ガソリン給油量 8.28L | 給油回数 2回 | ガソリン代 1565円 | 宿泊費 7950円 | 総走行距離 159.0 km | トップへもどる |
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土質ダート化した白谷林道をさらに前進していくと、やがて軽トラのタイヤ跡は不明瞭となり、いつの間にか路面はフカフカな芝生状態になりました。そのうち路肩が膨らんだ回転場のような地点が現れたので、「ここが終点?」と思いきや・・・。
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なんと、一面に草むした回転場の末端地点に白谷を対岸に渡る粗末なコンクリ橋があるじゃないですか! 幅は軽トラがギリギリ渡れる程度しかなくて、しかも転落防止の欄干はありません。橋上から谷底までの高さもかなりあって、転落は確実な死亡につながる怖い橋でしたが、どうやら白谷林道はこの先になおも続いている模様。
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うわ、これは怖いぜぇ! コンクリ橋から見下ろした白谷源流(上流側)ですが、そこはまるで土石流が発生した跡みたい! 大雨時に上流から押し流されてきたのか巨石が散乱し、濁流に巻き込まれた樹木が根っこが付いたままの姿で谷底に転がっていましたが、谷底までの高さは20m以上あったと思います。なので橋から転落したらまず助かりません。 |
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白谷を右岸に渡った先になおも続いていた白谷林道の道筋。手持ちの地理院地図で確認してみると、やはり道筋は白谷右岸に渡ってさらに続き、この先140mほどで行き止まりになっているみたいでしたが、しかし、ダートはすでに廃道化・・・。
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ちなみに白谷をコンクリ橋で右岸に渡る現在地を地理院地図で確認するとこんな感じ。ちゃんと道筋が右岸に渡った先にも記されています。
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その先の廃道状態を確認したら回転場まで引き返しますが、コンクリ橋の上はなぜか土が厚く堆積して草ボーボーになっています。この状況で道幅は狭く、また欄干もないため、万が一のバランスを崩してからのバイク落ちがかなり怖いので、ここはエンジン付きで渡るのは遠慮しておいた方がいいかもですよ〜。
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コンクリ橋たもとの回転場でお留守番のWRまで戻って来ました。これで白谷林道の探索は終了となり、この後は松尾木曾谷林道まで一気に戻って本線復帰します。
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松尾木曾谷林道に復帰したら小郷東木曾谷林道方向に進み、木曾谷林道方面への連絡ダート分岐(11)にやって来ました。連絡ダートはおよそ1.5kmで猪之谷林道に至り、猪之谷林道を左折して870mで木曾谷林道につながっています。 ただし、途中にゲートがあるのは承知済み。木曾谷林道への通り抜けはまず期待できませんが、それでも構わないです。途中に存在するというゲートの状況確認も兼ねて、進める地点まで立ち入ってみることにします。 |
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名無し連絡作業道に入線するとすぐに連続急勾配が開始しますが、ダートはつぶての大きな石だらけで超ガタガタ! まともではないその路面状況に、ハンドルを握りしめる手にも思わず力が入りますが、これはなんだかヤバそうな状況・・・。
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予感的中。バイクごとすっ転びそうな酷いガタガタ感に耐えつつしばらく登坂していきますが、やがて、路面がごっそりと消失している地点が出現!
