2023 東北縦断 紅葉林道探索 〜 懐かしの地を再訪せよ! 〜 10月31日(火) 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
4日目[5]  → 矢板市「赤滝鉱泉 Akataki Kousen もどる  






ガソリン給油量 6.56L 給油回数 3回 ガソリン代 1260円 総走行距離 219.6 km トップへもどる
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散歩をを終えたら風呂に向かいますが、玄関に入って突き当たりを右に進むと洗面所がありますが、そこを通り過ぎて廊下を進むと・・・?







狭い廊下の右手に浴場への入口があります。ガラス戸があって、そこを開けると脱衣場がありますが、ガラス戸にはなにやら張り紙がしてあります。







入浴時間
朝7:00より夜8:45まで

※夜8:45を過ぎますと明朝の支度をさせていただきますので入浴できなくなります。
宜しくお願いいたします。
張り紙には入浴時間が朝の7時〜夜の8時45分までと記されていましたが、赤滝鉱泉は沸かし湯の鉱泉なので、まあ、仕方ないですね。普通の温泉のつもりで24時間入浴可能なのかと思うとちょっと肩透かしを喰らうかも・・・。







禁忌症
一般禁忌症
病気の活動期(特に熱のあるとき)、活動性の結核、
進行した悪性腫瘍又は高度の貧血など身体衰弱の著しい場合、少し動くと息苦しくなるような重い心臓又は肺の病気、
むくみのあるような重い腎臓の病気、消化管出血、目に見える出血があるとき、慢性の病気の急性増悪期。

適応症
一般適応症
筋肉若しくは関節の慢性的な痛み又はこわばり(関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、神経痛、五十肩、
打撲、捻挫などの慢性期)、運動麻痺における筋肉のこわばり、冷え性、末梢循環障害、
胃腸機能の低下(胃がもたれる、腸にガスがたまるなど)、軽症高血圧、
耐糖能異常(糖尿病)、軽い高コレステロール血症、
軽い喘息又は肺気腫、痔の痛み、自律神経不安定症、ストレスによる緒病状(睡眠障害、うつ状態など)、
病後回復期、疲労回復、健康増進、泉質別適応症:アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、耐糖能異常(糖尿病)、表皮化膿症

ア 入浴上の注意事項
入浴前の注意
(ア)食事の直前、直後及び飲酒後の入浴は避けること。酩酊状態での入浴は特に避けること。
(イ)過度の疲労時には身体を休めること。
(ウ)運動後30分程度の間は身体を休めること。
(エ)高齢者、子供及び身体の不自由な人は、1人での入浴は避けることが望ましいこと。
(オ)浴槽に入る前に、手足から掛け湯をして温度に慣らすとともに、身体を洗い流すこと
(カ)入浴時、特に起床直後の入浴時などは脱水症状等にならないよう、
あらかじめコップ一杯程度の水分を補給しておくこと。

イ 入浴方法
(ア)入浴温度 高齢者、高血圧症若しくは心臓病の人又は脳卒中を経験した人は、42℃以上の高温浴は避けること。
(イ)入浴形態 心臓機能の低下している人は、全身浴よりも半身浴又は部分浴が望ましいこと。
(ウ)入浴回数 入輿p区開始後数日間は、1日あたり1〜2回とし、慣れてきたら2〜3回まで増やしてもよい。
(エ)入浴時間 入浴温度により異なるが、1回あたり、初めは3〜10分程度とし、
慣れてきたら15分〜20分程度まで延長してもよいこと。

ウ 入浴中の注意
(ア)運動浴を除き、一般に手足を軽く動かす程度にして静かに入浴すること。
(イ)浴槽から出る時は、立ちくらみを起こさないようにゆっくり出ること。
(ウ)めまいが生じ、又は気分が不良になった時は、近くの人に助けを求めつつ、浴槽から頭を低い位置に保って
ゆっくり出て、横になって回復を待つこと。

エ 入浴後中の注意
(ア)身体に付着した温泉成分を温水で洗い流さず、タオルで水分を拭き取り、着衣の上、
保温及び30分程度の安静を心がけること(ただし、肌の弱い人は、刺激の強い泉質(例えば酸性泉や硫黄泉等)や
必要に応じて塩素消毒等が行われている場合には、温泉成分等を温水で洗い流した方がよいこと。)
(イ)脱水症状等を避けるため、コップ一杯の水分を補給すること。

