ガソリン給油量 7.07L | 給油回数 2回 | ガソリン代 1278円 | 総走行距離 147 km | トップへもどる |
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むぅ、ここまでか。百宅口を過ぎてさらに県境を目指して手代奥山林道を進もうとしますが、その直後に行く手を遮るトラロープが・・・。 もちろん、手代林道〜手代奥山林道〜黒瀬支線林道〜奥山林道ルートが、もはや永久的に通り抜けできないことは知っていたので別に慌てはしませんが、それでも実際に通行止めの処置を目にするとなんだかショックだぜぇ・・・。 |
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注意 | ||
この先、山形県側(酒田市八幡地区)へは通り抜けできません |
うむ。まあ、それは分かっていたのですが、しかし、林道が分断されている地点は県境を越えたちょっと先の地点のはず。トラロープで行手を塞ぐ地点としては手前過ぎる気もしますが、通行止め開始地点としては、駐車スペースがあって一般車両も容易に引き返せる百宅口がちょうど良かったんだろうなぁ。
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行く手を塞ぐトラロープ。一応、隙間なく張られていますが、「カギ付きの鉄鎖」ではなくて、くるくるっと支柱に巻き付けて引っ掛けただけの「ナイロンロープ」ゆえに防御度は低く、その気になれば強◯突◯も可能かと・・・。 もしも、今回が初探索であったならば話は別かもしれませんが、しかし、この先は過去の林道探索ですでに完走済み。なので敢えて火中の栗を拾うような行為はしませんが、それにしても、かつては多くの林道ライダーが行き交い、東北屈指のメジャー林道と言われた手代奥山林道の現状はまっくもって寂しい限りです。 |
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そしてこれはまだ山形県〜秋田県間を自由に行き来できた2007(平成19)年8月12日当時の県境地点。手前が山形県、前方が秋田県になっていて、ここは県境を示す杭がぽつんと設置されただけの標高853mほどの無名峠になっていました。でも、もうこの峠を自由に走り抜けることはできないなんて・・・。
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そして通行止め地点で振り返るとこんな感じ。県境の峠まであと少しの地点で通行止めとなったのは残念ですが、標高の高い百宅口から眺める紅葉は素晴らしく、後ろを振り返ると、燃えるような紅葉に染まった山々が見えていました。
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うわぉ! 思わず立ち尽くして息を飲んでしまうような凄まじい紅葉です! 現在地点の標高はおよそ838m。百宅集落にある手代林道入口の標高が405mだったので、ここまで高低差433mを一気に駆け登ってきたことになりますが、やはり紅葉の色付き方が下界とは全然違いました。う〜ん、これは凄げぇ!
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百宅登山口の入口に設けられている駐車場です。せっかくなので登山道入口でも眺めておこうと立ち寄ってみますが、しかし、無駄に広過ぎるな〜。いくらなんでもこんなに駐車スペースが必要なほど登山者は来ないと思いますが・・・。
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おおっ、百宅口の駐車場からの眺めもまた絶景です! 眺めているのは鳥海山の北麓に源を発し、百宅口の北西を流れる「大倉沢」のダイナミックな谷間。険峻な斜面を一面に染め上げる紅葉が素晴らしかったですが、よく眺めると斜面を流れ落ちる白糸のような幾筋もの滝が見えていました。
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駐車場から山道を200mほど進んだ先にお助け小屋がありました。地理院地図には「大清水山荘」と記載されている「大清水休憩所」です。 鳥海山への登山口がある山中の園地に立つこの大清水休憩所は、無料で宿泊可能な休憩所兼避難小屋を兼ねた小屋で、以前は大清水山荘と呼ばれていましたが、これは老朽化によって建て直されたもの。その時に名称も大清水休憩所に変更されたみたいです。でも訪れた時には人っ子一人誰もおらず無人状態でした。 |