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あぁ、これは酷い! 路面消失地点ですが、ダート沿いに流れる小さな沢が土中に埋設された導水管で路面を横切る地点で発生していました。普段はほんのささやかな沢の流れが集中豪雨で濁流となり、導水管から溢れて付近一帯の地形を崩壊させたらしく、ものの見事にダートが消失していたんですね。 これを復旧させるには大掛かりな工事が必要になることは明らかですが、ここは道としての重要度が林道よりも低い作業道。しかも、国有林ではなく民有林系の作業道であるため、復旧されることのないまま放置される可能性が大。ここ、果たして完全復旧される日って来るのでしょうか? |
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まさかの路面消失の現場を前に茫然と立ち尽くすWR。これで松尾木曾谷林道から猪之口林道経由で木曾谷林道に向かうルートの事実上の消滅を確認しましたが、しかし、連絡ダートはこの先で草ボーボーに廃れており、そもそも猪之口林道接続地点(58)までたどり着けなかったという話もあるようですけど・・・。
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連絡ダートの路面消失によって仕方なく松尾木曾谷林道に復帰。小郷東林道方向に進んでいきますが、昨日も立ち止まったビューポイントを通りがかったので、今日も立ち止まって景色を眺めておきます。
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山裾へと下っていく斜面に色付いた紅葉がそこそこきれいですが、昨日と同じく細長く連なる加子母の町並みの様子がよく見えています。
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そして林道から北西方向の下呂方向には、今日も飛騨の山々が相変わらずよく見えていますなぁ。画像では雲が多くて曇っているように思えますが、実際には青空も出ていてこれで結構晴れた状態になっています。
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ビューポイントで眺望を眺めたら前進再開。やがて小郷東木曾谷林道との接続地点の手前900mほどの地点で右岐していく木曾谷林道の分岐地点(14)に到着しましたが、今日は木曽越峠には向かわず松尾木曾谷林道をこのまま直進します。
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木曾谷林道分岐を直進すると、その直後に尾木曾谷林道から左折分岐(15)で下っていく大洞-2林道が現れます。昨日は本線林道の探索を優先して立ち入らなかった支線林道なので、今日は探索しちゃると思っていたんですね。
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さっそく大洞-2林道に突入させていただきますが、大洞-2林道は「中桑原」方向に下っていく延長距離2492mの完抜け林道。林道名に「2」が付いているのは、終点で大洞林道に接続しているから。 つまり、2つの林道を明確に区別するためですが、各地の林道を探索していると、このように林道名に数字の「2」とか、ローマ数字の「II」が付けられているのをたまに見かけますなぁ。ちなみに加子母近辺には「猪之谷林道」と「猪之谷2林道」という1本道状態で接続し合う2本の林道が存在していますが、これも同じケース。 |
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松尾木曾谷林道に別れを告げて、大洞-2林道のなだらかな下り坂をエンジン音も軽やかに駆け下っていきます。道すがらに広がる薄暗いヒノキ林の中には雑木が黄葉している姿が見られ、イイ感じでアクセントになっていてきれいでした。
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やったー、北桑原作業道発見! 大洞-2林道入口から坂道を330mほど下っていくと、右斜め方向に下っていく分岐(41)が現れましたが、その傍に設置されていたヒシ形によって分岐していたのは来た桑原作業道であることを確認!
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ちなみに北桑原作業道の分岐地点ですが、実は資材置き場のような広場への入口と重なっています。分岐を振り返ると状況がよく分かりますが、直角に右折しているのが資材置き場への入口で、斜め右に分かれているのが北桑原作業道。
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北桑原 EP |
分岐に設置されていた北桑原林道終点を示す緑色のヒシ形。作業道名の後ろに「EP」が記載されていましたが、それによってここが「終点」であることが分かると同時に、完抜け作業道であることもまた予想できるんだよな〜。
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そして分岐にはお約束の青い鉄板タイプの道標も設置されていました。「中腹林道」は松尾木曾谷林道方向、「中桑原」は大洞-2林道方向、そして「上桑原」と記載されている方向が北桑原作業道方向を示しています。
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大洞-2林道(左)および北桑原作業道(右)を見比べてみますが、路面状況的にはどちらも薄っすらとしたワダチダートでほとんど差のない状態。ここでつまみ食いで北桑原作業道に進んでみようかとも思いましたが、そこは思いとどまって林道探索のセオリー通り、まずは大洞-2林道を終点まで探索することにします。
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さらに大洞-2林道を進んでいくとS字のヘアピンカーブが出現。路肩からは切り返して一気に駆け下っていくダートが下方に見えていますが、ここで前方の左カーブ地点の左路肩に小屋が立っているのを発見しました!
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ヘアピンカーブの途中に立っていた山小屋風の小屋。なんでも小屋は「大洞山荘」というらしく、中には囲炉裏とロフトがあるそうですが、管理者および誰でも利用できるかどうかについては不明ナリ。 小屋の周囲には雑草が繁茂していたことから、利用者もないまま放置されているような感じでしたが、立ち止まって建物をようく眺めてみると・・・!? |
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あわわ・・・っ、屋根の軒下にスズメバチの巨大な巣がっ! 離れた場所からもそれと分かる巨大さでしたが、幸いにも探索時には巣はカラッポであった模様。 それにしても軒下にあんなのがぶら下がっていたら危険この上ねーな。もしも巣が生きていたならば、危なくてとても近づけませんが、利用者もなく山荘が草ボーボーに荒廃していた理由がこれで分かりましたが、その原因がスズメバチだったとは! ちなみにハチといえば以前、林道探索での休憩中、ミラーにかけておいたメットの中に知らぬ間にハチが入っていて、メットをかぶった途端に頭を刺されるというトホホな経験がありますが、林道で本当に怖い生物は森のプーさんではなくて、「ハチ」だったりするんだぜぇ。その時は突然の焼けるような激痛で死ぬかと思ったけどさ。 |
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