2024 絶海の孤島「利島」林道探索 弾丸ツーリング 5月12日(日)曇りのち雨のち晴れ 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
2日目[6]  民宿かねに荘〜宮沢林道探索〜さらば利島!! もどる  






宿泊費 / 10000円 フェリー運賃 / 4470円 バイク輸送運賃 / 9881円 有料道路代 / 830円 トップへもどる


まるで嵐の前の静けさであった海上を、利島港本桟橋に向かって静かに接近してくる神新汽船のフェリーあぜりあ。明日のフェリーと高速ジェット船はおそらく欠航になるので、本日中に島を脱出する観光客の姿もあるかと思いましたが、結局、利島からの乗船客は釣り師のグループ客とビーグル犬輸送の人くらいでした。







接岸30秒前。昨日、利島に降りたってから20時間と45分しか経過していませんが、今朝9:30に下田港を出港したフェリーあぜりあが定刻通りやってきました。







接岸5秒前。空は一面、鉛色の雨雲に覆われて天気は悪いですが、しかし、この日は風が吹いておらず海はとても穏やかな状況。着岸直前のフェリーあぜりあの船体も全く横揺れしていませんでした。結局、フェリーが欠航するかどうかは、うねりの原因となる風速の大きさによるところが大きいんだよな〜。







午前11時5分、下田行きのフェリーあぜりあが予定通り利島港に到着。すかさずタラップが乗下船口に寄せられて乗船開始となりますが、利島への下船客はゼロ!

そりゃあ、明日は大雨で欠航は確実だと分かっているのに利島に降り立つ観光客がいるはずもないですが、結果から述べると、やはり5月13日(月)は大型客船さるびあ丸以外、フェリーと高速ジェット船は全便欠航になっています。







乗船して荷物を客室に置いたらすぐに甲板に出てみましたが、WRの格納されたコンテナはすでに積込み済みでした。桟橋では高速ジェット船の到着に備えて作業員がスタンバイしていましたが、フォークリフトの前方には高速ジェット船用のタラップがすでに所定の位置に用意されているのが確認できますね。







ボオオォ〜〜! 午前11時10分、定刻通り神新汽船のフェリーあぜりあは利島を出港します。このタイミングで再び雨がザーザーと降り出してしまいましたが、しかし、乗船さえしてしまえばもうこちらのもの。アハハ、あとは野となれ山となれ!







横移動で離岸中。利島港の桟橋には6200トンの大型客船さるびあ丸も接岸しますが、こうして眺めてみると海面からの高さが結構あるな〜。

ちなみに桟橋からはよく釣り師が糸を垂れていたりしますが、到着時刻が近づくと作業員に立ち退くように注意されます。また、荷役作業中に釣り目的で桟橋に車で近づこうとする困った島民もおられるようで、言われずとも分かりそうなものですが、そういう場合は作業員に大声で「ダメだよー!」と注意されていたんだっけ。







離岸に伴って激しく攪拌された海面はクリームソーダ色に染まってとてもきれい。甲板から転落したら渦に巻き込まれて浮かび上がれないだろうけどさ・・・。







利島出港60秒後。フェリーあぜりあは利島を出港すると次の寄港地である新島に向かいますが、新島は利島の真南に位置しているので、北の方角を向いている桟橋からある程度離れると、その後は一気に「取舵いっぱい」で左に回頭していきます。







利島のシンボルであり、島民の篤い信仰を集める「阿豆佐和気命神社」の御神体でもある「宮塚山(507.5m)」の勇姿を最後にもう一度! 鬱蒼と茂る森に覆われて全く見えていませんが、あの山腹にはついさっき探索した宮沢林道があるんだよな!







全力で左回頭しつつ、エンジンを唸らせて一気に加速してフェリーあぜりあは利島港本桟橋を離れていきます。このタイミングで神津島行きの高速ジェット船が入港してくるはずなですが、到着が遅れているのでしょうか。残念ながら、利島港を離れていくフェリーあぜりあからその姿を見ることはできなかったです。







なお、これは11:10の出港を待って利島に接岸中のフェリーあぜりあの船内モニター。利島を出港したら新島、式根島に寄港しながら神津島までいったん南下し、そこで反転して下田に向かう航路とフェリーあぜりあの現在位置が表示されています。

そして今日のダイヤに遅れはなくて、画面上には到着時刻が「新島12:10着予定(定刻通り)」および「神津島13:50着予定(定刻通り)」と表示されていました。







利島を離れて新島に航行中のフェリーあぜりあ。右甲板から後方を眺めてみますが、どんよりとした空模様の海が広がっているだけでした。しかし、利島滞在中に降っていた雨は局地的であったのか、海上では止んでおり、それどころか僅かに天気が回復しているような気配すらありました。