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大清水休憩所のすぐ先にある登山道の入口です。登山は嗜まぬのでこれ以上は進みませんが、入口の傍には沢の水がジャバジャバと注がれた洗い場があって、その傍に木製のテーブルとベンチが設けられていました。 ちなみに百宅口は「大清水園地」と呼ばれる園地(公園)でもあるので、休憩所の他に東屋もありましたが、鳥海ダム建設工事の影響もあってか、ここ最近は人が訪れた形跡はなくて廃れまくっていましたけどね。 |
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無人状態であった大清水休憩所を後にして駐車場に戻りますが、この時の空模様はこんな感じ。たなびく雨雲のような厚い雲の隙間から青空がのそいていましたが、この様子ならたぶん雨はもう降らねーな! ちなみに鳥海山が位置する秋田県由利本荘地域と山形県庄内地域の明日の天気は1日を通して晴れ。そういうことなのでもう雨の心配はなくて、天気はこれより後は晴れに向かってが回復していくだけだと思います。 |
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百宅口を後にして上玉田川林道が合流する地点まで戻ってきました。ここからは上玉田川林道を迂回したことで行きがけには通らなかった直進方向に進みます。
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先を急ぐわけでもなく紅葉を愛ながらの林道探索なので、砂利の礫が大きいガタガタな路面もあまり気にならず、のんびりと坂道を下って行きますが、橙色に染まる紅葉の中で紅一点、鮮やかに赤く色付いたカエデがきれい!
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赤く染まったムクロジ科ハウチワカエデの紅葉ですが、ここは日当たりが良いためか、鮮やかな赤色に染まっています。でもよく眺めると同じ赤色でも濃淡があって、自然の不思議というのか1枚として同じ赤色をした葉はありません。
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林道の道すがら、木々の隙間から見え隠れする紅葉した山々の眺めです。見下ろしているのは下玉田川の大きく開けた谷間。 位置的には前方、上部が厚い雲に包まれた壁のように連なる山腹の裾付近を下玉田川が流れ、先ほど雨に打たれて死ぬほど寒かった下玉田川渓谷が位置しているはずですが、しかし、地表は一面にブナの紅葉に覆い尽くされています。当然ながら下玉田川渓谷の流れなんて全く見えていませんでした。 |
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秋の林道はやっぱり美しいな〜。赤色、黄色、橙色、褐色などなど、この季節の山は自然が作りだすカラフルな色彩で溢れていますが、紅葉は多種多様な色が混ざれば混ざるほどに美しさを増すことをあらためて実感!
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路肩で見かけた正体不明の小さな紅葉ですが、しかし、この色付き方は凄いな〜。僅かに青みを含んだ緑色の葉からまるで鮮血が滲み出てきたような、なんとも言い難い独特の色付き方をしています。しかもその赤さがリアル過ぎ。本物の血液のように見えて仕方なかったですが、このような紅葉もあるんですね。
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手代奥山林道の道すがらにどこまでも広がっていた紅葉に染まる秋の山々。ともすれば短調で重苦しい緑一色の頃とは異なり、秋の華やいだ雰囲気には、これはもうどうしたって気分が高揚して仕方なったですよ。
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行きがけに右折した上玉田川林道の分岐地点まで戻ってきました。引き続き手代奥山林道を引き返していきますが、これによって上玉田川林道を経由することで迂回した区間を走り終えたことになります。
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その後、行く手に切り返しの左折分岐が現れますが、分岐しているのはピストンの鍋倉林道。「手代沢国有林」内を流れる「鍋倉沢」が林道名の由来で、鍋倉沢伝いに国有林内に分け入って行きますが、延長距離は1.5kmと短いです。 しかし、短いながらも枝分かれ式に立矢森沢林道、山伏林道を分岐しているため探索しがいがあるのですが、ここもすでに2007(平成19)年8月12日に探索済み。 |
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というわけで前回の探索から16年もの歳月が経過した今、こうして再び鍋倉林道入口を通りがかったからには、そのままパスして通り過ぎることはできず、紅葉林道探索を兼ねた現状確認の林道パトロールを実施します。しかし、以前は左の路肩に設置されていた木杭タイプの林道標がすでに消滅していたのが残念でした。
