〜2025 栃木県矢板市北部の鉱泉宿でプチ湯治ついでに〜
  酷暑の中でちょこっと支線ピストン巡り 7月6日(日)
林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
1日目  自宅→ 矢板市小滝鉱泉 Kotaki kosen もどる  






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林道 栃窪線
おお、ここで分岐していたのは栃窪林道か! 栃窪林道は地理院地図にも道筋が記載されている延長距離1キロほどのピストン。山口林道のすぐ東に位置し、そして隣接する山口林道と同じく、なぜか新品ピカピカなヒシ形が設置されています。







栃窪林道入口を振り返るとこんな感じ。いかにも草深そうなワダチダートが鬱蒼とした森の奥へと延びています。見た目からして暗い雰囲気は否めず、汗ダラダラな真夏の蒸し暑さの中、そんなピストンに立ち入るべきかどうか思案しますが、せっかく発見した未知なるダート林道です。ええいままよ、とここは突入を決意!







船生共有山林記念碑
ちなみに栃窪林道入口に「船生共有山林記念碑」が建立されていましたが、共有山林とは「村持山」とか「入会山」などと呼ばれ、地域で昔から共同利用されてきた山のことですね。目にした瞬間、石碑はよくある「林道開通記念碑」かと思ったのですが、そうではなくて共有山林の記念碑だったみたいです。







あー、それから、栃窪林道入口の路肩にはこのような物がありました。路肩は軽く樹木が伐採さえれていて、その切り株の上に積み重ねられた無数の石が!







ケルン? 山の山頂とか登山道や分岐点などで道標代わりに石を積み上げたもので、それ以外にも各地の賽の河原でも石を積み上げた「ケルン」を見かけますが、そのケルンをここ栃窪林道入口でも見かけました。なんだか供養系っぽくてちょっと怖いですが、しかも1つではなくて、なぜか3つもありました。







いざ栃久保林道に入線してみると、入口からは暗く陰鬱な雰囲気が感じられたものの、ダートは別に荒れたり廃れているわけでもなくて意外とまとも。決して明るい雰囲気ではなかったですが、そう悪くもない雰囲気のワダチダートが続きました。







やがてダートのすぐ傍に沢の流れが寄り添ってきます。夏の渇水期なのか、流れが干上がって石ころだらけの河原状態でしたが、この沢伝いに進んでいくと・・・。







やがて路面中央ににクレバスが現れて走りにくさを覚えてきます。「林道ではお馴染みのクレバスが栃窪林道では多発していたか」と思いつつ、あまり気にせず進んでいきますが、いくばくも進まぬうちにやがて悪しき予感が的中!







なんと、前方にて路面がと崩壊してダートが分断されているじゃないですか! 列島各地で集中豪雨災害が多発する昨今、林道探索に出かければ、必ず「現場」に遭遇するご時世になりましたが、とりあえず徒歩で状況確認してみます。







オーマイガっ! これは酷い。僅かに左側に突破の可能性があるかのようにも見えますが、深い地割れにWRごと落ちたら自力での復帰はまずもって不可能。それに所詮ここはピストンなので、突破したところで得られるところは少なく、その費用対効果を考えれば、素直に撤退しておくのが吉とみた!







でも一応、徒歩で崩落現場の先の様子を眺めてみるとこんな感じ。路面崩落によって車両の通行が分断されたダートは一面夏草に覆われており、なおも森の深部へと延びていましたが、まあ、ここは潔く諦めるしかあるまい。







分断された先の様子を確認したら待機しているWRに戻りますが、反対側から現場を眺めると路面崩壊の状況がよく分かります。たぶん最初は雨天時に雨水が斜めに横切る地点に過ぎなかったものが、先堀作用が徐々に進行し、ついには路面を崩壊させるまでに至ったのですなぁ。蟻の穴から包みも崩れるっていうし・・・。







栃窪林道入口まで引き返してきました。引き続き西前高原林道を西荒川ダム方向に進んで探索を続行しますが、しかし、ここから県273(塩谷町上寺島)の林道終点までに名のあるダート支線林道は存在していません。というわけで今回の林道探索はこれで終わったも同然ですが、とりあえず西前高原林道を進みますか。







栃窪林道分岐から750mほど進むと左折路が現れますが、引き続き西前高原林道を進むにはここを左折します。直進すると塩谷町「山口」を経てR461の道の駅「湧水の郷しおや」付近に退出できるので、これ以上、舗装された西前高原林道を進みたくない場合は、ここを直進してしまうのが良いと思います。







分岐を振り返るとこんな感じですが、ここはなにもない森の真っ只中の舗装された曲がり角。しかし、路肩の藪を探ってみると・・・。







林道 西前高原線
藪に埋れたヒシ形が! 鬼怒川温泉方面と西荒川ダム方面を結ぶ西前高原林道って一般道との交差や分岐が多いのですが、ここぞという地点には林道標が設置されており、それをたどっていけば良いので助かります。







しかし、この辺りの山林は産廃の不法投棄多発地帯につき、このような物もよく見かけました。実際、山林内に投棄された冷蔵庫も見かけましたが、塩谷町では廃棄物監視員を募集しており、産廃運搬車両の抜き打ち調査も行っているとのこと。

なんやかんやいっても実は不法投棄こそが林道がゲート閉鎖される主たる原因であり、また、一度不法投棄されるとゴミがゴミを呼ぶので、不法投棄をする極悪人はビシバシとひっ捕まえて欲しいぜぇ!







分岐を左折して鬱蒼とした山林内を引き続き進む西前高原林道の続き区間を進んでいくと、ほどなくして左折ダート分岐が出現!







西前高原林道から左折分岐していたダート分岐ですが、強◯突◯する余地がない踏切式ゲートできっちり封鎖されています。しかし、ここは「林道」ではなくて名無し系作業道だったりします。そのため林道標は設置されていませんが、その代わり真っ赤な「不法投棄禁止」の幟が立てられていました。







ゲート封鎖された一面夏草まみれの作業道ダート。その先で路面崩壊などの自然災害が発生しているのか、ゲートのすぐ先にキケン注意のテープが張られていました。







ゲートの開閉を拒むシルバーに光り輝く真新しいチェーンと金色のカギ。ゲートの脇にすり抜けられるだけの隙間はなくて守りは強固ですが、しかし、ここは延長距離700mほどのショートな作業道ピストン。立ち入れなくても別にいいけどさ。







行きがけに通った十字路に戻ってきました。先ほどは画像左手の東古谷キャンプ場(西荒川湖)方向から手前(鬼怒川温泉方向)に進んだので、今度は十字を直進して西前高原林道のラスト区間、すなわち県273に至る区間を進んでみます。







林道 西前高原線
ここにも設置されていた西前高原林道を示すヒシ形。鉄板にはまだら模様にサビが回って味わい深くイイ感じにくたびれていますなぁ!







十字路を後にしてダラダラな登り坂を淡々と前身中。道すがらには舗装林道にありがちな単調さが色濃く漂い、やけに蒸し暑さが感じられて仕方なったです。







というわけで涼しげな木陰で水分補給のため一時停止。しかし、ここは木陰であるにもかかわらず、立ち止まった瞬間、ドババっと玉の汗が吹き出して仕方なかったですが、今どきの夏の林道探索はまさに暑さとの戦いであることを実感します。

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