ワレ西上作戦開始セリ! 猛暑の山と海の林道探索ツーリング 7月20日(土)曇りのちゲリラ豪雨 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
1日目[6] 「自宅」→ 敦賀市「敦賀トンネル温泉 北国グランドホテル もどる  






ガソリン給油量 18.94L 給油回数8回 ガソリン代 3762円 高速代 7780円 総走行距離 586.6 km トップへもどる


無人状態であったリフト乗り場を後にして前進再開すると、「北尾口」とのみ記された標識の立つ右折ダート分岐が現れます。そしてここは「林道」ではなくて、密かに延長距離が8キロにも及ぶ長距離ピストン作業道の入口だったりします。







粟柄河内谷林道から左折分岐している長距離作業道の入線直後の様子。「荒谷山(643m)」の山頂直下をぐるっと反時計回りで半周し、その後は山中をひたすら南下して延長距離が8キロを越えるというのに入線早々にしてこの草深さ。かなりの探索欲をそそられますが、真夏のこの季節、末端区間は藪地獄と化している予感・・・。







公社造林事業用作業道
作業道標発見! 入口から数十メートルほど進んでみたところ、路肩の藪の中に作業道標を発見しました。作業道標には「公社造林事業用作業道◯◯◯◯線」と表記されていましたが、◯◯◯◯の部分の記載はなかったです。また、記載されていた文言もお決まりのもので、延長距離や開設年月日については未記載でした。







作業道標設置地点の先へと続く公社造林事業用作業道の草深いダート。オフライダーならばその先の様子が気になるところですが、しかし、作業道標の傍には行く手を拒むチェーンゲートが頑張っていたんだよなぁ。そりゃあ、死ぬ気になれば強◯突◯も可能でしょうが、汗ダラダラな猛暑の中ではそんな気も起きないって・・・。







長距離作業道も気になりましたが、しかし、正直言ってそれよりも気になったのは山の天気。作業道のチェーンゲート地点で空を眺めてみると、雲の色が若干黒っぽくなってきたような気が・・・。なにやら怪しい雰囲気が漂い始めてきましたが、しかし、まだしばらくは大丈夫とみた!







公社造林事業用作業道分岐を過ぎてなおも舗装状態が続く粟柄河内谷林道を進んでいくと、2キロ先で切り返しで右折していく酒波谷林道の分岐が出現!







ただし、分岐している酒波谷林道は残念なフル舗装林道です。こちらに進めば別名「処女湖」とも呼ばれる灌漑用の溜池「淡海湖」を経由して高島市「今津町酒波」へと完抜けできますが、もちろん今回はパス。天候が芳しくない状況下では、全線舗装林道よりもまずは粟柄河内谷林道の探索が最優先されます。







分岐の股の地点に設置されていた酒波谷林道の真新しい木杭タイプの林道標。延長距離や開設年月日は記載されていませんが、しかし、よく見るとその代わりに林道標ではお馴染みの「樹木マーク」が記されていました。







酒波谷林道分岐からさらに1.1キロほど進むとやがて行く手が二手に分岐しますが、本線である粟柄河内谷林道は直進方向。もう一方の左手方向はというと・・・。







林道 角川線
路肩の股の部分に木杭タイプの林道標を発見! それによって左方向は角川林道であることが判明しましたが、角川林道は酒波谷林道分岐から分岐して「石田川」上流の「石田川ダム」へと至る林道。最終的にはR303へと退出できますが、しかし、ここは残念な全線舗装林道なのでパス。







というわけで分岐はそのまま素通りしようと思ったのですが、付近を眺めてみると角川林道側の左手の森の中に四阿がありました。しかし、真夏のぶっ倒れるような蒸し暑い中、こんな山奥の四阿でお弁当を広げるハイカーがいるはずもなくて放置で放ったらかし状態。周囲は雑草が一面に蔓延りまくっていました。







そして本命である粟柄河内谷林道はというと、嬉しいことにここからダートがいよいよ開始します。函館山ゴンドラの山麓駅そばの林道入口から淡々と舗装路を辿ること8.8キロ、ようやくのご対面となりました。







