[ トップへもどる ][ 1日目 ][ 2日目[ 1 ][ 2 ][ 3 ][ 4 ][ 5 ]へ ][ 3日目 ] |
![]() |
飯じゃ、夕食じゃ〜! 温泉でポカポカに温まったらお待ちかねの夕食タイム! 1階の大広間でいたただきますが、てっきり宴会でお祭り騒ぎの団体さんと一緒になるのかと思いきや、そこは心得たもので、ちゃんと別の広間に用意されていました。ちなみ隣のテーブルは仕事で泊まっているという男性4人組。
|
![]() |
そしてこれが五所川原温泉ホテルのこの日の夕食。品数は思っていたよりも少なかったですが、地元産食材を使用した料理に不満はなかったです。無駄に品数だけ多くてしょぼい食事の宿もあるし、これまでの経験上、「品数の少なさ」と「質素」とは必ずしもイコールとならないんですね。 というわけで献立は以下の通り。 エビのチーズ焼き昆布とサツマイモ添え、帆立貝柱の刺身 ホタテと野菜の煮物、ゼンマイと野菜の煮物、ポークハムのマリネ エビとハマグリとキンメダイの寄せ鍋、白いごはん |
![]() |
そういえばここ五所川原は全国のお祭り野郎を熱狂させる「ねぶた」祭りで有名な町。弘前市の「扇ねぶた」や青森市の「人形ねぶた」とは異なる「立佞武多」が毎年8月に行われますが、箸袋には「立佞武多(たちねぶた)」の写真が! ちなみにねぶた祭開催中は付近の宿には予約が殺到し、熾烈な予約争奪戦が発生するとのこと。おかげで今年のねぶた祭りはまだ半年以上も先だというのに、ここ五所川原温泉ホテルでもすでに予約で満室状態になっていたような気が・・・。 |
![]() |
浴用の適応症 | ||
当温泉の泉質は弱食塩泉(緩和性等張高温泉)といわれ、 三日一廻りもって、特に、 つぎの諸病に効力があり頑病であっても三廻湯治すれば芯恵妙にして卓効ありといわれている。 慢性関節リウマチ、慢性筋肉リウマチことに腰痛、神経痛、ことに坐骨神経痛、神経炎 疲労回復、痛風、尿酸素質慢性皮フ病、慢性婦人病疾患 |
続いて裏返しにしてみると、なんと、箸袋の裏に温泉の適応症と効能書が! ふむふむ、坐骨神経痛に効能ありか・・・、つーことは、長距離東北ツーリングでケツが痛くなって我慢できなくなった時にぴったりな温泉かもしれねーです。
|
![]() |
ちなみに白いごはんはジャーからセルフで茶碗によそうシステム。これなら好きなタイミングで食べられるのでちょうどいいわい。
|
![]() |
お疲れさん! まずはお約束でキンキンに冷えた黄色い液体を胃袋に注ぎ込んでやりますが、中瓶1本のお値段は550円。旅館やホテルで飲めば普通は700〜800円ほどで、高ければ1000円取られるご時世に550円とはなんとも良心的です!
|
![]() |
陸奥湾が育んだホタテはご覧の通り貝柱の厚みが自慢! 淡雪のように白く、それでいながらプリプリな食感で一口かじった次の瞬間、口中にじゅわ〜っと広がる上品なほのかな甘みが堪らない陸奥湾産「ホタテの貝柱」です! そんな新鮮獲れたてホタテの貝柱を丸ごと1個食膳に供するとは・・・五所川原温泉ホテル、やるな!
|
![]() |
酒の肴に不足はなし! となれば今日は呑むしかないですが、袖の下から取り出したのは、岩手県大船渡市にある「酔仙酒造」の「雪っこ」。なぜ五所川原で大船渡の酒をと思ってしまうかもしれませんが、理由は簡単。昨日、盛岡の駅ナカで買っておいたのが残っていたから。
|
![]() |
雪っこはトロリとした口当たりの濁り酒。酔仙酒造で40年以上のロングセラーであり、10月〜3月末までの冬季限定酒とのことで買ってみましたが、麹の甘味とフルーティーで苺のような香りと酸味が旨かったです。お値段は330円。 ちなみに酔仙酒造は1944(昭和19)年に、岩手県沿岸部にあった9軒の造り酒屋が1つになってできた岩手県陸前高田市の酒蔵。しかし、東日本大震災の津波で従業員7名が亡くなられ、また、醸造施設も壊滅的被害を受けたため、2012(平成24)年に大船渡市に醸造所を新造して見事復活を遂げた酒蔵なんだぜぇ! |
![]() |
じゅわわ〜っと味が染みたサトイモとシイタケ、ニンジン、フキ、コンニャク、そしてホタテの煮物ですが、これぞまさしく田舎のおばあちゃんの味。どこか懐かしいほっこりとした味でこれは美味かった!
