2023 東北縦断 紅葉林道探索 〜 懐かしの地を再訪せよ! 〜 10月30日(月) 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
3日目[4]  → 関川村「高瀬温泉 Takase Onsen もどる  






ガソリン給油量 8.06L 給油回数 3回 ガソリン代 1495円 総走行距離 290 km トップへもどる
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いきなり通行規制で出鼻を挫かれましたが、そのせいで後続車に追いつかれることもなく山形県への県越えを果たし、それと同時に県131から県210(鳥海公園吹浦線)に乗り継いで、鳥海ブルーラインの山形県区間を下っていきます。

途中、「大平山荘」のあるパーキングを過ぎて順調に下っていきますが、とある路側帯で景色を眺めてみると・・・?







やや!? なんと、怪しい黒い雲が景色を隠すように、目線の高さですぐ真横に凄まじい勢いで迫ってきましたよ! あれよあれよという間に辺り一帯が厚い雲に包まれてしまい、速攻で鳥海ブルーラインを駆け下って雲から逃げましたが、山の天気は変わりやすいというのは本当ですね。







怪しい雲から逃げるように鳥海ブルーラインを駆け下り、現在、山形県遊佐町「駒止」付近を走行中。両脇に壁となって続く紅葉の回廊をどこまでも下り、やがて交差するR7までこんな感じでガラガラな鳥海ブルーラインをひたすら進みます。







その後、山形県遊佐町吹浦の立体交差点を左折してR7を酒田方向に進み、遊佐比子ICから日本海東北自動車道に入ります。ここから「酒田市」を北に向かって縦断、「鶴岡市」の山間部を南北に縦断するR345を目指すのですが、下道経由だと時間がかかって仕方ないため、高速利用でワープします。

ちなみに日本海東北自動車道の酒田みなとIC〜遊佐比子IC間5.5kmが開通したのは2020(令和2)年12月15日のこと。以前は酒田みなとが終点だったのが、いつの間にか開通していました。最終的には鳥海ブルーラインの山形県川の入口がある山形県遊佐町吹浦あたりまで延伸される予定なので、今後ますます便利になりますね。

なお、遊佐比子IC〜酒田みなとIC間は無料ですが、そのまま酒田みなとIC以南へと進む場合は、新しく設けられた酒田みなと料金所でまず100円を徴収されます。







さらに日本海東北自動車道を進んでいくと、続いて酒田ICの手前に設けられた酒田本線料金所で260円を徴収されます。日本海沿岸の鶴岡市と酒田市を通る日本海東北自動車道は混み合う市街地をパスできるので便利なのですが、しかし、途中で現れる料金所がやたら多いのが面倒臭くて玉に傷なんだよな〜。







えぇ、またかよ!? その後、右手に山形道が分岐していく鶴岡JCTを右折して引き続き日本海東北自動車道を進みますが、鶴岡JCTを通過直後にまたしても鶴岡JCT料金所が・・・。またしても210円徴収されましたが、まあ、仕方ねーな。







3箇所目の料金所を通過したら、そのすぐ先の鶴岡西ICで高速を降りますが、日本海東北自動車道の鶴岡西IC〜あつみ温泉IC(終点)間は無料なので、ここではお金を徴収されることはなかったです。現在時刻は午後12時10分。高速出口の路肩で次なる林道の入口を確認してから前進再開です。







高速を降りたらR7を温海温泉方向に進み、途中で県335に左折してR345へと向かいますが、その前に県335との交差点のそばにあるアポロステーション「羽前水沢SS」で給油しておきます。ハイオクL / 189円で2.69L(508円)入りましたが、この先にGSはほとんどないので、ここで給油を忘れると大変です。







給油を終えたら県335→R345へと進み、庄内平野の南に連なる朝日山地の鄙びた山間部をひたすら南下し、鶴岡市「温海川」にある国道沿いの管野代林道入口に到着! 具体的な場所は「楠トンネル」を通過後1km先にあるこの左折分岐です。







この道路は 北俣林道 温海川自治会
国道から左折分岐で開始している林道区間の入口には「北俣林道」と記された大きな標識が設置されていますが、厳密にはここは北俣林道ではなくて管野代林道。そして標識には「北俣」林道と記載されていますが、標識などの林道名記載の誤りってよくあることですが、これも厳密には「北俣」林道の誤りだったりします。

というわけで当サイトでは北俣ではなくて北の俣林道と表記しますが、北の俣林道は菅野代林道を終点まで進んだ地点で接続している林道で、R345→菅野代林道→北の俣林道→北の又作業道→雨嵐山林道→温海川支線林道→温海川林道→R345と進むことで密かに周回ルートを形成しています。

今回、鶴岡市のこのエリアを15年ぶりに訪れたのは、紅葉林道探索と同時にその周回ルートの実態を探索調査してやろうというわけなんだよな! ちなみに周回ルートのうち温海川林道については、過去の2008(平成20)年5月4日に訪れていますが、積雪に阻まれて途中撤退した苦い思い出があったりします。







行く手を拒む無粋な林道ゲートも設置されておらず、小気味の良い砂利ダートが即開始していた菅野代林道。入線直後の急カーブによりその先の様子が全く分かりませんが、初めての林道では感じてしまうドキドキ感を覚えつついざ突入せん!







