2022 北海道林道探索ツーリング 7月30日(土)晴れ 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
3日目[6]  様似町「様似 Samani→ 広尾町「広尾 Hiroo もどる  






ガソリン給油量 6.88L 給油回数2回 ガソリン代 1236円 総走行距離 181.5km / ダート走行距離 86.8km トップへもどる


黄金道路を進んで広尾の町に入る手前にある「フンベの滝」です。フンベの滝は海食崖の岩の隙間から地下水が湧出して流れ落ちる潜流爆で、湧出した地下水が直接道路脇に落下するのが珍しく、冬は流れ落ちる水が凍って氷柱となって見事らしいです。







地他から見上げたフンベの滝。落下する滝の水飛沫を被ってしまいましたが、滝は1つだけではなくて、崖伝いに横に並んで何本も連なっています。

なお、滝の前には採取した昆布を満載にした軽トラが止められていましたが、フンベの滝は地元の漁民にとっては大切な場所になっているみたい。荷台からずるりと引き下ろした昆布を漁師のおっちゃんおばちゃんが滝壺で水洗いしているのを目撃しました。







また、フンベの滝は北海道でも有数の心霊スポットになっているようですが、その理由はこれかな。襟裳岬付近は漁船の転覆事故がたびたび起こる危険な海域であり、そのため滝の脇には海難犠牲者の供養塔がいくつも建立されています。





アイヌ語由来地名コレクション No9 フンベ / Funbe [ 広尾郡広尾町 ]
広尾町の市街地にほど近い「フンベの滝」がある海岸の地名です。

滝となって落下するフンベの滝がある川をアイヌ語で「フンベオマナイ(鯨のいる川)」と言いますが、
鯨が滝のある川にいるはずもやって来るはずもなく、
フンベオマナイとは鯨の死骸が打ち寄せられるところに付けられる地名だそうです。

フンベも死んだ鯨が打ち寄せてくるような場所だったらしいです。


フンベの滝を後にて広尾の町に入ったら、まずは忘れずに日勝シェル石油広尾南SSで給油。L / 163円で2.46L(441円)入りました。給油を終えたら町の中心地、本町9丁目の国道に面した本日のお宿「めぐみ屋旅館」に到着です。







めぐみ屋旅館のフロント。到着を告げると、夕食の準備中の女将さんが出てきて検温チェックを済ませ、告げられた2階の客室に向かいます。風呂の場所やトイレ、洗面台などを教えてもらいますが、夕食はフロントの左奥にある食堂でとのことでした。







客室が連なる2回の廊下を宿のスリッパでスタスタと進みます。廊下には宿泊者共用の冷蔵庫が置かれ、奥にトイレと洗面所がありました。







そしてこれがめぐみ屋旅館の客間。こざっぱりとした6畳和室で、すでに布団が敷かれていました。テーブルにはお茶セットが置かれ、浴衣も用意されており、テレビはもちろん地デジ対応のやつ。期待していたクーラーはありませんでしたが、でも大丈夫。ちゃんと扇風機が枕元に用意されています。







客室の窓を開け放つと港の堤防が見えていました。広尾の港なので「広尾港」なのかと思いましたが、そうではなくて、港の名称は「十勝港」というらしいです。







旅装を解いたらWRに跨って一走り晩酌用の酒を購入に出かけますが、町の中心地の本通りにも車はほとんど走っておらず、歩く人の姿もなくひっそりとしています。

そんな広尾はかつて「広尾線」の終着駅だった町。広尾線は「幸福駅」と「愛国駅」で知られていましたが、国鉄の分割民営化直前の1987(昭和62)年に廃止・・・。そして、鉄道が廃止されたことで広尾を訪れる乗り鉄、撮り鉄などの鉄道ファンもいなくなり、広尾は観光客が車で通り過ぎるだけの町になってしまっています。

そういう町で旅館に泊まろうとしても、なぜかいつも満室で予約が取りにくかったりするのは、仕事で長期で泊まる人を優先しているからで、昨日泊まった様似の旅館はまさにそんな感じ。そりゃあ、昭和40〜50年代の頃は襟裳岬への観光客でさぞかし賑わったでしょうが、今は工事のおっちゃんたちが大切なお客様になっています。







人通りもなく店もほとんどないので、買い出しはコンビニしかないと思いきや、「フクハラるるマート店」というチェーン展開の品数豊富な大型スーパーがありました。鉄道は廃止されたというのに、広尾の町も意外と便利なものですなぁ!







旅館に戻ったら浴室脇に置かれていたコイン洗濯機でTシャツと下着と靴下を洗濯。替えがあるので毎日洗濯する必要もありませんが、こまめに洗濯しておいても損はありません。長期のツーリングでは身なりも常にきれいにしておきたいものです。







洗濯をしている間にお風呂ですが、昨日に続いて今日も一番風呂。この日の同宿者は工事関係のおっさんたちで、やっぱり連泊しているとのこと。おっさん連中が帰ってくると風呂も混むので、その前に入浴します。広くて足をゆったりと伸ばせる岩風呂は温泉ではないですが、なみなみと張られた熱い湯が気持ち良かったな〜。







風呂を済ませたら夕食の時間まで今日の出費の計算や、明日の予定なんかを確認して過ごします。面倒臭いのでいつもはツーリング中にそんなことはしないのですが、さすがに今回は「北海道」なので気合も入るってもんです。







そんなこんなで夕食の時間になったので1階の食堂に下りていくと、すでにテーブルに料理が並べられていました。夕食メニューは 豚肉ソテーポテトのケチャップ焼きお刺身3種イカめしキムチ味噌汁白いごはん。ボリュームも満点でお刺身にはホタテの貝柱までついています。へぇ〜、これはなかなかいいんじゃない!







食堂のテレビを眺めながら工事のおっさんたちと一緒に夕食を食べます。そういえば、今日も昼メシ抜きでしたが、おかげでお腹はペコペコだぁ。







ちなみに晩酌は広尾の町のフクハラで買ってきた「定番レモンサワー(100円)」。喉も乾いていたのであっという間に飲み干しちゃった!







あ〜、それからフクハラの鮮魚売り場で半額になっていた「北海シマエビっぽいの」を見かけたので、寝酒のおつまみ用に買っておいたんだっけ。

でもあとでよく眺めてみたらカナダ産の「冷凍南蛮エビ(240円)」でした。味は普通の甘エビと変わりないので全部美味しく食べたけどさ・・・。







その後、布団に寝っ転がってテレビを見ていたらすぐに眠くなっちゃいましたが、扇風機があるのでこの日の夜は全然寝苦しくなかったです。というわけで北海道林道探索ツーリング3日目は無事に終了。おやすみにゃさい・・・。

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