|
![]() |
煮物にも使われていた陸奥湾産のホタテ! 余すことなく丸ごと煮付けられたホタテは酒の肴としてもぴったり! ちなみにホタテのオレンジ色の生殖巣はメスの「卵巣」に当たる部分。なのでこれがあるのはメスのホタテだけで、オスのホタテにはこのオレンジ色の生殖巣はついていません。 なお、オレンジ色の生殖巣ごと売られているホタテを買ってきて、生殖巣をそのまま捨ててしまう方もいると思いますが、ホタテの生殖巣は普通に食べられます。新鮮なら生食もできますが、やはり貝ヒモと一緒に煮込んで煮物にするのがおすすめ。 ただし、オレンジ色の生殖巣は、見た目や独特の食感から好き嫌いがはっきり分かれると思います。飲食店でもこの部分を外して提供されることが多いしね。 |
![]() |
続いて取り出したのは「岩手の地酒(370円)」のアルミカップ。雪っこと同じく酔仙酒造の純米酒でやや辛口な味わい。おすすめは熱燗ですが、さすがに「燗してくれ」とは頼めないので、常温で呑んじゃった。
|
![]() |
ぐつぐつぐつ・・・。寒い季節には嬉しい魚介たっぷりな寄せ鍋。地酒をヤリつつ食べると最高に美味かったですが、魚介から良い出汁が出ていました。
|
![]() |
手持ちの酒がなくなったところで「お酒(400円)」を熱燗で注文。配膳のおばちゃんにどこの酒かと訊ねたところ、青森県青森市の油川で1878(明治11)年に創業した「西田酒造店」の純米酒「田酒(でんしゅ)」であることが判明! 田んぼの米のみを使った酒ということで田酒というらしいですが、青森や津軽の酒呑みにはよく知られた酒であり、鍋にもぴったりな呑み飽きしない旨い酒でした。結局、お銚子で2本頼んじゃったぜぇ。 |
![]() |
鍋のシメは「汁かけご飯」で! まあ、猫まんま状態で見た目は悪いですが、魚介の旨味たっぷりな汁を白メシにぶっかけて食べると最高に美味しくて、すでに満腹のはずなのに、これだと無限に米を食べ続けられてしまうのが不思議。
|
![]() |
続いてギガサイズの「特濃ウーロンハイ」・・・ではなくて酔い覚ましの「麦茶」です。各テーブルに置かれていましたが、食後の冷たい麦茶も美味しかったです。
|
![]() |
ふぅ〜、食った、食った。五所川原温泉メシ、最高にうまかったぜぇ! もちろんこれっぽっちも残すことなく完食ですよ。ごちそうさま!
|
![]() |
食後は酔い覚ましも兼ねてちょっと外を散歩してみます。ホロ良い気分で宿のサンダルを履いて外に出てみますが・・・。
|
![]() |
うひょ〜、外は恐ろしくシバれるぜぇ! 風はなかったものの、五所川原では夕方から雪が降り始めて酔いも吹っ飛びそうなほどの寒さでしたが、とりあえず道路の反対側から五所川原温泉ホテルを眺めてみました。
|
![]() |
雪がきれいに積もった五所川原温泉付近の住宅地。夜とは思えぬほどの明るさですが、雪が家々の明かりを反射するのか、雪国の夜って意外と明るかったりするんだよな〜。さすがに浴衣一枚で歩き回っていると耐え難く寒かったですが、でもシ〜ンと静まり返った夜の静寂さが心地良かったです。
|
![]() |
寒くてく鼻水とくしゃみが出てきたので宿に戻りますが、これは同じ建物に併設された銭湯としての五所川原温泉入口。こちらから入ると券売機と下駄箱があって、すぐ先に大浴場入口と番台がありますが、入浴だけのお客さん専用ですね。
|
![]() |
静かに夜も更けていく五所川原温泉付近の住宅地。結局、夕方から降り出した雪は本格的な降雪にはならず、朝方まで降ったり止んだりの繰り返しだったです。
|
![]() |
その後、午後10時の銭湯営業時間終了間近にもう一度温泉に入ったらもうやることがありません。テレビもほんとクソつまんねー番組しか放送しておらず、布団を被ってもなぜか眠れず、となればもう「寝酒」しかないかも・・・。
|
![]() |
というわけで密かに買っておいた「肴」ですが、これは青森のソウルフード、青森ではお馴染みなヤマモト食品さんの「ミニねぶた漬け」。細かく刻んだ大根、数の子、昆布、スルメなどの醤油漬けで、お手軽サイズの30g入りの2パックセットがスーパーで普通に売られているんですね。お値段は199円。
|
![]() |
続いて「いかの酢味噌和え」。青森では新鮮なイカとネギがあれば普通に食べられているイカの酢味噌和えですが、スーパーでお安く233円で売られていたので即購入。でもここ近年はイカの大不漁が続いているためか、イカはアルゼンチン産の冷凍物でしたが、それでも味は普通に美味しかったですよ。
|
![]() |
細切りにしたニシンを米麹と塩で漬け込んだ「鰊の切込」です。酒呑みなおっさんにはたまらない北国ならではの一品ですが、あったかい白米にはもちろんのこと、酒のお共にも最高なんだよな! ただし、200円でスーパーで売られていたお安いやつなので、材料のニシンはロシア産だったけどさ。
|
![]() |
そして寝しなのデザートは雪印メグミルクの「CREAM SWEETS プリン(105円)」。おっさんなのにスーパーで見かけてつい買っちゃった!
|
![]() |
さて、今度こそ本当に寝るか。この日はなぜか寝付きが悪く、布団に寝っ転がって日付が変わる頃まで寝酒でダラダラ過ごしましたが、結局、いつものごとく最後は電気灯けっぱなしで寝落ちしていたんだっけ。 というわけで今日はクソ寒い冬の海を眺めただけで終わりましたが、海を眺める他にこれといった予定がないのは明日も同じ。さすがに宿だけは、かつて泊まったことのある外ヶ浜町の平舘不老不死温泉を予約してありますが、昼間は津軽半島を適当にブラつくつもりっす。んじゃ、おやすみにゃさい・・・。 |
[ トップへもどる ][ 1日目 ][ 2日目[ 1 ][ 2 ][ 3 ][ 4 ][ 5 ]へ ][ 3日目 ] |