2024 絶海の孤島「利島」林道探索 弾丸ツーリング 5月12日(日)曇りのち雨のち晴れ 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
2日目[5]  民宿かねに荘〜宮沢林道探索〜さらば利島!! もどる  






宿泊費 / 10000円 フェリー運賃 / 4470円 バイク輸送運賃 / 9881円 有料道路代 / 830円 トップへもどる


船客待合所から眺めた利島港本桟橋の様子ですが、さすがにフェリーあぜりあ到着の1時間前では誰もいませんね。桟橋には釣り人すらいませんでした。







船客待合所のすぐ目の前にある荷物扱所。東海汽船カラーの青いコンテナが無数に置かれていますが、神新汽船のコンテナカラーは淡い緑色ですよ。







フェリーあぜりあの到着までまだ時間があるので、待合所のベンチにずっと座っているのもなんなので、周辺をちょっと散策してみます。







こちらは利島港船客待合所から集落に向かう道。うんざりするような急坂がすぐに開始していて、宿で送迎をお願いしなかった場合は、ここを歩いて集落に向かうことになるので、真夏のクソ暑い日には「そんな殺生なぁ!」と落胆してしまうかも・・・。

なお、この道も一応、都228(利島環状線)になっています。島内を一周するルートから分岐して利島港まを結ぶ都道の支線区間なんだよな〜。







船客待合所の前にも掲げられていた「利島エンジョイマップ」です。昨日、南ヶ岡園地のそばでも見かけましたが、相も変わらず「現在地」が記入されていねーし。







 富士箱根伊豆国立公園利島
来島者の方へ

静かで、きれいな利島を守り続けるために、
港の岸壁一帯を含む島内全域でのキャンプや野宿を禁止しています。

タバコの投げ捨てはやめましょう。
ゴミは、宿まで持ち帰りましょう。
島と海をいつまでも美しく

利島村
利島が国立公園に含まれていることを示す石碑もありました。島内の全体マップと集落マップが掲げられており、それと同時に利島では島内全域で野宿とキャンプが禁止されている旨が記されています。

つまり、利島で日をまたぐ場合は必ず島内の宿を利用しなければならず、宿の予約が取れなかった場合は日帰りで訪れるしかないということ。ちなみに神新汽船で利島までのバイク輸送の予約をするさいには、利島で泊まる宿名を必ず聞かれます。

しかし、宿の予約が取れてもバイク輸送の予約が取れなければ意味はありません。したがって実際にはバイク輸送の仮予約だけしておいて、すぐに宿の予約をとり、折り返しで神新汽船に電話してバイク輸送の予約を確定することになりますよ。







あー、それから、石碑の裏に回り込むと、そこは灰皿が置かれた喫煙スペースになっていました。船客待合所内に喫煙所はありませんが、ここにちゃんと設けられているので大丈夫です。愛煙家の方はここでどうぞ。







そして集落の詳細マップが掲げられた地図看板がもう一つありました。地図には現在地が示されており、また、利島港から利島村役場、利島村駐在所、ヘリポート、利島村診療所までの距離が記載されています。







利島港本桟橋の防波堤にカラフルなペンキで描かれているイラスト。海中を泳ぐ魚やタツノオトシゴ、サザエ、人魚などが描かれていますが、これは25年前の平成11(1999)年7月5日に利島小中学校の子供たちによって描かれたものらしいです。しかし、イラストの片隅に「」が紛れていることに気づいた者は少ないかもね。







なお、イラストといえば船客待合所の中には宮塚山をバックに利島港を描いた絵が掲げられていました。風が強く吹いているのか、係留された漁船が揺れて海面が白波だっている様子がよく描かれているなぁ。







利島港本桟橋の東側の付け根部分に併設されている漁船の船溜り。利島に「漁港」はなくて、この漁船用の船溜りが漁港代わりに利用されているみたいです。

時間もあることだし、向こう側に見えている船溜りの防波堤の先端まで歩いてみようかと思いましたが、しかし、ここで再び雨がザザーっと降り出してしまい、それと同時に防波堤の先端まではとある理由によって行けないことが判明!