オ 湯あたり
温泉療養開始後おおむね3日〜1週間前後に、気分不快、
不眠若しくは消化器病状等の湯あたり病状又は皮膚炎などが現れることがある。
このような状態が現れている間は、入浴を注視するか、又は回数を減らし、このような状態からの回復を待つこと。

カ その他
浴槽水の清潔を保つため、浴槽にタオルは入れないこと。
これは鉱泉分析表。細かい文字で適応症や禁忌症、入浴作法などがビッシリと記載されていますが、特に気になる項目はないな。効能的にはリウマチとか腰痛、五十肩、疲労回復などなど、よくある定番なものばかりです。







脱衣所で服を脱いだらガラス戸を開けていざ浴室へ! 初めて赤滝鉱泉を訪れると、はたしてどのような湯が待ち構えているのかと期待で実に楽しみな瞬間ですが、ガラス戸を開けて浴室を眺めるとこんな感じ。







石タイル張りの浴室内にはこれも石造りの浴槽が一つ。浴槽には木板で蓋がしてあるので、入浴時にはそれを一枚一枚外してから湯に浸かり、入浴後には外した木板で蓋をして湯が冷めないようにしておく方式ですね。







うわ、もの凄い湯煙です! 浴室内は裸だと寒いので早く湯に浸かるべく木板の蓋を外していくと、次の瞬間、薪のとろ火で沸かされた浴槽内の鉱泉水から白い湯煙が朦々と立ち上り、それと同時に周囲にぷ〜んと鉄臭い鉱泉臭が漂います。







おお、これが赤滝鉱泉の湯かぁ! 浴槽に張られた湯は茶色というか黄土色っぽくて透明度が低く、浴槽の底が見えていませんが、この浴槽はかなり深いです。そして浴室内は裸だと寒いので早く湯に浸かりたいのですが、朦々と立ち上る湯煙からも分かるように、薪でじっくりと沸かされた湯は火傷しそうなほどに熱いんだよな〜。







したがって、まずは熱い湯の温度を少し下げてやる必要があります。浴槽の縁に大きな源泉蛇口があるので、そこから浴槽内に冷たい鉱泉水を注ぎ、次に浴槽に立てかけられた赤い鉄製の湯かき棒で浴槽内をかき混ぜるのですが、薪でじっくりと沸かされた湯の温度はなかなか下がらず、これが結構時間がかかってしまいます。







あー、それから源泉蛇口といいましたが、壁に取り付けられたこの蛇口ではないですよ。周囲に茶色い鉱泉成分が付着しており、ここからも源泉が出るのだと思いますが、これをひねっても位置的に浴槽内にうまく源泉が注がれません。







浴槽の壁面に装着された重厚な源泉蛇口。いや、蛇口というよりもこれは「バルブ」ですが、熱い湯を埋める場合や、足し湯したい場合はこいつをひねってドババと鉱泉水を足してやればOK! ちなみに、ここから出るのは水道水ではなくて鉱泉の源泉水なので、いくら足し湯しても鉱泉成分が薄まる心配はないっす。







赤いバルブをひねるとこんな感じで鉱泉水が浴槽内に注がれます。適温になるまで冷たい源泉水で熱い湯を埋めてやりますが、でも調子に乗って注ぎ過ぎると、知らぬ間に温度がぬるくなってしまうので、そこは適度にね。







ちなみに洗い場はこんな感じ。冷たい石タイルの床にはすのこ板が敷かれていて、そこに風呂椅子が一つ置かれています。ただし、石鹸やボディソープ、シャンプーなどは備え付けられていないので、洗髪や身体をしっかり洗いたい方はセルフで持参しておく必要があります。なお、赤いタオルは湯上りの足拭き用。







ふぅ〜、火傷しそうなほどの湯の熱さだぜぇ! バルブをひねって冷たい源泉を注ぎ、湯かき棒で浴槽内を掻き回すこと7、8分。それでようやく湯に浸かれる温度になりましたが、それでも浴槽内で身体を少しでも動かすと湯がことさら熱く感じられるので、しばらくは身動きせずにじっと我慢!







