ガソリン給油量 8.4L | 給油回数3回 | ガソリン代 1478円 | 総走行距離 269.1km / ダート走行距離 64.4 km | トップへもどる |
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右手に太平洋の大海原を、左手には草原の中に湖や沼が点在する淋しげな景色を眺めつつひたすら根室市落石に向かって走りますが、いや〜、それにしても浜中町の霧多布から根室市の落石までは遠いな。 その距離およそ50キロ。東海道本線で例えると「東京駅」から神奈川県の「藤沢駅」までの距離とだいたい同じです。仮に時速100キロで突っ走れば、単純計算では30分で到着することになりますが、まあ、さすがに30分ではちと無理かな。それでも道は信号もなくてガラガラなので1時間はかかりません。 |
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その後、JR根室本線「別当賀駅」前を通ってひたすら道142を進み、ようやく根室市落石付近まで移動してきました。やがて現れる踏切を渡れば道1123に突き当たり、その角にGSが、左折して少し進むと「落石駅」がそれぞれありますよ。
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というわけで、落石に到着したらまずはエネオス落石SSで給油。霧多布を出発してまだ1本も林道を探索していないのに本日3回目の給油ですが、この辺りはGSが少ないので、ガソリン残量にまだ余裕はあっても林道に入る前に立ち寄っておく必要があります。ハイオクL / 176円で1.7L(299円)入りました。
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続いてGSから450mほど離れたJR根室本線落石駅に行ってみました。パシャっと記念撮影しておきましたが、1日に停車するのは快速を含めて根室行きが6本、釧路行きが6本だけの無人駅で、小さい駅舎がなんだか可愛らしかったです。 ちなみに落石駅は無人駅ですが、前日の午前中までに電話で事前予約しておけば、ここで駅弁の「たこ飯(税込1000円)」が買えるみたいです。ただし、販売するのは釧路行き11:24、13:54、根室行き10:28、13:04の列車だけ。要問い合わせですが、バイクでもその時間に合わせて駅を訪れればたぶん売ってくれると思います。 |
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落石駅を出発したら踏切を渡って道142を霧多布方向に少し引き返します。そしてたどり着いたのが踏切から1.2キロほどの地点で左折している落石林道の入口です。 この場所は先ほど通っていますが、道道沿いには林道標が設置されておらず、また、紛らわしいダートの入口が無数にあるため、まずは目指す林道の入口を確認しながらひとまず落石へと向かい、給油後に改めてやって来たというわけ。 |
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正面から眺めた落石林道入口の様子です。小気味良さげな砂利質のワダチダートが森の奥へと延びており、入線直後に現れるゲートもオープン状態。幸先のよろしい状況に嬉しくなってしまいますが、落石林道を示す林道標がどこにも見当たらなかったのがちと残念。朽ち果てて消滅してしまったのでしょうか? ちなみにこの落石林道ですが、ネットや地図ではよく「落石線林道」と紹介されていますが、正式名称は「落石林道」ですよ。 |
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いかにも雪国北海道の林道らしい警告看板。同じエンジン付きでもここでは「バイク」ではなくて、「スノーモービル」が乗入禁止区域とされているみたいだな。
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さっそく落石林道へと突入しますが、つぶての大きな砂利が敷かれたワダチダートはガタガタ感が大きくてハンドルを取られがち。見た目とは裏腹にあまり快適とはいえない状況でしたが、それでも急カーブや勾配は全く見られず、コースそのものはいたって穏やかでした。どこまでも見通し良好なストレートが続きます。
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支線ダート発見! 入線直後はガタガタ感が大きくて、意外にも走りにくかった落石林道ですが、進むにつれて砂利は細かくなってダートは走りやすくなってきます。すると現れたのがこの左折分岐。明らかに本線は道なりの右方向であり、草むした路面状況から察するに左折側は作業道の類だと思われます。
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作業道分岐を過ぎてひたすらストレートで森を突き進む落石林道のダート。その後、路面はいい感じに安定して走りやすかったですが、しかし、林道沿いに広がる森は、木々が密生して閉塞感もまた抜群でした。壁の如く連なる樹林によって左右への視界は全く効かず、ここはちょっとした緑の回廊状態になっています。
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落石林道沿いに広がる深い森。そこは樹木が恐ろしく密生してまるで太古の原生林のようですが、本州ではよくある味気ないスギ一辺倒な植林の森とは大違い。今にも森の奥からガオォ〜と森のクマさんが躍り出てきそうな危うい雰囲気といい、一歩足を踏み込めば即遭難しそうな深い森の雰囲気といい、なかなか素敵な森だぜぇ!
