王滝村「滝越」地区へと至る王滝林道分岐を後にして御岳御厩野林道本線を進みます。この区間は完全に車両の通行が途絶えているわけではないですが、よほどのことがない限り関係車両も進んでは来ないらしく、両路肩には密生したクマザサが、人里遠く離れた山中の山深さを実感させてくれるでしょう。なかなか心細い状況ではありますが、楽しいといえばそれがまた楽しかったりして・・・。 | |
ダートは打ち捨てられ放棄されているわけではないので、「全面藪に埋没していた・・・」ということはないようですが、路面的には荒れています。その主な原因は随所に見られる落石で、それがためにこの区間は関係車両の通行も極めて希であり、半ば放置された状態となっているのでしょう。 | |
「あ、落石が片づけられている!」実は今回の探索行は初めてではなく、事前調査を密かに実施していたりするのですが、その時は確かこの付近にて落石による岩石の激しい散乱によって行く手を阻まれたのですが、それがちょうど数週間前のこと。で、今回は背水の陣にて行き倒れも辞さない覚悟で再びやって来たのですが、なんと、ガレは通行可能な程度に片付けられていましたよ! やはり林道探索においては運の良し悪しが及ぼす作用も理屈抜きで大きいようで、ここは、まさかの絶妙なるタイミングの良さで復旧していたというわけですね。あっはっは! | |
そして山岳林道に付き物の路肩崩落地点もありました。オフバイクでなら問題はないですが、でも雨天直後は危ないなぁ・・・。今後、ここがどうなるかも分からないし。 | |
その後、ダートはこの先にて渡河することになる上黒沢の流れに向かって下り坂が連続します。時に緩く、時にかなり急な勾配が連続しますが、探索時は快晴であったのになぜか路面に水が流れてびちゃびちゃとなっている区間がありました。おそらく、どこかの斜面から清水でも流れ出しているのかもしれません。 | |
また河原ダートが現れました。ここが急勾配地点であるということも関係しているのか、路面の土がすっかり洗い流されて拳大の石ころが大量露出していましたよ。画像ではさほどでもないように見えますが、実際にはそのガタガタ感はかなりのもので、ハンドル操作はしっかりと行わなければ左右にフラれてしまいます。そういう区間が断続的にダラダラと続くため、やや疲れてしまいます。しかも鞍掛峠に到達した帰りには、またここを必ず通らな蹴ればいけないことを考えると少々気が重いですが、ま、それくらいのリスクは百も承知の上ですけど。 | |
あ、こんな深山地帯に廃屋が! とも思いましたが、こんな場所に民家があるはずもないので、これはかつて林業華やかりし頃の関連施設だと思われます。おそらく林業小屋の類でしょう。もちろん現在は無人廃屋状態であることは言うまでもありません。 | |
長い下り坂を降りきって上黒沢渡河地点のコンクリ橋にたどり着きましたよ。ここまでやって来れば、王滝線と共にもう一つの御岳御厩野林道へのアプローチ林道である上黒沢林道分岐地点まではあと少しのはず。先述した事前調査ではこの区間が走破できなかっただけあって、「今回はいけるかも!」との期待感が高まります。
→上黒沢の流れを眺める! |
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上黒沢の橋を渡って少し進むと、とある左カーブの途中右手に滝が現れました。そういえば、以前何かで御岳御厩野林道沿道では無名の滝が多く見られるという話を聞いたような聞かないような気がしますが、林道沿いにそれほど多くの滝なんててあったかな? 別にどちらでもいいスけど・・・。
→滝を眺める! |
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「えぇ?!」ガタガタとして走りにくく、それでいて場所によってはびちゃびちゃな荒れたダートをたどって進むと、行く手にはまさかの舗装路が! こんなろくに車も通わぬに舗装は必要ないだろうとも思いますが、仕方ありませんね。でも舗装が出現したのはこれで3度目ですよ、3度目! | |
まさかの出現にて始まった舗装区間はその後も少しだけ続きましたが、最終的にはかなりキツい急勾配の途中で途切れていました。坂道対策で施されたらしい舗装でしたが、肝心の坂道の途中にて途切れているとはなんたる中途半端さよ・・・。 | |
そしてその坂道を登りきると、ようやくたどり着くのが上黒沢林道(左折)とのY字になった分岐地点です。この上黒沢林道も先述した王滝林道と共に、「滝越」地区から御岳御厩野林道へと至るアプローチ林道となっていますが、途中にはもちろん攻略不可能な鉄壁ゲートが存在。なので、滝越地区からここにやって来ることも、逆にここから滝越地区へのエスケープも不可能に。というわけで御岳御厩野林道では最も路面が荒れている「王滝林道分岐〜上黒沢林道分岐」区間はここまで! 引き続き「上黒沢林道分岐〜三浦貯水池」区間に突入、いよいよ長野県の秘境でもある三浦貯水池を目指さん!
→付近を調べる! →上黒沢林道に突入! |
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上黒沢林道の分岐を後にして御岳御厩野林道本線を三浦貯水池方向へと進みますが、ここに来て路面状況がそれまでのものと比較して大幅に規格アップしたようです。幅員も広まり、 フラットな砂利ダートがどこまでも延びていました。 ちなみに最終目的地の鞍掛峠まではおよそですが、まだ30キロほどの距離があります。そして鞍掛峠は通り抜け不可能なので必ず引き返してくることになり、ここからだけでも往復60キロ近いダート走行の所要時間も考慮する必要があるでしょう。なので目安としてはこの時点で午後2時を過ぎていた場合は、かなり時間を気にしなければいけません。 | |
おや、ダート沿いに珍しいものがありました。画像にもしっかり写っているのですが、何だか分かります? かつて王滝村は森林鉄道王国であったことを考えれば、すぐに分かりますけどね。
→付近を調べる! |
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その気になれば、かなりのハイスピード巡航も可能な快適ダートが続きます。三浦貯水池へと至るこの区間はダム関連および、その先にある林業施設への唯一の連絡道となっているらしく、よって整備が行き届いているわけか。ダート沿いには雨量計施設(前方右手)なども設置されていました。
→もう飽きた・・・ →さらに御岳御厩野林道を進む! |
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