ガソリン給油量 7.07L | 給油回数 2回 | ガソリン代 1278円 | 総走行距離 147 km | トップへもどる |
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山伏林道を鍋倉林道へと引き返し中。落ち葉まみれでグチュグチュに濡れまくっているワダチダートをなるべく水跳ねしないよう、ゆっくりと進んでいきます。 鍋倉林道に合流する手前、この地点で鍋倉沢の支流「ビッキ池沢」を跨ぐコンクリ橋を渡るのですが、しかし、橋上には普通に土が堆積して雑草が茂っているので、路肩に赤茶色にサビた欄干がなければ、ここが橋だとは気が付かないかもね。 |
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草深く、鬱蒼としてあまりウキウキするような雰囲気ではなかったですが、この山伏林道でも道すがらに所々で現れるきれいな紅葉が目を楽しませてくれました。県境越えをする手代奥山林道で眺めた紅葉ほどの煌びやかさはなかったですが、それでも引き返しがてらに立ち止まって撮影していきます。
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山伏林道で見かけたレンプクソウ科のガマズミの紅葉。細かな毛があって触るとザラザラとした大きな葉は、日なたではややくすんだ赤色から橙色に、日陰では黄色く色づきます。でもこのガマズミは、黄色、橙色赤色、そして紫色の4色が絶妙なグラデーションで混ざり合い、なんとも言えぬ色彩美を見せています。
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そして雨上がりの林道では巨大な水溜りが頻繁に・・・。路肩に避ける場所はないので、そのままジャブジャブと突っ込んで通過しますが、足回りやブーツはすでに泥まみれに濡れているので、あまり気にしません。一々水溜りを気にするのも面倒くさく、いっそのことなにも考えずに突っ込んだ方が気が楽だし。
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その後、鍋倉林道に戻り、さらに手代奥山林道へと引き返しますが、これはその途中で渡った「赤滝沢」に架かるコンクリ橋。橋上には泥の堆積も見られず、水溜りもなかったので、景色を眺めるちょうど良い一服ポイントになりました。
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橋上から左手の上流方向に眺めたに赤滝沢の眺め。陽射しに光り輝く紅葉に囲まれた流れの向こうに、ちょこんと盛り上がった無名山の山頂(698m)が見えていましたが、あの頂のちょうど反対側、現在地点より200mほど標高の高い場所を、百宅登山口に向かう手代奥山林道の例の直線区間が位置しています。
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おお、これは泣きたくなるほど美しい紅葉だぜぇ! ぷかぷかと雲がたなびく秋の青空のもと、橙色や赤色に染まった森の木々が明るい陽射しを受けて光り輝き、秋の山を煌びやかに染め上げています。 しかし、それにしてもまさか、先ほどまで降っていた雨がこれほどにまで晴れ上がってしまうなんて! 雨に負けて宿に戻らなかったのは大正解です! |
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本線である手代奥山林道まで戻ってきたところで鍋倉林道および、その支線林道群の16年ぶりの林道パトロールは終了! 以前訪れた時よりも草深く廃れていたような気もしましたが、いやぁ〜、それにしても懐かしかったなぁ!
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鍋倉林道分岐を後にして手代奥山林道を引き返して行きますが、50mほど進んだところで小さなコンクリ橋を渡ります。地理院地図にも記載されておらず、普通に走っているとまず気に留めることもありませんが、跨いでいるのは赤沢川支流の「冬道沢」。どのような眺めがそこにあるのか立ち止まって眺めてみますが・・・。
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むぅ、冬道沢は枯れ沢であったか・・・。橋上から見下ろした冬道沢ですが、水は全く流れておらず、落ち込む急斜面に干上がった沢床が見えているだけでした。紅葉的にもさっぱりで、立ち止まって眺めるほどでもないので早々に立ち去ります。
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うおぉーっ、全・山・紅・葉っ!! その後、赤沢川伝いに右手に百宅大森を間近に眺めながら下っていきますが、燃えるような紅葉に覆い尽くされた百宅大森の北麓斜面の景観が最高に素晴らしかったです。 ここは行きがけにも紅葉を眺めながら通った地点ですが、しかし、行きがけよりも、同じ道を引き返しがてら逆方向から眺めた方が断然美しかったです。同じ場所の紅葉でも眺める方角が異なると、陽射しの当たり具合や様々な違いによって、美しさの度合いもまた全然違ってくるんだよな〜。 |
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百宅大森の北面斜面を一面に覆い尽くす紅葉。落ち着いた雰囲気の橙色系の紅葉が斜面を美しく染め上げていますが、これはまだ落葉がこれっぽっちも始まっていない紅葉絶頂期のほんの僅かな貴重な瞬間。おそらく、この2、3日後には早くも一部の木で落葉が開始すると思われ、絶妙なタイミングで眺めることができた紅葉でした。
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さらに手代奥山林道を引き返し、手代林道(左)、東山田林道(右)および手代奥山林道の3本が相互に接続し合う三股分岐まで戻ってきました。
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分岐を左折して手代林道に乗り継げば百宅集落に戻りますが、ここは右折して東山田林道へと入線。16年ぶりの林道パトロールを忘れずに実施します。