進行方向右手のやや後方、すなわち新島に向かって航行中のフェリーアあぜりあの西北西方向には伊豆半島先端の「石廊崎」が位置しているはずで、ごく僅かに霞んで見えていましたが、まあ、この天候なので見えていないのと同じだな。

というわけで、いつまでも甲板から海を眺めていても仕方ないので、そろそろ船内に入りますが、船室は行きと同じく4470円の2等船室ですよ。







当方以外に乗船客がいなくて独占状態であったカーペット敷きの2等船室。なにもやることがないのでゴロンと横になって昼寝して過ごしますが、しかし、通路を挟んだ反対側のスペースにいた釣り師グループが騒いで「五月蠅」状態だったな〜。

車座になって日本酒の一升瓶を囲み、釣り談義に興じるドヤ顔のオッサンたちは酒に酔って気が大きくなったのか、ギャーギャーと大声で騒ぎ、その喧しさは殺意を覚えるほどでしたが、残念ながら伊豆諸島の島々に向かう大型客船やフェリーの中では、飲酒して騒ぐ迷惑系の釣り師集団は高確率で存在します。

運悪く同じ船室に乗り合わせてしまった場合は諦めるしかなくて、しばらく我慢すれば酔っ払ってそのうち寝ちゃうのですが、しかし、途中の新島で若い女性客が乗船してきた途端、それまで威勢のよかったドヤ顔のオッサンたちが、恥ずかしがる女子中学生みたいに急に大人しくなっちゃったのが見ていて可愛らしかったぜぇ。







その後、気がついたらフェリーあぜりあは新島に到着していました。新島到着は12:10で出港は15分後の12:25。新島は3年前の2021(令和3)年に上陸を果たしており、島内の林道もすでに探索済みの懐かしい島ですが、利島出港直後の雨雲に覆われた空がまるで嘘のように空が晴れていたので、ちょっと甲板に出てみました。







左舷甲から桟橋を眺めてみると、ちょうどコンテナの積み下ろしが行われている最中でした。ちなみに新島には通常時に使用される「新島港」および島の北部にあって高速ジェット船の臨時発着港になる「渡浮根(若郷漁港)」の2つの港がありますが、フェリーあぜりあが接岸していたのは新島港。







桟橋での荷役作業を眺めたら船内に戻りますが、おりしも時刻はちょうどお昼時。船内に設置されている自販機でホットヌードルを購入して昼メシにしますか!

なお、あらかじめ持参したと思われる「どん兵衛きつねうどん」を自販機の給湯口に突っ込んで湯を注ごうと苦戦しておられる男性を見かけましたが、しかし、給湯口にはサイズ的に縦型のカップヌードルタイプしか入りません。

結局、諦めたようですが、確か船内に給湯器は設置されておらず、また、昼メシ用にカップラーメンを持ち込んで自販機の給湯口を拝借する場合は、サイズに注意しないと無駄になるので要注意! これ、意外と気がつかない盲点です。あっはっは!







そしてチョイスしたは東洋水産の「マルちゃんホットヌードルはま塩」。定番の美味しさでみんな大好きなシーフード味で、メーカー希望小売価格は税抜き170円。お値段は船内価格で250円と少々お高いですが、しかし、船で食べるとなぜか最高に美味いんだよな! もちろん、汁も残さず全部飲み干しちゃった!







昼メシを済ませたら再び午睡。その後、再び目覚めて船内モニターを確認したところ時刻は14時17で、ちょうど14:10に最後の寄港地の神津島を出航した直後でした。次は終点の下田で、到着予定時刻は「下田16:33着予定(3分遅れ)」と表示されていましたが、僅か3分の遅れならば十分に取り戻せるので問題ないですね。

ちなみに客室状況ですが、利島出港後は貸し切り状態の超ガラ空きだったのが、新島、式根島からの乗船客で半分ほどの埋まり具合となり、神津島から観光客がどっと乗り込んで満員状態になりました。

神津島からの乗船客のほとんどは天上山ハイク目当ての観光客でしたが、明日の大雨とフェリー欠航を見越して皆さん一斉に予定を繰り上げて神津島を離れたため、一気に混んでしまったんですね。2等船室のカーペットはゴロ寝する乗船客で隙間なく埋まり、場所がなくて甲板のベンチで過ごす人もいたくらいでした。

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