ありゃりゃ〜、これは酷い! 船溜りのすぐ背後は海食崖の崖になっているのですが、その崖がごっそりと崩れているじゃないですか! やけに角ばったゴツゴツとした溶岩塊が岸壁を乗り越えて海中にまでガラガラっと崩れ込んでいますが、海中に堆積した岩石を撤去して復旧させるのはかなり大変そう。

周囲を海食崖の崖に囲まれた利島には、1980(昭和55)年までは大型船が接岸できる港はなくて、島への上陸に「艀」が利用されてきた歴史がありますが、これを眺めればそれも納得。だって、このように崩れやすい海食崖の崖が連なる海岸に港をつくるのは本当に大変だし、つくってもこんな感じですぐに崩れちゃうし・・・。







せっかく止んでいた雨が再び降り始めてしまったので客船待合所に戻りましたが、そのタイミングでWRを格納したコンテナがトラックで桟橋に運ばれていくのを目撃。他の伊豆諸島の島々では、桟橋までのコンテナ移動にはフォークリフトが使われるのがほとんどですが、ここ利島ではなぜかラックが使用されていました。







その後、コンテナはトラックからフォークリフトで桟橋の中ほどの所定の位置に降ろされて、フェリーあぜりあが到着するまでその場で待機。

なお、フェリーあぜりあが到着すると、その9分後には神津島行きの高速ジェット船がすかさず入港してくるため、おそらくこの時間帯が利島港が1日の中で最も慌ただしくなるラッシュ時間。乗下船用のタラップを所定の場所に用意し、滞りなく接岸作業を行うべく作業員がすでに桟橋でスタンバっていました。







雨脚は強まったり弱まったり。仕方なく船客待合所のベンチに所在なく座ってフェリーあぜりあの到着を待ちますが、しかし、雨が再び降り出したのは船客待合所に到着した直後というなんとも絶妙なタイミングだったなぁ.!

全く危機一髪というか、あと少し雨の降り出すタイミングが早かったならば、宮沢林道探索中に降り出していたところですが、うふふ、雨の止んだ僅かな一瞬の隙を突いた奇襲作戦でうまい具合に事が運んだぜぇ!







それでも一つ心配だったのは、このまま雨が降り続けると船客待合所から桟橋までの移動中に雨晒しになるという事。バイクによる離島ツーリングなので当然「傘」は持参していないし、レインウェアは蒸し暑くてとても着ていられないためですが、結果的には雨は降ったり止んだりで濡れることはなかったけどさ。

そんな感じで船客待合所のベンチに座っていると、フェリーあぜりあの到着15分くらい前に「フェリーあぜりあ乗船の方は桟橋への移動をお願いしま〜す!」との案内放送が流れ、そのタイミングで外を眺めてみると・・・。







おお、利島港西桟橋の向こうからまっしぐらに突き進んでくるフェリーあぜりあの勇姿が! 日曜日の今日は下田→利島→新島→式根島→神津島→下田の順に寄港する「早廻り便」なので、あれは9:30に下田を出港したやつですね。







案内放送に従って桟橋までやって来ました。またしても絶妙なタイミングで雨が止んでいましたが、作業員は蒸し暑さに耐えながら雨具着用でフェリーあぜりあの接岸に備えて待機しています。

なお、大型客船とフェリーは桟橋の左岸に接岸しますが、高速ジェット船は前方の防波堤の切れ目から進入してきて桟橋の右岸に接岸します。







やがて桟橋からもフェリーあぜりあが小さく見えてきますが、やって来るのは利島港からはちょうど左手となる西北西の方向。水平線上に伊豆半島が霞んで見えていますが、ここ利島港から下田港までは直線距離で34kmほど。







今か今かと桟橋上でフェリーあぜりあの到着を待って待機するWRが格納された神新汽船のコンテナ。この日の貨物というか荷物は我がWRだけかと思いきや・・・?







はて、なんだあれ? どうやら下田行きのフェリーあぜりあに積み込む予定の手荷物らしいですが、中身が気になったので近づいてみると・・・?!







なんと、中には可愛らしいビーグル犬が! 吠えもせず、鳴きもせず、所在なさげに大人しくしていましたが、しかし、利島からビーグル犬の輸送かぁ。

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