当たり前。

普通の観光客は東京からの大型客船もしくは高速ジェット船で訪れるのがほとんどで、わざわざ午後3時に近い遅い到着となる「後便(下田→神津島→式根島→新島→利島→下田)」で、しかも利便性の悪い下田からフェリーで利島を訪れる観光客は、バイクや車輸送でない限りはまずいないだろ〜な。







お、いたな! 利島港にも警視庁のパトが! ちなみに利島には「利島警察署」というのはなくて、管轄する警察署は「大島警察署」になるみたいです。なので、島内に1カ所だけある警察施設は「利島村駐在所」という扱いらしいな。

というわけで、下船時にしっかりとチェックされてしまいましたが、別に後ろめたいことはなにもねーし! というか、利島村駐在所のお巡りさんはかなり話のわかる気さくな方でだったので、色々と楽しくしゃべって雑談しちゃったんだっけ。







フェリーあぜりあの利島寄港時間は僅か5分間。なので、下船が終わるとすぐに4、5人ほどの乗船客が乗り込み、それと同時進行で船上クレーンによって、船首貨物甲板からWRが格納されたコンテナが吊り上げられて・・・。







素早く桟橋に下ろされてフェリーあぜりあからの荷下ろし作業は終了。荷下ろしされたコンテナは、待機していたフォークリフトによって利島港船客待合所のすぐ脇にある貨物受付所に運ばれるので、利島ではバイクはそこで受け取ることになりますが、これは三宅島や神津島、新島などの他の島と同じだったな。

ちなみに桟橋での荷下ろし作業中は危険防止のため、全ての下船客が作業が済むまでその場で待機するように作業員から告げられます。







荷役作業が終わったらいよいよ利島上陸です! ちびっ子サッカー少年少女に混ざってメット片手に桟橋をてくてく歩いてバイクを引き取りに行きます。

なお、宿で送迎を頼んでおくと、港で宿の車が下船を待っていますが、当方はバイク持参なので送迎は頼みませんでした。しかし、バイクなしで利島を訪れた場合は、港から宿までの送迎は頼んだ方が絶対にいいと思います。集落内はおでこを地面に擦るような鬼坂まみれで、しかも最初は絶対に道に迷うので・・・ね。







ボオォ〜! 14時45分、速攻で乗客の乗り降り、貨物の荷下ろしを終えてフェリーあぜりあが利島港を出港していきますが、明日のフェリーあぜりあは「先便(下田→利島→新島→式根島→神津島→下田)」となるので利島出港時刻は11:10。

すなわち利島滞在に許された時間は正味20時間と25分のみ。これが一般的な観光旅行ならば、宿の周辺を散歩するだけで「終わり」ですが、当方はバイク持参なので、ここはひとつWRにはエンジンフル回転でガンガンに走り回ってもらわねば!

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