2025 紅葉林道探索 〜矢板の超高密度林道ラビリンス調査編〜 11月9日(日)小雨 / 曇り 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
2日目  ホテルルートイン矢板 → 矢板市「小滝鉱泉 Kotaki kosen もどる  






ガソリン給油量 0.98L 給油回数 1回 ガソリン代 176円 宿泊代 9700円 総走行距離 40.0 km トップへもどる
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雨に濡れてしっぽりとした雰囲気の紅葉がきれいであった高原林道。いざ入線してみると2車線舗装路が続きました。よくある「大規模林道」っぽくもありますが、そこまで立派なものでもないみたいだな。







2車線舗装の高原林道の道すがらに広がる県民の森。「まさに今が最盛期!」といった具合で木々が鮮やかに、そして色彩豊かに紅葉していましたが、雨に濡れたことで色彩の鮮やかさが増してとても美しかっです。







赤滝林道発見! 道すがらの紅葉を眺めつつ高原林道を進み「中川」に架かる橋を渡ると、県道の入口からおよそ700mで左折分岐が現れました。高密度林道密集地帯に突入して初の林道分岐となりますが、路肩に立つヒシ形によれば、左に分岐していくのは中川の流れに沿って下っていく赤滝林道とのことでした。







林道赤滝線
赤滝林道を示すヒシ形。赤滝林道は中川伝いに延びており、その中川には「赤滝」と呼ばれる滝があるので林道名は赤滝というわけですね。ちなみに小滝鉱泉と赤滝鉱泉は宿の建物が中川のほとりに建っていて、赤滝鉱泉からは中川対岸の崖の上をゆく赤滝林道の道筋が見えていますが、逆に林道からも赤滝鉱泉が見下ろせます。







県56から高原林道を少し進んだ地点、赤滝林道が左折分岐していく現在地です。赤滝林道はここから中川に沿って下っていきますが、中川の下流には「赤滝」があり、また岸辺には一軒宿の「赤滝鉱泉」が湧いていて、赤滝林道はその中川を挟んだ対岸の崖上を進んでいくコースになっています。







赤滝林道分岐で振り返るとこんな感じ。WRの後方から手前左が高原林道、手前が赤滝林道になっています。林道標が立っているので赤滝林道が分岐していることだけはすぐに分かりますが、高原林道を示す林道標は相変わらず未設置でした。







2車線舗装の高原林道から左折して赤滝林道に入線しましたが、ダートは出現せず予想通り赤滝林道は舗装林道だったなぁ。

すぐに中川の渓流が寄り添ってきて、道すがらの紅葉を眺めつつ進んでいきますが、林道が複雑に絡み合った高密度林道密集帯の探索においてはルート選択が命。気の赴くまま適当に進んでいると未走行区間が発生するばかりか、無駄な時間ばかり喰って効率よく探索できないので、そこのところも考慮する必要があります。







林道路肩から見下ろした中川の流れです。下流には川のほとりに赤滝、小瀧、寺山鉱泉の鉱泉宿が湧き、それぞれ宿の庭先から水辺を眺めることができますが、昔はこの中川にも天然アユとかがいたんだとか。







淡く染まった川畔の紅葉。同じ場所の紅葉でも地点によって葉の色づき方に微妙な差が出るのか、ここでは地味な茶褐色のような紅葉をしていたな〜。







中川沿いに紅葉の雑木の森をゆく11月の赤滝林道。通りがかるクルマの姿も全くなくてシ〜ンと静まり返った静寂さが心地良かったですが、しかし、紅葉目当ての観光客は必ずと言ってよいほど八方ヶ原を通って塩原方面に向かうので、雨の日に落ち葉まみれの赤滝気林道を達るクルマなんているはずもありません。







これってイヌブナ? ブナの葉はミズナラなどとは異なり、縁はギザギザではなくて丸みを帯びた波状で、卵形をして先が尖っているのが特徴ですが、日本に分布するブナ属には「ブナ」と「イヌブナ」の2種類があるみたいです。

そんなブナの紅葉は黄色に茶色味がかかった褐色に色づく「褐葉」。赤や黄色の紅葉が放つ華やかさには欠けますが、その代わり温もり感が感じられるんだよな。







なんやこりゃ? 林道路肩で見かけた「ウリハダカエデ」ですが、黄葉した大きな黄色い葉の表面に黒いブチができていて、なにかの虫に食われたのか、破れ障子のようにぶちぶちと穴が空きまくっていました。







赤滝林道沿いに次々と現れる紅葉。しかし、ここはいわゆる紅葉名所ではないので、観光客が大喜びするような錦絵的な派手さや煌びやかさは見られず、地味に黄色や褐色に染まった雑木の紅葉が中心だったです。







高原林道から赤滝林道に入って1kmほど南下していくと、やがて右手の崖を流れ落ちる小さな滝が現れ、そのすぐ傍に祠が祀られているのを発見! 地理院地図を眺めると、ちょうど「赤滝」と記載されている地点であり、「これが赤滝?」なのかと思うかもしれませんが、そうではないので間違えないようにね。