いざ粟柄河内谷林道のダートへと突入すると、フラットなワダチダート状態ながらも路面は思っていた以上にビチャビチャでした。昨夜降った雨が路面に染み出し、ヌタヌタな水溜りも所々で発生していたので泥跳ねに注意しつつやり過ごします。







雨降谷(あめふりだに)
粟柄河内谷林道に入線すると、林道沿いには地名を示した地名看板がこまめに連続して現れますが、ここで「雨降谷」という地名看板が出現。しかし、それにしても「あめふりだに」とは不吉な地名・・・。幸い今は雨は降っていませんが、この辺りは雨降谷と呼ばれるほど雨が多い場所になっているのかもしれません。







その後、林道左手の谷を眺めてみます。深い谷底には林道名の一部にもなっている「河内谷」が流れていますが、この辺りを「雨降谷」というのでしょうか。

道すがらに地名看板がやたら設置されている林道ってごく稀にありますが、そういえば福島県矢祭町の「滝川西林道」もそんな感じだったかな。ちなみに滝川西林道ではこのような地名看板を見かけたんだっけ。







道すがらに河内谷の流れはほとんど見えていませんが、河内谷右岸の森の中にイイ感じでフラットダートが延びています。ダートを進んでいくと、局地的に雨水が染み出したマディな箇所もありましたが、それ以外、路面状況は基本的に良好。

ただし、緑に包まれた深い森の中をゆくダートは無風状態であり、恐ろしいほどの蒸し暑さに包まれていましたけどね。たとえ走っていても身体に受ける風は高湿度な熱風。立ち止まった状態よりはマシですが、でも全然涼しくありません。







河内谷伝いの森の中をゆく粟柄河内谷林道のワダチフラットダート。恐ろしく山深い状況でありながら険しい勾配区間もなく、平坦なストレート区間もあって楽しませてくれますが、ここでも地名看板が出現。立ち止まって眺めてみると・・・。







ワンボ(わんぼ)
なんじゃこりゃ? これも地名だと思いますが、その由来が気になります。まさか「湾墓」ではないと思いますが、漢字表記ではどのように書く?







鉄門ゲート出現! その後、さらにダートをたどっていくと行く手を塞ぐ鉄門ゲートが現れましたが、でもこれは事前情報によって承知済み。情報によればゲートの右手から迂回可能とのことらしいので、慌てることなくまずは状況確認ですよ。







まずは左手。そこには乗り越え困難な大きなU字ブロックが置かれていますが、すぐ脇は谷に向かって落ち込む斜面につき危険この上ないです。







続いてゲートの右手ですが、あちゃ〜、状況が変わっていました。ここ、以前は緑色の鉄柱の右脇に自然発生していた迂回路を通れたらしいのですが、今はなにかの看板跡の白い支柱がそこを塞ぎ、さらには藪が茂って通り抜けを妨げていたんですね。

ゲート脇を眺めて思案することしばし。そりゃあ、なりふり構わなければ◯行◯破も可能でしょうが、関東からの徹夜走行明けの最高に蒸し暑い過酷な状況下ではそれだけの気力も湧かず、ここは潔く撤退を決意。

真夏の酷暑も撤退の理由の一つでしたが、それ以上に予断を許さぬ山の天気が気になって仕方なかったんだよなぁ。ただし、この先、県境の峠手前には原山林道分岐があるはずなので、それを現地確認せずの撤退が心残りだったです。







粟柄河内谷林道の鉄門ゲート地点にて。反対側から眺めるとゲートの支柱が藪草に埋もれている状況が確認できますが、草ボーボーな様子から察するに、ここ最近はオフバイクによる通り抜けも途絶えているみたいです。







河内山林道
なお、先ほどの黒河マキノ林道と同じく、「粟柄河内谷林道」は一般的には滋賀県「今津町日置」から県境の峠を越えて福井県「美浜町松屋(県213)」とを結ぶルートのことを示しますが、厳密には福井県側から粟柄河内沢林道→河内山林道→粟柄〜河内谷林道と、順にその名を変えていきます。

そして粟柄河内谷林道から河内山林道への接続地点になっているのがこのゲート設置地点ですが、そのため鉄柵ゲートにはこのように「河内山林道」を示す林道標が括り付けられているというわけです。

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