2024 紅葉林道探索 〜 迷宮林道群と「木曽越峠」を目指して! 〜 11月10日(日)晴れ 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
3日目  中津川市 → 中津川市「加子母 Kashimo 中津川市 もどる  






ガソリン給油量 8.28L 給油回数 2回 ガソリン代 1565円 宿泊費 7950円 総走行距離 159.0 km トップへもどる
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その後、大洞山荘の前を通り過ぎてワダチダートをさらに下っていくと、路肩になにやら木製看板が建てられているのを発見。しかし、ここは国有林ではないので、林道ではお馴染みの林道地図が記載された「分収育林看板」ではなさそうだな。







more Trees モア・トゥリーズの森 SINCE2012
ふ〜ん、大洞-2林道沿いの森は「モア・トゥリーズの森」というのか。 モア・トゥリーズとは、2023(令和5)年に亡くなった「戦場のメリークリスマス」で有名なあの坂本龍一さんが創立した森林保全団体。加速する森林破壊と地球温暖化の危機的状況に行動を起こすため、2007(平成19)年に設立されたのだそうです。

ここ中津川市加子母では2012(平成24)年に活動が開始されていますが、具体的には森林に関するセミナーやイベント、森林を訪れるツアー企画や、国産材を使用したアイテムの企画販売を行っているらしいな。







おお、これは見事な美林だな! 案内板のすぐそばに広がるヒノキ林ですが、手入れの行き届いた森がこんなに美しいとは!

実際に森で活動しているのは「加子母森林組合」ですが、加子母森林組合の山づくりは「美林萬世之不滅(びりんばんせいこれをたやさず)」がモットー。つまり、林齢の異なった様々な木が配置され、草花や木の実があふれ、小鳥や動物、昆虫が棲み、豊かな水を育む美しい循環型の森林を育て、護っていくことらしいです。







モア・トゥリーズの森を右手に眺めつつ、やや閉塞感の漂うワダチダートをなおも下りながら進んでいきます。なお、地理院地図には北桑原作業道分岐以降の区間にも名無し系作業道分岐が数カ所記載されているのですが、どれも草ボーボーに廃れているか廃道化しているみたいで、探索時には気づかずに通り過ぎてしまったな。







そして北桑原作業道分岐からおよそ2.2kmでたどり着いたのがこの地点。左折で登坂していく大洞林道との分岐(42)ですが、ここが大洞-2林道の終点になっていて、さらに道なりに下って進むと路面は舗装化して中桑原地区に至ります。結局、現地に大洞-2林道を示す林道標は設置されていませんでしたが、その代わり・・・。







大洞林道
おお、やったぜぇ! 大洞-2林道の終点であり、同時に大洞林道の起点になっている分岐の傍らの藪の中に大洞林道を示すブロックタイプの林道標を発見! 林道名からも推測できますが、大洞-2林道よりも開設年が古いのは明らかで、現在から遡ること38年前の昭和61(1986)となっていましたよ。







そんな状況になっていた大洞-2林道の終点の分岐を振り返るとこんな感じ。中桑原方向(画像手前)からやって来ると、左右のどちらに進むかで一瞬迷うかもですが、ここにもお約束で青い鉄板タイプの道標が立っているので大丈夫です。







大洞-2林道終点の分岐に設置されている道標です。「中腹林道 小谷」は大洞-2林道方向、「中桑原」は分岐を道なりに下った一般道方向、そして「大洞 泉洞」は左折していく大洞林道方向を示していますが、しかし、ジモティー以外の林道ライダーが初めてこの道標を眺めて分かるのは「中腹林道」の記載くらいかと・・・。

さらには「大洞(おおぼら)」や「泉洞(いずみぼら)」が県別地図に載っているはずもなく、読み方すら分からなくて、どこを示す地名なのかさっぱりだと思います。ちなみに「小谷(こたに)」は大洞-2林道から分岐する北桑原作業道方向を示しますが、これもたぶん一見さんでは分からないですなぁ。







というわけで分岐の左折方向は大洞林道になっています。大洞林道は延長距離1399mのピストンで、途中で延長距離1.8kmほどの泉洞林道を分岐しており、気にはなったものの探索時間の関係上、今回は泣く泣く立ち入りをパス。欲張らず大洞林道の入口を確認できただけでヨシとして大洞-2林道を引き返すぜぇ。







大洞-2林道を引き返して北桑原作業道分岐(41)まで戻ってきました。大洞林道の探索は見送りましたが、その代わり北桑原作業道につてはぜひとも探索しちゃる!







いざ北桑原作業道に入線すると、ダートには作業道らしく若干低規格な雰囲気が漂っていましたが、荒れやガタガタもなくて走りやすい状態。入線直後から開始するなだらかな下り坂を順調に進んでいきます。







やがて路面消失の復旧跡とおぼしき地点を通過。集中豪雨で濁流と化した沢の流れが路面をごっそり削り取ってしまった地点らしかったです。

新たに導水管が埋設され、真新しい土砂で消失箇所が埋め戻されていましたが、「作業道」であるにもかかわらず、放置されずちゃんと復旧されているところから察するに、この北桑原作業道はそれなりに重要な路線ってこと?







