ガソリン給油量 7.35L | 給油回数3回 | ガソリン代 1359円 | 総走行距離 190.1 km / ダート走行距離 95.0 km | トップへもどる |
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本格的に空が晴れてきたことでそれだけで楽しくなってしまい、気分良く美深歌登大規模林道のダートを進んでいくと、続いて徳志別川を跨ぐ「水明橋」が現れました。橋の名の「水明」とは、「澄んだ水が日や月の光で美しき輝いて見えること」ですが、それにしてもこのような山奥の橋になんとも風流な名を付けたことよ。
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水明橋から左手に徳志別川下流方向を眺めてみますが、おお、水量豊かに流れる川面が陽射しで眩しく光り輝いているじゃないですか! どうやら橋に名付けられた「水明」という言葉はウソではなかったみたいです。 なお、この後も林道終点までの間には徳志別川を渡るいくつもの橋が現れますが、飽きてきたので、その都度紹介するのはここで終わりにしておきますね。また、水明橋の直前には歌登方面に至る大曲幹線林道の分岐があるのですが、それについてはうかつにも気づかずに通り過ぎてしまいました。なので画像はありません。 |
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おお、見てください! 美深歌登大規模林道の枝幸町側ラスト6キロで、大規模林道の名に恥ないウルトラスーパーフラット区間が現れました! 路面コンディションは最高であり、エンジンにモノを言わせて、林道走行では過去最高の???km / hを記録してしまいましたが、この区間では誰もが「ならず者」になってしまうようです!
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あー、でもやっぱり、身体に染み付いたクセが抜けきれず、途中で現れた橋の上でまた立ち止まっちゃいました。跨いでいるのは「山女橋」ですが、そういえば手前には「岩魚橋」があったんだっけ。「イワナ」と「ヤマメ」でセットというわけかぁ。
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本州の林道では絶対にお目にかかれない北海道ならではの高速ダート区間。しかし、この極上ダートには、普段はそのようなことをしない林道ライダーを時速???km / hで爆走するような「ならず者」に変えてしまう魔力がありますよ〜。
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オフライダー冥利に尽きる最高に楽しかった高速ダート区間ですが、やがて唐突にダートが途切れてアスファルトの舗装が現れました。ダートはここで終わりかと思うと悲しくなってしまいますが、仕方なく舗装区間を進んでいくと・・・?
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なんと、アスファルトが途切れてその先でダート区間が復活! そしてそこには右折分岐があるのですが、右折しているのは道120の旧道ダート区間。路肩には当時の行き先表示板がそのままの状態で立っています。
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旧道区間の入口に設置されている行き先表示板。このまま直進すれば歌登まで28キロ、右折すれば仁宇布まで27キロと記されていますが、しかし、これが道120の旧道区間を示す標識だとはなかなか気づかないと思います。
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行き先表示板に従って右折の旧道経由で仁宇布方向に進もうとしてみても、そこは草ボーボーに廃れた状態。以前はここから道道ダートが山越えをして仁宇布へと至っていたのですが、迂回ルートとして「天の川トンネル(1353m)」が完成したことにより、もはや道道として使われなくなっています。
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徳志別川の支流「パンケカヨナイ川」伝いに遡り、山越えで仁宇布方向へと向かう旧道区間入口の様子。もはや廃れたピストン林道の入口ほどにしか見えていませんが、路肩の藪の中には反対側を向いた行き先表示板が立っており、草ボーボーに廃れたこのダートがかつての道120だったことを物語っています。
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また、旧道区間の入口で、かつてこの場所に「松田駅逓」があったことを示す小さな石柱が立っているのを発見。松田駅逓は歌登地区最奥の「上徳志別」にあった駅逓で、現在の枝幸町志美宇丹〜美深町仁宇布間の中継を担っていたそうです。1935(昭和10)に開設されて1945(昭和20)年に廃止されています。
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ふうー。旧道区間入口を直進して進むことしばし、やがてダートは道120に合流して最高に楽しかった美深歌登大規模林道はここで本当に終了となりました。 美深町の入口から加須美峠を越えて枝幸町の終点までおよそ36キロ。函岳までの往復20キロを加えれば実に56キロものダート走行となり、これにはさすがに満足! しかし、この後には、道120を仁宇布方向に2.6キロほど進んだ地点に入口がある風烈布林道の探索が控えているので、息つく間もなく道道を右折して仁宇布方向に進みます。 |
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そして道120を仁宇布方向に右折し、直後に徳志別川に架かる「牽牛橋」を渡ると、先述した天の川トンネルの入口手前に「牽牛駐車公園」が現れたので、風烈布林道探索の前にここでちょっと小休憩。牽牛駐車公園は七夕物語をモチーフにしたパーキングで、前方には先述した天の川トンネルの入口が見えています。 ちなみに牽牛公園があるのは歌登方向の車線ですが、天の川トンネルを通り抜けた先の仁宇布方向車線には「織姫駐車公園」あります。つまり、パーキングは上りと下り車線で牽牛織姫ペアになっているみたいだな。 そしてこの牽牛公園のベンチでまったりしていると、やがて美深歌登大規模林道をこちらに向かって駆け抜けてくるオフバイクのエンジン音が聞こえてきました。どなたかと思っていると、現れたのは昨日名寄で同宿だったオフライダーの方で、当方と同じく、やはりこの後は風烈布林道に向かうとのことでした。 |
