橘丸到着!
  橘丸到着!(その2) 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
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伊豆三池港突堤灯台の陰から橘丸が接近!
 [1]帰りの乗船手続き
 [2]帰りのバイク輸送の手続き
 [3]橘丸到着!
    橘丸到着!(その2)
 [4]さらば三宅島!
 [5]橘丸船内散策
 [6]東京(竹芝桟橋)到着!
現在時刻は13時20分。定刻通り午前中に八丈島を出港した東海汽船の橘丸が三池港の堤防の外から姿を現しました。東京発の八丈島行きは夜行便なので到着時刻は早朝の5時と早いですが、戻りの東京行きは季節によって若干の違いはあるようですが、基本的には13:25着で10分後の13:35に出港するダイヤになっています。





岸壁でスタンバる三池港の係留作業員

航海速力19ノット(約35km/h)で三池港に急速接近してくる橘丸。港に船影が見えてくると岸壁作業員の方が数人スタンバイしはじめて、それまで釣り糸を垂れてた赤い服のおじさんも橘丸が近づいてくると竿を上げてどこかに行ってしまいました。





左回頭しながら岸壁に接近します

左回りで旋回しつつ、三池港の接岸バースに向かってするすると接近してくる橘丸。そのまま接岸するのではなくて、スムーズに出港しやすいようにあらかじめ沖に向かって向きを変えるべく回頭してから接岸するんですね。





これはちょうど正面を向いた瞬間

岸壁に対してほぼ直角状態になった橘丸。橘丸といえば、後部の巨大な煙突に東海汽船の赤と青と白の旗印がデカデカと描かれているのですが、実は舳先の正面にも同じトレードマークが描かれているんですね。船体を真横から眺めると気が付きにくいですが、回頭中、正面を向いたこの状態だとそれがよく確認できました。





至近距離で減速しつつさらに向きを変えていきます

しかし、勢い余ってそのまま岸壁に突っ込んでしまわないかとヒヤヒヤしますが、そこは手慣れたプロの操船技術。急速に速力を落とした橘丸はその場で止まるようにしながらぐるりと一気に向きを変えていきます。





なんといっても橘丸の接岸シーンはここから眺めるのがベスト!

接岸バースから眺めると、岸壁に向かって接近してくる橘丸までの距離感がイマイチ把握しづらかったするのですが、三宅島の中央にそびえる雄山の山腹に位置する雄山環状林道から眺めると、このようにそれがはっきりと分かります。

また、同時にこの標高からだと、港の大きさに対する橘丸の大きさもはっきりと確認できるので、岸壁に接近して回頭、接岸するまでの動きがさらによく見てとれますよ。というわけで、三池港への橘丸到着シーンを眺めるのならば、雄山環状林道からが俄然おすすめ! バイク持参で三宅島を訪れたならば、是非眺めておきましょう。





やがてデッキに立つ人の姿も見えてきます

その場に止まって回頭しているようでいて、実は岸壁との微妙な間合いをとりながら横移動でするすると岸壁に接近してくる橘丸。思わず眺め入ってしまいますが、これくらいの距離になると船上のデッキに立って接岸を眺める乗船客の姿も見えてきます。





東海汽船の旗印が誇らしげ!

接岸10秒前。煙突に描かれた東海汽船のトレードマークの旗印を誇らしげに見せつけるよう接岸してくる橘丸。沖に姿を見せた時は小さく見えていましたが、さすがにこの距離だと見上げるほどの船体の大きさを実感させられました。





反転して横滑りで接岸直前の橘丸

三池港への接岸5秒前。回頭を終えるタイミングで船体がピタリと接岸バースに横付けされる絶妙な操船技術に感心させられますが、それを見計らって作業員の方が戦場から投げられる係留ロープを受け取るべく近づいて身構えています。





匠の操船技術で岸壁に衝突することなく接岸完了です!

定刻通り13:25、八丈島発東京行きの帰路の橘丸が三池港に到着しました! しかし、海面にうねりがあるのか、横付けされた橘丸の船体は左右に大きくローリング。それはWRを格納したコンテナの積み込み作業が危惧させるほどで、ゆっくりですが、大きく傾くように横揺れしているのが見ていてはっきりと確認できました。





駆け足で係留ロープを引っ張っても岸壁にもやいます

大きくローリングする船上から投げられた係留ロープに駆け寄り、掴んでボラードに引っ掛けんとする作業員。素早い一連の動きはさすがです!





停泊中も左右に大きくローリングしていた橘丸の船体

無事に接岸作業終了! 左右に大きくゆっくりとローリングする船体傍の海面が白く泡立っていますが、すかさずコンテナの積み込みと乗船用タラップの取り付け作業に移行します。接岸を見守っていた乗船順番待ちの人達もソワソワしてきたみたいです。





コンテナごと船内に積まれていくWR

三池港に接岸すると、船首のクレーンでコンテナを素早く吊り上げて積み込み作業が始まります。当日、岸壁に用意されていたコンテナは5個くらい。あっという間に積み込まれていきますが、八丈島始発の便なので、逆に三宅島で下ろすコンテナはなかったような気がします。ちなみに橘丸のコンテナ最大積載数は34個。





そしていよいよ帰りの橘丸への乗船が開始

コンテナ積み込み作業と並行して乗船が開始されました。さすがに東京行きの場合は八丈島、御蔵島から三宅島までの乗船客はいなかったようで、タラップが取り付けられるとすぐに乗船客の列が動き始めました。今回も特別2等室の予約をしてあるので焦りませんが、そろそろ列の最後尾に向かいます。

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