路面消失箇所を横切る沢の上流方向の様子。流れはささやかだったものの流れる水は勢いよくて、よく眺めると沢筋目一杯に上流からの土砂が厚く堆積しています。土砂が溜まるので、集中豪雨や大雨時に沢筋から水が溢れてダートをえぐり、そうして路面消失が発生するのですなぁ。







こちらはダートを横切った直後の下流側の状況ですが、急斜面を流れ下る沢筋には大量の岩石が堆積し、増水時の濁流に巻き込まれた樹木の幹がバキバキに散乱した状態。このようなガレ沢なので、ひとたび集中豪雨で沢筋が濁流と化したらそこを横切る作業道ダートなんてひとたまりもねーし!







おお、作業道十字路出現! 路面消失の復旧跡などもありましたが、総じてマトモ状態であった北桑原作業道をその後も進んでいくと、ダートが左右に横切る十字路(43)が現れました。そして十字路の右折側には作業道を示すヒシ方が!

つまり、十字路の手前から前方は現在探索中の北桑原作業道ですが、左右に横ぐるダートもまた「作業道」。具体的には右折方向は名のある作業道に、左折方向は名無し系作業道になっていることが判明したんだよな。







小谷林道
なぜかヒシ形の鉄板上部がペロっと折れ曲がっていましたが、うむ、十字路の左折側は小谷作業道というのか! 

なお、木曽越峠周辺の探索エリアですが、林道については事前調査でほとんどの存在を知ることができますが、作業道については半分行き当たりばったり。この小谷作業道のように現地で初めて発見してしまう作業道も結構あるんだよな〜。







十字路の左折方向は名無し系作業道で極短だと思われますが、持参の地理院地図にも記載されていません。北桑原作業道および小谷作業道と比べて路面状況はより草深く、ここ最近は関係車両の立ち入りも途絶えて放置が続いているような状況。廃れた雰囲気がプンプンでしたが、路肩をよく眺めてみると・・・?







なんやねん、これ? 路肩にポツンと放置で立ち尽くす立札を発見しましたが、ご覧の通り、記載文字はすでに消滅済み。作業道名が記されていたとは思えませんが、もはやこれが何であるのかすら分からなくなっていました。







名無し作業道側から小谷作業道方向を眺めるとこんな感じ。分岐直後に開始する適度に草むしたワダチダートがヒノキ林の斜面を登坂していきます。

方角的にはちょうど上区のた作業道が位置している方向に登坂していくので、ひょっとしたら密かに繋がっているような気もしますが、しかし、理院地図では延長距離600mほどのピストンとして記載されています。







作業道十字路を振り返るとこんな感じ。路面に刻まれたタイヤ跡を眺めると、小谷作業道方向に曲がる痕跡もけっこうあって、小谷作業道の様子がかなり気になりましたが、まずは現在進行中である北桑原作業道の探索を優先。小谷作業道については松尾木曾谷林道への戻りがてらに立ち寄ってみたいと思います。







作業道十字路を直進して北桑原作業道をさらに前進しますが、十字路を過ぎるといかにも作業道らしく路面がそれまでよりも低規格化。土砂崩れを突感的に復旧させたようなボコボコな箇所を通りつつ連続勾配で下っていきます。







その後、しばらく坂道を下っていくとダートはここで唐突に途切れてしまい、北桑原作業道はコンクリ簡易舗装路となって上桑原地区へと一気に駆け下っていきますが、目の前には「鬼」がつくほど過激な傾斜角度になった下り坂が!

ダート終了地点がそのまま作北桑原作業道の起点になっている可能性も大きく、ここで引き返そうかとも思いましたが、せっかくなのでコンクリ簡易舗装の過激な鬼坂を慎重に下ってもう少しだけ進んでみることにします。







エンブレを最大限に効かせながら鬼坂を下っていくと、前方に上桑原の民家が小さく見えてきた下り坂の途中で金網フェンスゲートが出現!

しかし、これは「シカ除けゲート」ですね。林道にシカ除けゲートが設置されているのは別に珍しくもないので、すぐにピンときましたが、セルフでゲートオープンしようとWRを停車させた次の瞬間、グワシャと鈍い音が・・・。







あわわ、やっちゃった! 急な下り坂の途中でエンジンかけっ放なしのニュートラル状態でWRを停車させるというミスを犯したため、この直後に自然発進によるまさかの無人転倒が発生! その結果、クラッチレバーがポキリと逝っちゃいました。とほほ、これでクラッチレバーの交換は何回目になることやら・・・。







それと同時にグワシャとアスファルトに叩きつけられた衝撃によって、ステップがぐにゃりと変な方向に向いちゃいました。そのままでは足が全く乗せられないヤバい状況に陥りましたが、転倒でステップがひん曲がるのはよくあること。迷わず道端の石でガンガンぶっ叩いてやったらすぐに元に戻っちゃいました。あはは・・・。







久方ぶりに発生したまさかの自然転倒にやや動揺したものの、応急処置を施したら気を取り直して何食わぬ顔で林道探索を続行。結局、シカ除けゲートのすぐ先に北桑原作業道を示すヒシ形が設置されているのを発見しましたが、起点(45)を確認したら松尾木曾谷林道に復帰すべく今来た道を引き返します。

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