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牽牛 ★ 織姫 | ||
天の川を隔てた七夕物語 空の神様の孫娘「織姫」は美しいはた織姫。毎日紅色のきれいな衣を織って暮らしていました。 ある日、天の川の向岸から美しい笛の音色が聞こえてきました。牛飼いの「彦星」が織姫を見始めて吹く笛に、 織姫も心ひかれ、2人は愛し合うようになりました。 仕事を忘れて楽しむ2人に、神様は怒り、一年に一度しか遭ってはいけないというきつい命令を下しました。 命令には絶対にそむくわけにはいきません。 天の川の両岸に光る2つの星、織姫(織女星)と彦星(牽牛星)が逢えるのは7月7日だけとなってしまいました。 せめて許された日が雨になりませんように。天の川が氾濫して2人が逢えなくなりませんように。 そんな思いをこめて七夕まつりが生まれたということです。 天の川トンネルでしっかりと結ばれた織姫橋・牽牛橋によって地上の織姫と彦星は、雨の降らない天の川で いつでも自由に会うことができる幸せをかみしめていることでしょう。 |
なるへそ! トンネルを「天の川」として歌登側を「彦星」、仁宇布側を「織姫」に見立てて七夕物語を再現しているのか。しかし、「雨の降らない(トンネルが完成したので)天の川でいつでも自由に会うことができる幸せを・・・」というくだりはいかがなものか。物語を都合よくハッピーエンドなものへと変更しちゃダメですよ。 そしてさらに言えば、ありふれた七夕物語ではなくて、どうせならばアイヌの伝説などをモチーフにした方が良かったのにな〜。 |
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牽牛駐車公園で昨日同宿だったオフライダーの方となんとなく一緒になって、風烈布林道入口に向かいますが、林道入口と間違えて200mほど手前にあった「風烈布ヘリポート」に入ってしまいました。とりあえず記念撮影しておきましたが、「そこ、林道と違いますよ」と言われてしまい、なんだか恥ずかしかったぜぇ・・・。
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風烈布ヘリポートを早々に立ち去ってようやく風烈布林道入口に到着しました。いよいよ烈布林道の探索開始ですが、しかし、当方はちまちと撮影しながら進むので、そのつど待たせるのは申し訳ないので、昨日同宿だったオフライダーの方には先に行ってもいただくことにして、その後からゆっくりと出発します。
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そして林道標ですが、入線直後の右路肩の藪の中に風烈布林道を示す木製看板タイプの林道標が設置されていました。クマザサの藪に埋もれてちょっと気づきにくいですが、立ち止まって確認しておきます。
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風烈布林道を示す大きな看板タイプの林道標。それにしても「風烈布(フーレップ)」とはカッコいい林道名ですが、アイヌ語で「赤い川」という意味らしいです。ちなみに幅員は5mと記されているのに、延長距離はなぜか記されていませんでした。
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なぬ?! 林道入口の左手の路肩にちょこんと置かれていた「作業中」の表示看板。除草作業中なのか、伐採作業中なのかがはっきりしませんが、とくに封鎖の処置はされていなかったので、注意喚起で「気をつけなさいよ」くらいのものでしょう。
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道120から風烈布林道に入線すると、右も左も全く視界が効かずに周囲を鬱蒼とした樹林に取り囲まれた閉塞感抜群な区間が続きますが、やがて林道名由来の「フーレップ川(現地表示では風烈布川)」を渡る「風雅橋」を通過。なんの変哲のない橋ですが、橋上から川面を眺めてみると、風烈布という地名の由来が分かります。
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水量豊かにゆったりと流れるフーレップ川。水がやたら赤茶色をしており、今朝の雨で濁っているのかとも思いましたが、そうではなくて、フーレップ川の水は酸化鉄を多く含んでいるので、元々赤茶色をしているみたいです。先ほど、「風烈布」という地名の意味はアイヌ語で「赤い川」だと述べましたが、確かにその通り。
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風雅橋から1.8キロほど進むと今度は「風恋橋」が出現。これもフーレップ川を渡る橋で、その後もフーレップ川を右に左へと何度も跨ぎますが、橋の名称は「正風」「美風」「風流」といったように、必ず「風」の一文字が付けられています。 何度も現れる橋にそのつど個別の名称を考えるのは大変なので、風烈布から風の一文字をとり、必ず「風」の一文字がつくように名付けていったのですなぁ。 |
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林道重機発見! 早朝の雨で微妙に湿り気を帯びている草深い風烈布林道のワダチダートを進んでいくと、路肩に無人の林道重機が留め置かれているのに遭遇。しかし、道すがらには土場があるわけでもなく、土砂崩れなども発生していなかったような気がしますが、するとこの林道重機は林道でなにをしていたのでしょうか?
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先ほど走破した美深歌登大規模林道と比べると、圧倒的に草深くて鬱蒼感が色濃い風烈布林道。両路肩からクマザサの藪が身体に擦れそうなほどにまで迫っていましたが、オフバイクも含めて車両の通行量はそこそこあるようで、ワダチには四輪や二輪のタイヤ跡がくっきりと刻まれているのを見かけました。
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基本的にはフーレップ川伝いにひたすら鬱蒼とした深い森の中を進んでいくだけの風烈布林道ですが、それでもさすが北海道の林道です。思い出したかのように現れる素晴らしい極上ストレートで存分に楽しませてくれました。路面には先行したオフライダーの方のタイヤ跡が元気よく刻みつけられています。
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