本物の赤滝は林道右手ではなくて、左手の斜面の下を流れる中川に位置しています。残念ながら林道からは全く見えていませんが、その代わり左路肩のガードレールの切れ目から赤滝まで降りていける歩道が設けられています。

探索時には地面が濡れていて非常に滑りやすく危険だったので遠慮しましたが、林道名由来の赤滝を間近に眺めたい方はここから徒歩でどうぞ。ちなみに赤滝はかつて修験者が滝行をする場所だったんだって。







赤滝見学は危ないので遠慮させていただきましたが、その代わり林道路肩の無名滝を眺めておきました。じゃじゃ〜っと勢いよく水が流れ落ちていますが、雨天直後でこの水量なので、普段はほとんど枯れているのかもしれないですなぁ。







無名滝の傍にあった小さな祠。中には小さな石像が祀られていて、カップ酒や栄養ドリンク、湯呑み茶碗などが置かれていましたが、「山の神」ではなさそうです。すぐそばに赤滝があるので「水神様」のような気がしますが、詳細は不明ナリ。林道探索の安全を祈りそっと手を合わせてから立ち去ります。







中川左岸の崖上に広がる静かな森の中を進んでいくと、道すがらにはきれいに枝打ちされたスギの美林が広がります。

矢板市は面積の57%を森林が占め、首都圏への木材供給の拠点となって栄えた歴史がありますが、戦後、木材需要ブームで「高原山(たかはらやま / 1794.9m)」山麓でスギとヒノキの造林が盛んになったんですね。

造林のピークは1960年代(昭和35〜)で、広葉樹の薪炭林だった森はスギ林に転換されていきましたが、現在の県民の森周辺に張り巡らされた林道網はその結果であり、そもそものルーツは当時の木材需要ブームにあるような気がします。







スギやヒノキは紅葉しないので紅葉林道探索的には寒々しい限りですが、きれいに枝打ちされた林内には陽差しも差し込み、よく眺めると林床を覆う雑木が淡い檸檬色に紅葉していました。これを紅葉と呼んでよいのか分かりませんが。放置で枝が伸び放題に荒れ果てた暗いスギ林ではこうはいきませんね。







たまに針葉樹林の中で小さな雑木がポツンと黄葉しているのを見かけました。まるでそこだけが小さな黄色い灯火で照らされたみたいです。







たぶんここは路肩崩落の復旧跡。路面のアスファルトとガードレールがやけに真新しかったですが、ちょうどここから崖下には湯治宿の趣を色濃く残す赤滝鉱泉の建物が見えています。さっそく路肩の下を眺めてみると・・・。







おお、あの赤い屋根は見まごうことなき赤滝鉱泉じゃないですか! 残念ながら予約が取れず、今回の紅葉林道ツーリングでは泊まりませんが、赤滝鉱泉は中川の谷底に湧く「2023東北縦断紅葉林道探索」の4日目にお世話になった鉱泉宿。

宿の庭からこちらを見上げると逆に赤滝林道の道筋が見えているので、もしも泊まることがあったら確認してみてくださいね。







寺山林道出現! 眼下に赤滝鉱泉を眺めた後さらに前進。するとその先で左折分岐が現れましたが、分岐していたのは寺山林道。思わず左折したくなりましたが、赤滝鉱泉は直進方向にさらに続くので左折せずに直進します。

ここで寺山林道へと乗り継ぐと赤滝林道に未走行区間が発生してしまい、結果的に付近一帯に巡らされた林道網を効率よく探索することができないのでね。







うげぇ・・・。寺山林道の左折分岐地点にはヒシ形が設置されていましたが、サビと汚れでなんとも酷い状態! これじゃあ、林道名が確認できねーし。







林道寺山線
でも大丈夫。すぐそばには更新設置された新品のヒシ形が立っています。そんな寺山林道ですが、この林道は赤滝林道から寺山観音寺がある矢板市「寺山」地区を通って矢板市「原前」地区とを結び、赤滝林道と共に高密度林道密集地帯の東端を南北に延びる延長距離6kmほどの全線舗装林道になっています。







現在地はここ。赤滝鉱泉の傍を通り過ぎて南下してきました。寺山林道に乗り継ぐと寺山観音寺方向にさらに南下していくルートになりますが、寺山林道には進まず、とりあえず直進して赤滝林道をそのままさらに進みます。







寺山観音時方向に向かう寺山林道分岐を振り返るとこんな感じ。通行止め看板と骨組みだけになって残骸化したバリケードが2基置かれていましたが、事実上の自由通行状態になっていました。







寺山林道を示す新旧2つの林道標。重要度の低い林道では林道標が朽ちるに任せて放置されることはよくありますが、寺山林道は高密度林道密集地帯の中でも幹線林道的な存在。風雨でボロボロになったヒシ形もちゃんと更新設置されているみたい。

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