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鍋倉林道にいざ入線、懐かしい2007(平成19)年探索当時の記憶を思い出しながら進んでいきます。ご覧の通り、ダートは入線直後は全く問題のない状況でしたが、当時と比較して僅かに廃れたような気もしますが、気のせいかな? しかし、いずれにしても、もう少し進んでみないことにはなんとも言えません。
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鍋倉林道に入線して650mほど進むと、1本目の支線林道となる立矢森沢林道の左折分岐が現れます。雨上がりでぐちゃぐちゃな泥濘状態になった路肩には、以前は立矢森沢林道を示す木杭タイプの林道表が立っていたのですが、歳月の経過で朽ち果ててしまったのか、ここもすでに消滅済みでした。
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鍋倉林道から左折分岐で開始している立矢森沢林道の様子です。立矢森沢林道はその名の通り、「立矢森沢」沿いに手代国有林1057林班内を分け入っていく
延長距離およそ1.3kmほどのピストン林道。 入口からすでに漂う草深そうな雰囲気は、2007(平成19)年当時と変わっていませんでしたが、季節は秋。カラフルな秋色に染まった草木に覆われた様子に鬱蒼とした暗さは微塵も感じられなかったなぁ。しかし、ここは眺めるだけに留めて分岐は右折。引き続き鍋倉林道を進みます。 |
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以前訪れた時も草深かったですが、今ほど閉塞感は感じられず、このような倒木もなくてもう少し開けていたような気がする鍋倉林道のダート。 しかし、なんやかんや言ってみても、所詮ここは手代奥山林道の支線林道。手代奥山林道と比較して路面規格は低く、路面の砂利が洗い流された路面は土っぽくて、しかも雨上がりということでけっこうドロドロでした。 |
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さらに鍋倉林道を500mほど進むと続いて山伏林道の左折分岐が現れます。画像では道なりの左折方向が本線の鍋倉林道であるかのように見えていますが、そうではなくて左折方向は分線林道となる山伏林道になっています。 というわけで直進側が本線の鍋倉林道なのですが、なぜか分岐を境として急激に草深さを増して廃れてしまっていた模様。以前訪れた時はもう少しまともだったような気がしますが、そのような状況であったため分岐は左折。ここからは山伏林道に乗り継いで進むことにしておきました。 |
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ちなみにこれは2007(平成19)年8月12日に鍋倉林道を探索した時の様子ですが、こんな感じでピストンの末端地点は明確な行き止まりではなくて、とある地点を境として行く手が藪に埋没して自然消滅しているような状況でした。 そして、当時でさえそのような状況なので、現在、鍋倉林道末端区間の状況はさらに悪化していることが容易に予想されます。 |
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むぅ、ここまでだな。その後、進むにつれて増していく草深さと、雨上がりのびちゃびちゃな状況に弱気になって雰囲気負けしちゃいました。 すでに足回りは泥まみれになっているし、路面状況もオフバイク的にはさほどの問題はなかったので、このまま末端地点まで進んでもよかったのですが、しかし、山伏林道は過去においてすでに探索済み。なにがなんでも再び末端地点まで進む必要はなくて、ここらで引き返すことにしておいたというのが正直なところかな。 |
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今回、草深く廃れてビチャビチャな状況に途中で撤退を決意しましたが、山伏林道の終点はこんな感じ。2007(平成19)年8月12日に探索した当時の様子ですが、このように特になにもない小さな回転場があるだけでした。
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現在、WRを前後に小刻みに揺すって反転中。反転可能なだけの道幅がない場合の、そしてピストン探索ではよくあるごく普通の光景です。
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