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16年前の探索時と変わりなく、フラットで走りやすい路面状況が続いた東山田林道のダート。懐かしい当時を思い出しながらWRを走らせていきますが、途中でなんとも不思議な形をした樹木を見かけました。 まるで人が体操で片手を横に広げて立っているみたいですが、垂直にそびえる幹本体から真横に90度、枝を直角に林道側にだけまっすぐピーンと伸ばした姿に異様さを覚えてしまいます。しかも1本だけではなくて道すがらに何本も! 原因は不明ですが、もしかして積雪期の雪の重さでこうなったとか? |
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その後、道すがらには全く見えていませんが、「東山田沢」沿いに直線主体のコースで進んでいくと、やがて左折して登坂していくダート分岐が現れます。
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2007(平成19)年8月12日当時の同じ地点です。16年前の探索時にもこの左折分岐はありましたが、行く手は草ボーボーで廃道状態になっていたような気がします。 そしてこの左折分岐ですが、地理院地図では山道を示す波線で1kmほどの長さで記されており、分岐の傍には家屋と神社記号が現在(令和5年時点)も記載され続けています。もちろん今は家屋の痕跡すら全くない場所になっていますが、かつてはこの場所に林業系集落でも存在していたのかもしれませんね。 |
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以前、東山田林道を探索した時には草ボーボの廃道状態であったのに、いつの間にか真新しい開設ホヤホヤ状態にまで改修されていた左折ダートの様子です。しかし、林道標が設置されていないのは以前と同じ。というわけで、ここは名のある「林道」ではなくて「名無し系」らしいので、今回も立ち入らなかったです。
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名無し系ダート分岐を過ぎて1.2kmほど進んでいくと、左折分岐する田麦山田林道の分岐が現れますが、これは2007(平成19)年8月12日当時の様子。そして現在もこれといった変化はありません。 なお、現在の田麦山田林道入口の画像ですが、今回の紅葉林道探索で通りがかったさいには、タイミング悪く山菜目当ての乗用車が林道入口を塞ぐように止められており、付近をドヤ顔のオッサンがたむろしていましたが、さすがに「どかせよ!」とは言えず、無用なトラブルを避けるべく撮影は自粛。よって画像はありません。 |
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田麦山田林道分岐を過ぎた直後にコンクリ橋が現れますが、これは林道沿いに流れる東山田沢の支流「田麦山田沢」を渡る「田麦山田橋」。橋上には泥水が溜まり、路肩部分はトロトロな泥海状態だったので欄干越しに沢を見下ろすことはしなかったですが、とりあえず記念にパチリ。
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続いてコンクリ橋がもう1本。橋名は不明ですが、渡っているのは東山田沢。そしてコンクリ橋にも規格があるのか、手前で渡った田麦山田橋は欄干の高さも十分で安全性が考慮されていましたが、こちらの橋は欄干も低くてほとんど申し訳程度。路肩に突っ込んだら簡単に転落死します。
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その後、「手代沢国有林」の中を1049林班および1055林班との境界伝いにしばらく進んでいくと、行く手が直進と右折方向に分かれた分岐が現れますが、ここが東山田林道の終点になっています。「ならばその先は?」と間違いなく思ってしまいますが、直進方向は東山田沢林道に、右折方向は手代沢林道になっています。
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分岐を振り返るとこんな感じ。手前が東山田沢林道、前方が東山田林道、そして向かって左が手代沢林道になっているのですが、この辺りは枝分かれ式に支線林道が次々と分岐していくので、付近の林道網を把握しないまま初めて訪れると、嬉しい悲鳴で混乱してしまうかもしれませんが、でもそのぶん探索し甲斐はあります。
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東山田沢林道 |
分岐の直進方向を示して立っている東山田沢林道の林道標。16年前に東山田沢林道を探索したさいにも見かけましたが、16年前の林道標の木杭がここまで新しい状態を保っているはずがないので、これは後に更新された物に違いありません。そして、そんな林道標の木杭ですが、よく眺めると、とある事が判明します。
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林道標の木杭はこのように不自然に角が欠けていました。何故このように角が欠けているのかと不思議に思うかもしれませんが、犯人はたぶん森のプーさん。すなわちこれはツキノワグマが喰いちぎった痕跡ですが、森のクマさんって実はシンナーとかペンキ、オイルなど揮発性の匂いが好きだったりします。 食べ物でもない林道標を喰いちぎったのは、そこに塗られた白ペンキの匂いに惹かれてのことなんですね。なので山奥の林道で、こんな感じで角が欠けた林道標を見かけたならば、すぐそばに怖い森のクマさんが潜んでいるかもですよ。うふふ・・・。 |
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手代沢林道 |
そしてこれは右折方向の手代沢林道を示す林道標。手代沢林道は山形県との県境にほど近い「三滝山(986.4m)」に源を発する「手代沢川」伝いに国有林深部へと分け入るピストンで、もちろんここも過去に探索済みですが、東山田沢林道に進むべきか、それとも手代沢林道に進むかで悩みます。
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