浴槽内で身動きせずにじっとしていると、湯の熱さに身体を慣れてくるので、その後はゆっくりと湯を楽しみますが、やがて窓の外の廊下に人の気配がして女将さんが「湯加減どうですか〜」と声をかけてくれます。もしも湯がぬるい場合は遠慮せずにその旨を伝えると、薪で追い焚きしてくれますよ。







それから脱衣所内には浴室への入り口に隣接してもう一つガラス戸があります。気になったので湯上り時にタオルで身体を拭きがてら覗いてみると・・・。







なんやねん、ここは? 当初、そこは現在は使われなくなった女湯なのかと思っていましたが、そこにあったのはコンクリート造りの大きな貯水槽。源泉から引いた鉱泉水を貯めておくものだと思いますが、その傍らを眺めてみると・・・?







なんと、鉱泉水が張られた小さな家庭用の浴槽がありました。たぶんこれは宿泊や入浴客用とは別の宿の自家用風呂だと思いますが、しかし、女将さんに聞いたわけではないので真偽の程は不明。せっかくなのでこちらの浴槽にも内緒で入っちゃおうかとも思いましたが、さすがにそれは止めておきました。







そして湯上りには客間前の廊下の縁側で涼みがてらで冷たいビール! 赤滝鉱泉ではビールを注文すると、必ずナッツのおつまみをつけてくれるのが嬉しいですが、青い葉はおつまみ用に庭で引き抜いておいた天然ミョウガ。







むしろの敷かれた廊下の縁側でガラス戸を開け放ち、庭を眺めながら飲む湯上りビールの旨えこと! ただし、とはいってもこれは以前、6月に赤滝鉱泉を訪れた時のもの。寒い秋の季節は湯上りビールは縁側ではなくて、当然ながら客間内の温いコタツでいただいたことを付け加えておきます。







ふぅ〜、湯上りにビールで喉を潤したら縁側に寝っ転がって夕食まで午睡と洒落込みますが、うふふ、でもいいのかな。こんなにだらけちゃってさ。

ちなみに客間の前でこのようにだらしなく寝っ転がっていると、他人様の目が気になるかもしれませんが、宿では宿泊客が2組ある場合は、どちらかが必ず2階の客間になるみたい。なので全く人目を気にする必要がないのが嬉しいぜぇ!







春とか夏なら縁側で庭を眺めつつのんびりと過ごしますが、さすがに秋は寒いのでコタツで茶をすすりながらテレビを眺めて夕食までの時間を過ごします。ちなみにテレビは昔懐かしい有料(60分 / 100円)式。当然ながら100円硬貨しか使えないので、テレビを見たい方はあらかじめ小銭を用意しておくといいでしょう。







お、来た来た! 女将さんの「夕食できました〜!」のかけ声で運ばれてきた赤滝鉱泉の夕食の膳です。お代わり用の白いご飯のお櫃も一緒に運ばれてくるので、いちいちお代わりを頼みに行く必要がないのも手間がかからず嬉しいですが、食べ終わった膳は廊下に出しておく方式になっています。







じゃじゃ〜ん、そしてこれが赤滝鉱泉の夕食ですが、膳には品数豊富で女将さん手作りの旨そうな料理が所狭しと並んでいるじゃないですか!

さらに言えば、温泉は素晴らしくても出される食事が超手抜きだったり、けち臭くて質素過ぎる宿ってたまにありますが、さすが赤滝鉱泉。そんな不満を微塵も感じさせない素晴らしい夕食でしたが、この日のメニューは以下の通り。

ウナギの蒲焼天ぷら(野菜かき揚げ・シイタケ・シシトウ・エビ)サトイモとコンニャク・ダイコン・サツマ揚げ・インゲン・ニンジンの煮物とろろ山かけキュウリと食用ギクとカニカマの酢の物豆腐とナメコと玉ネギの味噌汁お新香白いご飯







そして忘れちゃいけない晩酌用の地酒ですが、選んだのは1892(明治25)年に栃木県大田原市で創業した「渡邉酒造」の「旭興(きょくこう) 精撰カップ」。すっきりとした飲み口の良いタイプのお酒で、地元の人々に昔から人気があって普通にコンビニやスーパーで売られています。確か税込で260円くらいだったかな。

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