ガソリン給油量0L | 給油回数0回 | ガソリン代 0円 | 総走行距離 33.6 km / ダート走行距離 15.6 km | トップへもどる |
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おえぇ〜、これは酷い! 雨上がりのダートということで、出来たてホヤホヤな巨大な水溜りにも至るところで遭遇しました。深さが全く不明ですが、さすがにWRが水没することはないとそのままジャバジャバと進入してやりました。
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所によっては濡れた砂地ダートがかなりモッサっとした箇所もありましたが、海岸に向かってなだらかに傾斜していく豊頃丘陵の森の中をさらに進んでいくと、やがて前方に森から抜け出す地点が見えてきます。もしやと思って先を急ぐと・・・?
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うわぉ! 鬱蒼とした森から抜け出すと、突然右手前方に広大な生花苗沼湿原がパッと開けましたが、湿原の遥か彼方には生花苗沼の水面がキラキラと輝いて見えているじゃないですか! いきなり目の前に現れる開放感溢れる光景にマジ絶句っ!
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海岸へと向かうダートの道すがらに突然現れた、北方系を思わせてどこか日本離れした生花苗沼湿原と生花苗沼の美しい景色です。眺めているのは生花苗沼南端方向ですが、沼の面積175ヘクタールに対して湿原面積はおよそ326ヘクタール。生花苗沼を取り囲むように広がる湿原の大きさがこれで分かりますね。 そのような生花苗沼の東岸にダートは延びていますが、ここで「詳細マップ」を記しておくので、それを眺めてダートがどこに向かってどのように延びているのか、その位置関係などを確認してみてください。ちなみに現在地はここ。 |
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丘陵地隊の森から抜け出たダートは、生花苗沼の北岸伝いに湿原の広がる水辺の景色を眺めつつ、海岸方向に向かってさらに延びています。 ダートはこのようなシチュエーションなので、蒼空の広がる快晴時にはそれこそ最高の爽快さが味わえるでしょうが、今にも雨が降り出しそうな日には、快晴時とは一味も二味も異なった寂寥感溢れる味わい深い風情が楽しめるので、当方の場合は雨さえ降らなければ天気はあまり気になりませんぜ。 |
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さらにダートを進んで再び生花苗沼を眺めてみますが、この辺りが沼の東の端の辺り。湿地とも沼とも区別のつかない水辺の景色が広がっていますが、前方には外海と生花苗沼とを隔てる砂州が見えていますが、その先はもう海なんですね。 ちなみに1952(昭和27)年の十勝沖地震で津波が発生したさいには、生花苗沼では最大3mの津波が来襲したことが記録されていますが、1960(昭和35)年のチリ地震では津波被害は特に報告されていないそうですよ。 |
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続いて路肩から右手に生花苗沼の西方向を眺めてみます。画像では見えていませんが、前方は生花苗沼野鳥観察保護施設のある方向で、こちら側にも広大な生花苗沼湿原と水辺の景色がどこまでも続いています。
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広大な湿地の景色を眺めながらダートを進み、だいぶ海岸に近づいてきましたが、すると行く手が2方向に分かれた分岐が現れました。海辺に向かうにはどちらに進んだものかと悩みますが、ここはカンを頼りに右手に進んでみます。
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手前の分岐を右折してさらに前進しますが、やがて両脇から藪の壁が迫り、幅員も狭まって路面は雑草のワダチダートに規格ダウン。逃げ場のない大きな水溜りも現れて嫌な状況でしたが、ここは前進あるのみ!
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おお、やったぜぇっ! 次第に作業道じみていくダートをたどっていくと、やがて路面はズルズルな砂地に変わりましたが、次の瞬間、海辺に抜け出しました! ここは生花苗沼最東端に位置する海岸ですが、雨天直後の気が滅入るこのような曇り空の日に、そしてこんな淋し過ぎる海辺にやって来る者はおらず、思った通り人の姿はどこにもなかったですが、でもそのおかげで秘境感は抜群! |
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誰もいない十勝海岸の海辺を眺めてたたずむWR。本当はもっと波打ち際に近づきたかったのですが、その先はズルズルな砂浜が広がっているだけ・・・。というわけでWRにはここでお留守番してもらい、浜を散歩がてら景色を眺めてみます。
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こちらは北東方向、すなわち左手の湧洞沼方向となる眺めです。波打ち際の砂浜には湿地から溢れた水が溜まった小さな沼ができていましたが、その先には背後に海岸段丘の斜面が迫った海岸がどこまでも続いているだけ。 ちなみにここから湧洞沼の南端までの距離はざっと2.3km。地理院地図には波線で示される道が湧洞沼の南端地点まで記載されているのですが、ご覧の通り、この先には小径や踏み跡レベルの道すらなくて完全な行き止まりでした。 というわけで、先ほど右折したY字分岐の左折方向が地理院地図に記載されている湧洞沼へと至るルートだったことが判明。しかし、実際に湧洞沼までエンジン付きでたどり着けるかどうかは別問題ですけど・・・。 |
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こちらは正面に眺めた浜辺の眺め。どこから流されてきたのか、浜には丸々1本巨大な流木が打ち上げられていましたが、沖からザザーン、ザザーンと押し寄せては引いていく白波の潮騒が聞こえているだけでした。 鉛色の厚い雲が空を覆い、黒々とした水平線が果てしなくどこまでも広がっていましたが、眺めているのはちょうどハワイ諸島の位置する南東方向。ここから直線距離にしておよそ5700kmの彼方に浮かぶ「カウアイ島」までの間に陸地や島は全く無くて、ただひたすら大海原が広がっているだけなんだよなぁ。 |
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そしてこれは浜辺の右手側、すなわち晩成温泉の位置する南西方向の眺めですが、こちらには外海(画像左方向)と生花苗沼(画像右方向)とを隔てる海岸草原に覆われた海抜5、6mほどの沿岸砂州がどこまでも続いています。 ちなみに生花苗沼北端の現在地点から晩成温泉までの距離はおよそ3kmほど。砂州が決壊していなければ、波打ち際をトコトコと歩いて小1時間ほどで晩成温泉まで戻れるはずですが、しかし、砂州に道はないのでWR連れではそれも叶わず、景色を眺めるだけに留めておきました。なお、現在地はここです。 |
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淡いツツジ色をしたハマナスの花がきれいだな〜。付近には緑の草原が広がっているだけで、海浜植物の可憐な草花が咲き乱れる原生花園が形成されているわけではありませんが、それでも足元の砂地に目を落とすと、隠れるようにしてハマナスの花があちこちで咲いているのを見かけました。
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今度は海を背にして内陸方向の左側を眺めてみますが、こちらには浜辺に向かって落ち込む海岸段丘の斜面が見えています。高さは海抜30mほどで、よく眺めると斜面を駆け登る道筋が見えていますが、たぶんそれが浜伝いに湧洞沼へと至る道筋です。
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その後、再び生花苗沼越しに晩成温泉方向を眺めてみましたが、その上空にはなんだか物凄い雲が・・・! 実際には降っていませんが、上空を覆い尽くす厚い雲から、まるでザーザー降りのスコールが降っているようにも見えていました。
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どこまでも続く海岸風景と、寂寥感溢れる味わい深い生花苗沼の景色をひとしきり眺めたら海辺を後にしますが、WRがお留守番しているのはこのような状況の場所。周囲には見事なまでになにもなくて、波打ち際へとズルズルな砂地が一面に広がっているだけの状況が分かると思います。
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