というわけで秋田県側の荒れは局地的なもの。しばらくすると路面は快適なフラット状態へと回復し、その先ではこのような極上ストレート区間も現われます。連続して徹底的に荒れているわけでもないのが秋田県側の現状らしいな。 | |
これはその先で現われた落石箇所。大雨で斜面の地盤が弛んだ結果でしょう。ガラガラっと落ちて路肩のガードワイヤーに弾かれた岩石が路面に散乱していました。う〜ん、オフバイク的には問題ないですが、延命水目当ての一般四輪にはやっぱり厳しいかも・・・。 | |
山岳ダートならではの落石地点を過ぎてさらに下っていくと、道幅目一杯に堆積した大量の砂と玉石が混合したサンド区間が出現! タイヤに絡み付くその感触はまるで砂場を進んでいるみたい。ちなみに、サンド系の荒れは「楽しさ」よりも「走りにくさ」が勝ってしまうので、いかに荒れ好きな特殊林道ライダーでも好む方は少ないと思います。たぶんね。 | |
そしてダートは九十九折りで一気に下る区間に差しかかりますが、とにかく路面が砂利まみれでズルズルなので、アクセルのひねり過ぎや急ブレーキに注意しないとすぐに路肩へと振られてしまいます。で、そんな九十九折り区間の途中に「見晴台」なる休憩ポイントがありました。ベンチが設置されており、峠の登山口を目指す登山者向けの施設みたいです。
→見晴台に立ち寄る! |
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「見晴台」を過ぎると、路面はまたしても酷いズルズルなサンド状態に逆戻り! 岩石まみれのガレを林道ライダーは「河原状態」といいますが、ここはまるで干上がった「川床状態」といったところ。ハァ、この状態、どこまで続くんだろう・・・。 | |
厄介なサンド区間を慎重に下っていくと、路面から大量の砂は消えて、ダートは石ころまみれのガレた状態に変化。タイヤに絡み付くようなモッサリ感はなくなりますが、その代わりガタガタ感が著しく増大しました。まるで連続した段差を降りているみたいですが、そんなダートを下っていくとポツンと立看板が置かれているのを発見! | |
さそく振り返ってみたところ、それは「落石注意」看板でした。てっきり「通行止」看板かと思ったのですが、そうでなかったのはちょっと意外。これじゃあ、峠を越えて岩手県側へと通り抜けできると勘違いしてしまう四輪がいるかもしれませんよ。 | |
でも、通り抜けられると勘違いする心配なはかったみたい。立看板を過ぎて少し進んだ先で土砂崩れです。根っ子ごと樹木を巻き込んだ形で大量の土石が路面上に押し出されています。これによって真昼岳林道の目立つ障害箇所は、岩手県側の路肩崩落地点と合わせて2箇所となりました。
→現場を振り返る! |
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というわけでこの土砂崩れ地点も難なくスルーさせていただきますが、むしろ問題はその直後の区間。ボコボコな路面には無数の岩石が露呈、散乱する石片にまみれてガレています。でもオフバイク的にはそれも望む所でしょう。ちょっとワクワクしてしまいます。 | |
そしてここはちょうど連続する九十九折りの下り区間。傾斜角度も急なので慎重に降りていく必要があります。岩石に乗り上げると勢いで転倒する可能性も大きく、急ブレーキはスリップゴケを招くのでそれにも注意! それなりに神経をつかいますが、峠手前のズルズルな砂利溜まりクレバス区間よりは、いかにも荒々しい山岳ダートらしくて楽しいかも。
→路肩を眺める! |
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適度な緊張感でガレを楽しみつつ九十九折りを下りきると、そこで真昼川の源流である北ノ又沢に架かるコンクリ橋が現われました。県境の分水嶺を越えてようやく秋田県の真昼川源流部まで下ってきたようです。というわけで、真昼岳林道の山場となる峠越えの荒れガレ区間はここまで。橋のたもとには林道お約束の「林道交通安全」の幟が立っており、ダートもこの地点を境にまともな状況へと戻っているみたい。やれやれ、ハンドルを握る手首がすっかり痺れてしまいましたが、あとはラストスパートで一騎駆けに終点を目指すのみ。ここまで来たら完抜けはもういただきですね!
→さらに真昼岳林道を進む! →探索中止! →北ノ又沢を眺める! |
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