国道にある入口から入線すると、しばらくは「北俣川」南岸に切り開かれた山間の耕作地伝いに進みます。農道も兼ねているということで、やがて虫食いで簡易コンクリ舗装区間が現れましたが、簡易舗装区間はしばらく続き、ポツンと現れた農業倉庫の脇を通り抜けて、その先の鬱蒼とした森に向かって延びています。







そしてコンクリ簡易舗装区間から行く手の山を眺めると、山裾は針葉樹に覆われて薄暗い雰囲気が濃厚でしたが、中腹辺りから上は陽射しを受けて鮮やかな赤色や黄色に光り輝く紅葉が見えているじゃないですか!

ここ、山形県鶴岡市は秋田県由利本荘市からだいぶ南に位置しているので、紅葉の最盛期には少々早いかもと気を揉んだのですが、要らぬ心配だったみたいです。







菅野代林道でさっそく出迎えてくれたのはウルシ科のヤマウルシ。日なたでは鮮やかな赤色から橙色に、日陰では黄色く染まるヤマウルシの紅葉の美しさはトップクラスで、真紅に染まって紅葉する姿は林道でもよく目立ちます。







農業倉庫の脇を通過してしばらく進むとやがて簡易舗装が途切れて、ここから本格的なダート区間が開始しました。路面は見た目にも麗しい小砂利質のワダチダート状態で、走り心地も良さそうです!







さらに進むと、今度は林道標設置地点が現れます。林道標は県道からの入口に掲げられていた「北俣林道」ではなくて、菅野代林道のものが設置されています。ちなみに隣接する白看板は林道ではよくある走行注意看板。一般車両の通行は禁止で、「無断通行により事故が起きても責任は負いません」的な文言が記されています。







菅野代林道 起点
県道の入口からかなり離れた地点の路肩に設置されていた管野代林道を示す木杭タイプの林道標。林道名の下にわざわざ赤字で記された「起点」の文字が確認できますが、しかし、厳密な起点は県道からの入口地点のはずなのになぜ? ちなみに延長距離は記載されていませんが、およそ4.2kmくらいです。







おお、明るい秋色に染まった森が美しいな! 菅野代林道が延びているのは「北俣沢」沿いに広がる「北俣国有林」の森。道すがらには全く見えていませんが、すぐ左手には地元民しか知らないような超マイナーな山「北俣(395.2m)」が位置し、その山腹の森を南北に横切るようにダートが延びています。







菅野代林道の道すがらの路肩で見かけたムクロジ科のヤマモミジ。ヤマモミジはオオモミジの変種で日本海側に多く自生するモミジですが、しかし、なぜここまで虫食い状態で千切れ千切れになっている?

虫食いで千切れた葉をようく眺めると、中には葉脈だけが残ってスカスカになったものも確認できますが、それはそれでまた味わい深い姿です。







路肩の足元で小さなヤマウルシとヤマモミジが見せる紅葉の共演。ここは日陰地点だったので共に発色があまり良くなかったですが、同じヤマモミジの葉でも緑色から黄色、そして赤色まであって染まり方は様々。ヤマウルシも淡い橙色から紫色にグラデーションしていて1枚として同じ色の葉はなかったな〜。







入線直後は日陰区間も多くて林道には薄暗い雰囲気が漂っていましたが、その後、徐々に登坂していくことでダートには陽射しが差し込み、いつしか林道は眩しいほどの明るさに包まれてきます。林道では入口付近とその先とでは、雰囲気がガラリと変わることってよくあるのですが、ここはそんな感じでしょうか。







そしてふと見上げた菅野代林道の空。秋晴れの清々しい青空に白い雲がゆっくりたなびく空を眺めていると、のどかな気分になってきますが、気温的には寒くもなくてちょうどイイ感じ。秋雨に降られて寒かった昨日とは大違いです。







その後、路肩が不自然に膨らんだ地点を通りましたが、ここは木材集積の土場が設けられていた跡くさいです。そしてこのような場所は日当たりが良好なので、路肩には陽射しを好む草木が競い合うよう陣取って紅葉しているのを見かけました。







土場跡とおぼしき右手の路肩でひしめき合ってささやかに色付く草木たち。主に朱色に紅葉したウルシ科のヤマウルシが目立ちましたが、よく見ると淡い檸檬色に色付いたムクロジ科のトチノキの姿も混ざっています。







路面を挟んだ反対側、左の路肩にはきれいに枝打ちされて整然と立ち並ぶ針葉樹に混ざって広葉樹が黄色く黄葉していましたが、このように見通しが良いので薄暗さが感じられず、針葉樹林の中に点在する黄色がとてもきれいでした。

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