濁川林道 / Nigorikawa |
林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 探索日 2016.05.03 / No.SHI-057 |
[ 所在地 ]静岡市 [ 状態 ]ピストン舗装 [ 接続林道 ]- [ 分岐林道 ]- |
梅ヶ島地区の秘境、今は無住の地と化した廃村「濁川」へと至る険しい斜面伝いに延びるピストン |
県29号線を静岡市街方向から梅ヶ島温泉へ向かうと、途中の梅ヶ島「関の沢」地区に「梅ヶ島中・小学校(小中共用校)」がありますが、そのすぐ脇の坂道をひたすら登坂するとたどり着く「大代」集落の手前に現れるのが濁川林道の起点です。左手に下るのが濁川林道となりますが、林道標と道標が設置されているのでここは迷いません。ちなみに、道なりにそのまま登坂した先の大代集落内には天神山林道の入口が存在しています。
→道標を眺める! →振り返る! |
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起点直後の急激な降路を一気に駆け降りると、そこは茶畑の脇でした。右手の見上げるような急斜面が茶畑で埋め尽くされている様子がばっちりであり、「さすがお茶どころな駿河の国だけのことはある!」と、ちょっと立ち止まって眺めてしまいました。
→茶畑を眺める! |
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茶畑を右手に眺めると、そのすぐ先で濁川林道は斜面の森の中へと進んで行きます。手持ちの県別地図を眺めてみると、安倍川の支流である濁川沿いに山中深くへ分け入る林道のルートが記載されており、それはここから始まるようでした。 | |
その後、路肩の樹林が切り開かれて茶畑がもう1カ所だけ現れますが、濁川林道はすぐに斜面の森の中へと入って行きました。ということは、その先からお待ちかねのダート区間が開始するのでしょうか? なんとなくそのような予感がしました。 | |
植林地の急峻な斜面の等高線を水平になぞるようにして濁川林道は延びていました。でもお待ちかねのダートはさっぱり現れないんですね。コンクリの簡易鋪装がどこまでも続いてしまいます。雰囲気的には現れてもおかしくはないのですが・・・。 | |
「濁川林道、そういう林道であったか・・・」ある程度進むと周囲の景色にも深山じみた雰囲気が漂いますが、それでも現れない未舗装区間。ダートへの期待は裏切られましたが、ならばそれはそれとして濁川林道という未知なる林道の末端地点を見極めるのみ! まあ、林道探索では心の切り替えも重要です。
→景色を眺める! |
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しかし、そうは言ってみても所詮ここは鋪装林道。気分はあまり高揚しませんね。密かに期待していたダートが一向に現れない状況にダレ気味となりつつも、ときたま道すがらに現れる滝の眺めに慰められながらWRを進ませるしかなかったです。
→滝を眺める! |
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そして途中で見かけた廃セダン。古めかしい時代がかったフォルムから察するに、かなりの年月そこに放置されていると思われます。よくある不法投棄の類ではないような気もするのですが、しかしかなりの古さですよ、これ。 | |
廃セダンを過ぎると今度は右手のスギ林の中に廃屋が! 植林地でよくある林業小屋なのかとも思いましたが、それにしては立派過ぎます。手持ちの県別地図を眺めてみたところ、林道のルート上に「濁川」なる記載がありました。ここがその濁川集落に違いなく、どのような限界集落なのかと思いきや、そこはとっくの昔に廃村化・・・。もしかして先ほどの廃セダンはここの住民が離村の時に放棄したやつだとか?
→廃屋を眺める! |
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廃村「濁川」を通り過ぎて林道はさらに続きますが、その先にオーバーハングでのしかかってくるような崖がありましたが、これは一体なんでしょうか? 壁面がくり抜かれたように洞窟っぽくなっているのがとても特徴的でした。
→崖を眺める! |
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先述の「鬼の岩屋」を右手に眺めつつさらに前進すると、やがて左手の濁川の落ち込むような深い谷のきわに沿った断崖区間が連続します。ガードレールは設置されていませんが、路面は簡易鋪装とされているので、せっかくのスリル感もここでは半減ですね。
→路肩を覗き込む! |
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そんな谷間沿いの断崖区間を進んで行くと、やがて樹木の茂みが行く手を覆い被さるように遮りました。と同時に、その地点をもってコンクリ打ちっ放しの簡易鋪装は途切れており、その先は緑の雑草にまみれた状態となっているのが見てとれます。「濁川林道、予想に反してここからダート化している?」もちろんその先にダートが残存するのであれば、進まないわけにはいきませんが、まずはその先の様子を軽く偵察でしょう。 | |
ですが、偵察は無駄に終わりました。その先にダート区間が残存しているかと思いきや、放置や荒れで道が無くなっているのではなくて、数メートル先で道そのものが途切れていたんですね。ピストンではお馴染みの回転場も無いまま唐突に道が無くなっている状態でした。この状態、身軽なオフバイクだから良かったものの、これが四輪であったならば、反転スペースを得られずバック走行での退出を強いられるところでしたよ。というわけで、その末端へとたどり着いてしまったので濁川林道の探索はここで終了。
→探索終了! →振り返る! |
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