1日目 | 自宅→ 矢板市「小滝鉱泉 Kotaki kosen」 | もどる |
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路面はアスファルトであるのに、緑のコケと落ち葉で擬似的にワダチが形成されていた西前高原林道。道すがらには面白味のない針葉樹の山林が単調に広がっていますが、この山林は「国有林」ではなくて「県営林」らしいです。
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出入県営林 | ||
所在地 / 塩谷郡塩谷町大字船生字出入7916-3外 面積 / 30.23ha 植栽年度 / 昭和41〜47年度 栃木県林務部造林課 矢板林務事務所 |
道すがらに設置せれている県営林を示す標識。この辺りの山林は細かく県営林が設定されているらしく、道すがらには山口1号とか山口2号、高柴、出入などの県営林標が設置されているのを見かけましたが、それにしても植栽年度の古いことよ。 昭和41といえば1966年。今から59年も前のことですが、でも樹木が伐採できるまでにかかる歳月を考えれば別におかしくはないですね。ちなみに西前高原林道が開通したのはさらに年代が下った1986(昭和61)年。 |
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おや、ここにも林道標が設置されていました。1本道の途中であり、なぜここに設置されているのかは不明ですが、所詮ここは舗装林道なのでどうでもいいか。
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と思ったのですが、なんと、その先で唐突に舗装が途切れて路面がダート化したではないですか! 西前高原林道、すでに全線舗装化が終了したオール舗装林道だと思っていただけに、こいつは嬉しい展開になりました!
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というわけで西古屋ダム〜県273(塩谷町上寺島)間の残存ダート開始地点です。時としてこのような展開もあるので、林道は基本的に全線走破すべきなのですが、それにしても舗装林道だと見限って途中で一般道退出しなくて良かったぜぇ!
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ダート化した西前高原林道の走りやすい砂利質フラットダート。つい先ほどまでの単調さは吹き飛んで、これでようやくあるべき姿の林道探索になりました。
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すっくとスギが立ちそびえる県営林の美林の中に素敵なダートが続きますが、1台の対向車ともすれ違うことはなく、おかげで嬉しい林道独り占め状態でのんびりトコトコWRを進めることができました。
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途中、路肩に藪が繁茂して草深さを感じる区間もありましたが、路面は硬く踏み締められた快適状態がその後も続きました。ウェアの胸元を大きくはだけて身体を空冷しながら前進しますが、これで蒸し暑さがなければ申し分ないんだけどな〜。
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そんな感じでダートを味わいながら進んでいくと、やがて変形十字路に到達してそこでダート区間は終了。西前高原林道は直進方向に舗装状態でさらに続きますが、ここは右折左折共にダート状態になっているので、味気ない舗装林道よりも興味を駆り立てられますが、しかし、どちらも「林道」ではなかったりします。
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変形十字路の右折側はチェーンゲートで封鎖された作業道ダート。地面の土が見えないほど夏草が繁茂して草ボーボーでしたが、実はこの造林系作業道は密かにぐるっとループして戻ってくることができる周回コースになっていたりします。 そのようなわけで心惹かれる作業道であったりもするのですが、しかし、そのような楽しそうな作業道に限って、こちらを見透かしたかのようにチェーンゲートで封鎖されていたりするんだよなぁ。でもクソ蒸し暑い中、あえて◯行◯破してここにまで立ち入る気はほとんど起きないかも・・・。 |
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もう一方の左折側も路面はダート状態。直進して西前高原林道を進むよりも、こちらに立ち入りたくなりますが、ただの未舗装町道なので悪しからず。こちらに進むと最終的には1km弱で県273に突き当たるので、行き先的には西前高原林道と同じで、カーブの先に民家のような建物が見えていたような気がします。
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そんな変形十字路を逆方向から振り返るとこんな感じ。よもや道間違いすることもないと思いますが、手前から直進が西前高原林道、右折側が未舗装町道、左折側は周回作業道になっています。ただし、林道標や作業道標は設置されていません。