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時には車両のすれ違いが困難なほど両脇から草木がせり出して、かなりの草深さを見せる落石林道のダート。しかし、直線コースが続くので前方視界は良好であり、それでいて坂道知らずの水平コースが続くため、幅員が狭められたこのような状況でありながらも、落石林道はハイスピード巡航が可能なほど走りやすかったです。
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どこまでも似たような景色が続く鬱蒼とした森に囲まれて、方向感覚がすっかり狂わされてしまい、林道入口からどれほど進んできたのか、そして現在位置も定かでないままワダチダートをたどっていきますが、やがて路肩に繁茂するフキの藪に半ば埋もれた状態で林道ゲートが出現。すぐ前方には左右に延びる舗装路が見えています。
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文字消滅現象によってもはや確認する術もなかったですが、ゲートの脇にはおそらく落石林道と記されていたに違いない古ぼけた立て札が・・・。同時に「救急8」と記された標識も立っていましたが、これって緊急時に現在位置を知らせるための番号?
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ゲートの前方に見えていた舗装路ですが、これはさっき通った道142。左が霧多布、右が落石方向で、落石林道はここで道道を横切ってその先へとさらに続きます。某ツーリングマップルや、各種林道系ブログなどでは道道を横断した先は九番沢林道として紹介されていますが、実は道道を横断した先も落石林道となっています。
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2車線舗装の道142を横断した直後の落石林道の様子。探索時はオープン状態になっていましたが、再びゲートが現れて、その脇には各種標識類がうじゃうじゃと林立していましたが、さーて、その中にお目当て林道標はあるかな〜?
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残念無念・・・! 落石林道を示す林道標は風雨にさらされ続けて朽ち果ててしまったのか、もはやどこにもなくて、その代わりそこにあったのは「ここから林道」看板だけでした。それによって「ここは林道である!」ことだけは確認できましたが、最も重要な林道名は現地で確認できずじまい。ちぃ、なんてこったい・・・。
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残念ながら落石林道を示す林道標は見つけられませんでしたが、気を取り直してその先に広がる森の奥へと続くダートを進みます。路面は軽く雑草が茂ってワダチダートを形成していましたが、なだらかに固く踏み締められた小砂利質ダートが醸し出す極上な走り心地の良さはなんとしたことか! ヒャッハ〜ッ、ここ、最高です!
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道142横断地点から進むことおよそ450mでダートは送電線の下を潜りますが、そこは防火帯のように幅広く木々が切り払われた状態でした。高圧線鉄塔マニア垂涎の聖地ともいえるこの場所ですが、森のまっただ中に通されているのは厚床変電所から根室変電所とを結び、根室市の電力供給を担う北海道電力の「根室1号線」。 ちなみに根室市の電気は、道央圏および阿寒川水系の発電所の一部から18万7000ボルトの送電線で「西春別変電所」に送られ、6万6000ボルトまで電圧を下げられてから厚床変電所経由で根室へと送られますが、厚床変電所〜根室変電所間は根室1号線と2号線の2つのルートがあって、そのうちの一方がこの1号線というわけ。 |
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送電線の下を潜って再び鬱蒼とした森の中を進んでいくと、やがて九番沢支線林道の右折分岐が出現。荒れているというほどでもないですが、本線の落石林道よりは草深い状態でワダチダートが右手の森の奥へと延びています。分岐には木壁タイプの屈強なゲートが設置されていましたが、探索時はオープン状態でした。
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分岐に設置されていた九番沢支線林道の林道標です。林道名と共に1348mの延長距離が記されていますが、こちらに進むとおよそ1.3キロで九番沢第二支線林道に接続し、九番沢第二支線林道経由で道142に戻れる一方、この先で落石林道が接続する九番沢林道へと別ルートで接続することも可能。
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続いて150mほど先で今度は左折していく古丹林道が現れました。古丹林道は「第一トウバイ川」源流方向に延びる延長1キロほどのピストンですが、その入口は屈強な木壁タイプのゲートで厳重封鎖中でした。 ちなみに林道名の「古丹」とは、アイヌ語で「集落」を意味する地名。現在、付近に民家はありませんが、その昔、この付近にアイヌ集落でもあったのでしょうか? |
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延長1000mとの延長距離が記されている古丹林道の木板タイプの林道標です。古ぼけてはいますが、記載文字はかすれておらず、今のところはまともな状態。
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そんな古丹林道の入口ですが、まるで板壁のような重厚なゲートが行く手を厳重に塞ぎ、ゲートの前後は目も当てられないほどフキが繁茂して草ボーボー。脇から迂回して立ちってやろうと思ってみても、そんなヤル気は瞬時に消え失せてしまいます。
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