思わず鼻歌が飛び出すほどのストレス知らずな区間ですが、現在の時刻は午後1時過ぎ。実は御岳御厩野林道から分岐するおびただしい数の支線探索も実施したかったのですが、この先鞍掛峠までの所要時間が分かりません。このような状況で下手に支線探索に手を出すと、結果として時間切れにて本道探索すら達成できなかった・・・、という最悪事態にな陥りがちです。なので、ここは御岳御厩野林道の本線探索を最優先、不本意ながらも飛ばせる区間では少々のスピードアップを実施することに。 | |
快適なダートは続きますが、この区間はどこまで行っても山の景色が続くのみ。悪く言えば単調なのですが、途中にはビューポイントも僅かながらに存在。そういう地点ではとりあえず立ち止まって景色を眺めておきます。
→景色を眺める! |
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その後、とある勾配地点にてコンクリ簡易舗装が現われました。ただし、これは極短であり、単なる坂道対策であると思われます。 | |
某県別マッ◯ルに記されていた「ハードな山岳林道」という文言がウソのような、延々と延びるフラットダートです。撮影地点以外はハイスピードにて一気に距離を稼ぎますが、カーブのその先に現れるのはどこまで行っても森の光景のみ。ここは御岳御厩野林道の長大さを、これでもかと思い知らされるばかりかでした。 | |
そして久々に現れたのがこの左折分岐。「すわ、支線分岐発見か!」と思ったのですが、残念ながらこの分岐の入口には標識は存在していませんでした。でも気になるので行く手の様子をうかがってみると、どことなく作業道くささがプンプンと・・・。長年林道探索を行っていると、ある程度の「におい」が分かるものですが、ここはどうやら名のある支線分岐と早とちりした模様です。でも、この名無し分岐は県別地図にもそれらしいピストンにて記されているのですが。
→分岐ダートの様子をうかがう! |
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「やったぜぇ、一ノ瀬林道発見!」無名分岐を過ぎるとその先にてこのような広場が現れました。遠目に一見すると路面補修のための資材置き場のようにも見えましたが、どうやらここは一ノ瀬林道の分岐口となっている模様。一ノ瀬林道は御岳御厨野林道から分岐して三浦ダム方面へと延びる林道で、県別地図などではピストンとして記載されていますが、実際には王滝村「滝越」地区と「三浦ダム」とを結ぶ滝越三浦林道に接続している模様。ですが、滝越三浦林道は鉄壁ゲートによって封鎖されているため、言うまでもなく滝越三浦林道、一ノ瀬林道経由にて御岳御厨野林道へとアクセスすることはできません。
→一ノ瀬林道の分岐を眺める! →一ノ瀬林道に突入! |
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というわけで、資材置き場のような広場になっている一ノ瀬林道分岐箇所は直進してへと進路をとります。なお、ここで先述した「御岳御厨野林道を合法的に走行できる機会もある」についての余談ですが、王滝村では毎年「王滝100km」なるクロスマウンテンバイクレースおよび、 「王滝トレイルラン」なるマラソン大会が開催されてます。それぞれのコースの一部には御岳御厨野林道が設定されているので、参加さえすれば当林道へと合法的にゲートも関係無しになんら問題なく立ち入ることができますが、ただし、それには10000円ほどの安くはないお金が必要。 しかもイベントに参加したとしても立ち入る手段は山チャリもしくは徒歩限定です。「それでもぜひ!」という方にはお勧めしますが、イベントはレースであるので、林道探索とは程遠いものとなるでしょう。なんだかんだいっても林道探索はオフバイクで走ってこそなんぼのものだしね・・・。 | |
一ノ瀬林道分岐を後にして御岳御厨野林道本線をさらに前進します。相変わらず走りやすいフラットなダートが続き、加えて以降は山の稜線伝いに沿って進んでいくことになるので、快晴に恵まれれば爽快感は抜群でしょう。上空が大きく開けてとても良い感じでした。 | |
そして尾根筋を走ることしばし、この地点から左手にようやく三浦貯水地の姿が遠く望めるようになってきます。ただし、コース的には貯水地の右岸の山中を大きく回り込んで湖畔へと至るため、その畔に立てるのはまだまだ先ですけどね。
→三浦貯水地を眺める! |
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「こりゃ、鞍掛峠まではまだかなりかかるな・・・」尾根筋のスカイラインに沿って爽快なダートは続きますが、やや探索時間が気になってきます。可能な限り巡行スピードの高速化を実施してはいるものの、撮影するたびに停止しているので、これじゃあ距離が稼げませんよ。いつもながら困ったもんですね、あはは・・・。 | |
それでも尾根筋から見下ろす三浦貯水地の眺めは素晴らしかったので、このように視界が大きく開けた展望ポイントではお約束にて立ち止まることを忘れません! なにせ、ここはそう易々とはやって来れない秘境ですから。
→三浦貯水地を眺める! |
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似たような沿道風景の続く三浦貯水地右岸の尾根筋を大きく迂回中。山岳林道の常として直線距離にすればさほどの距離でもない区間を、大きく迂回するのでここは必要以上にえらく時間がかかります。はぁ、こりゃ長いなぁ・・・。 | |
三浦貯水地の右岸を大きく迂回するダートは、貯水地の突端へと注ぎ込む土浦沢の支流である上谷右岸に面した断崖区間に差しかかりました。落ち込むような絶壁にへばり付くように設けられた道筋は見るからに険しく、落石を防ぐ防護ネットがむき出しの岸壁に設置されていましたよ。ちなみに左手路肩は崖落ちしたら即死確実な深い絶壁の深い谷となっています。
→路肩を覗き込む! |
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上谷を左手に回り込んで尾根筋ダートが続きます。なお、かつての森林鉄道の軌道敷がそのまま林道に転用されることはよく見受けられることですが、この付近の御岳御厩野林道の道筋は森林鉄道廃止後に新規にて開設されたルートらしく、ここでは現在の林道コースとは別に、先述した王滝森林鉄道土浦線の軌道が左手の谷底に延びていたものと思われます。 | |
「おお、またしても支線林道発見!」上谷の沢沿いにその上流部を迂回するように進んでいくと、やがてコンクリ橋にて土浦沢を跨いで対岸へと渡りますが、その橋のたもとにはホツタル沢林道なる支線林道の分岐が! おそらくピストンであろうこのホツタル沢線を含めて支線の分岐はこれで8本目となります。それにしても御岳御厩野林道に支線林道がこれほど大量に存在していたとはね! 未知なる林道発見のラッシュであり、まさにここはザクザク状態ですよ! 林道標ハンター冥利に尽きますね、あっはっは!
→ホツタル沢林道に突入! →もう飽きた・・・ →さらに御岳御厩野林道を進む! |
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