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ここで再び見上げて見た空。またしてもゲリラ豪雨を予感させるやけに黒い雲が漂っていましたが、結局、この日は突然の雨に見舞われることはなかったですが、林道探索ではその見極めが難しいんだよな。 そのまま雨が降らないのがベストですが、雨に降られた場合は最悪。山深い山中で木の梢の下で雨宿りを強いられたことが過去に何度あったことか・・・。 |
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変形十字路を過ぎるとその後は気になる物もないまま舗装区間を進み、およそ1.8kmで県273に突き当たって西前高原林道は終点となりました。
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林道終点を振り返るとこんな感じ。R461から県63→県273と乗り継いで西荒川ダムに向かう途中で必ず通りがかる地点になっていて、路肩には林道標も確認できるのですが、いかんせん西原高原林道はほとんど全線舗装の林道につき、県道から左折して立ち入る酔狂な林道ライダーはほとんどいないと思います。
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林道 西前高原線 |
県道への出口に設置されてるヒシ形ですが、これも味わい深くイイ感じにくたびれ果てているなぁ! 元は黄色であったはずの色は橙色に変色し、鉄板には折れ目でもついているのか、黒茶色のサビが縦に走っていました。
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西前高原林道を退出したら県273をR461方向に右折、耐え難い蒸し暑さに気力ゲージがゴリゴリに削られてしまい、もうこの日の林道探索は打ち切って宿に向かおうかと思いましたが、西前高原林道出口から僅か280m先で左折分岐していた大名沢林道入口を発見! ここで林道ライダーとしての欲がでちゃいました。
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というわけで大名沢林道に早速ゴー! 入口から即ダート状態で開始しており、小砂利ダートが藪まみれな森の中へとカーブしていく様子を目にしてしまい、居ても立ってもいられなくなったんですね。
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大名沢林道 |
もちろん林道標もちゃんと健在。それによれば大名沢林道は、開設されてからすでに60年もの年月が経過したかなり歴史ある林道らしく、起工年度は昭和40(1965)であると記載されていました。また、すぐ傍には藪に埋れた状態で木杭タイプの林道標も設置されているのを確認しちゃいました! ちなみに林道名の大名沢は「おおなざわ」と読んでしまいがちですが、そうではなくて「だいみょうざわ」と読みますよ。 |
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いざ大名沢林道のダートに飛び込むと、すぐに林道名由来の西荒川支流「大名沢川」が寄り添ってきて、その傍を進む水際区間が続きます。路面はザクザクとした小砂利の感触が心地よいフラットダートで基本快適です。
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その後、大名沢川の流れに付かず離れずで進んで行きますが、ここで路肩の草むらに祠を発見しました。何故ここに祠が安置されているのかは不明ですが、今日や昨日に開設された林道とは違い、60年近い歴史ある林道ならではの光景だな。
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まずは林道探索の安全を願って合唱。その後、祠の中を覗いてみると、地蔵菩薩とかではなくて、七福神の布袋様みたいなふくよかなお姿をした石仏が祀られていましたが、これって山の神でもなさそうで正体は不明・・・。 なお、石仏のすぐ傍には矢板市の地酒、「森戸酒造」の特醸酒「たかはら」の一升瓶が未開封のまま供えられていましたが、一升瓶の酒をそのまま供えるなんてなかなかのこと。近在の方の篤い信仰の対象になっているみたいですね。 |
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正体不明の祠を過ぎてさらに進んでいくと、「警笛鳴らせ」の標識が設置されているのを目撃しました。これも林道でたまに見かけますが、やはり今日や昨日にできた林道では見かけず、昭和中期から後期に開設された歴史ある林道でよく見かけるような気がしますが、この大名沢林道も歴史があるからなぁ。
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斜めに傾いてヤレた警笛鳴らせ標識。街中で見かけると別になんとも思いませんが、林道で見かけると味わい深く見えてしまうから不思議です。
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さらに大名沢林道を進んでいくと、やがて森の真っただ中に大きく開けた場所に到達しました。おそらく以前は伐採された木材の集積場、すなわち土場として使われた場所だと思いますが、ここで斜め左に分岐していくダート分岐を発見!
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