ワレ西上作戦開始セリ! 猛暑の山と海の林道探索ツーリング 7月20日(土)曇りのちゲリラ豪雨 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
1日目[8] 「自宅」→ 敦賀市「敦賀トンネル温泉 北国グランドホテル もどる  






ガソリン給油量 18.94L 給油回数8回 ガソリン代 3762円 高速代 7780円 総走行距離 586.6 km トップへもどる


温泉に入った後は部屋に戻って夕食までまったりと過ごしますが、用意されていたお茶セットで入れた熱々のお茶が最高に美味かったです! 小学生とかの子供の頃は、夏の暑い季節になぜわざわざ熱いお茶を飲むのかと思っていましたが、実は熱いお茶は内臓を冷やすこともなく、むくみも取れて実は疲労回復に効果的っす。

なお、ルームキーには「大阪」との記載があり、「ここは敦賀にあるホテルなのになぜ大阪?」と当初は「?」でしたが、これは客室名。北国グランドホテルでは客室ごとに異なった地名が客室名として割り振られていたんですね。







北国グランドホテルの「御案内」です。ページをめくってみると、大勢の団体観光客で賑わい、ホテルが最も輝いていた昭和の最盛期の頃の写真が!

館内には大浴場の他にも売店・喫茶コーナをはじめとしてクラブや味処、ラウンジ、ゲームコーナーがあって、それらが写真で紹介されていますが、「グラスを傾ける人、踊る人、旅の夜は気ままに楽しく・・・」との文言が時代を感じさせますなぁ・・・。ちなみに現在も稼働しているのはロビーの脇にあるささやかな「売店」くらい。







部屋の壁に掛けられていたネコの絵画。ここは古い旅館ホテルなのでなんとなく気になってしまい、額縁をそっとずらしてみますが、あはは、さすがにそこに「お札」が貼られていたなんていう都市伝説のような展開はなかったぜぇ。







客室の窓辺には小さな椅子とテーブルの置かれた広縁があって、そこに昔懐かしい年代物の冷蔵庫が備え付けられていました。扉を開けて中を覗いてみると・・・。







やや、そこにはジュースと共にキンキンに冷やされた2本の地酒カップ酒が! なんとも嬉しい展開・・・と思ってしまうかもしれませんが、これは宿に向かう地元スーパーで購入しておいたもの。えへへ、温泉に入る前に入れておいたんだよな。

昔は瓶ビールとかウイスキー、ジュースが常時備えられていて、それぞれの瓶を取り出したさいに重さで自動的にチェックされ、チェックアウト時に精算する方式になっていたようですが、でもこの冷蔵庫はチェック機構がすでに壊れています。







客室備え付けのクーラーは一昔前の旅館やホテルでは標準装備であったデカデカとしたタイプのやつでした。この手のやつは送風口の前に陣取れば涼しいけれど、送風口から離れた場所は常に暑い状態のままで冷気が部屋全体が行き渡らないないのが難点。一見するとパワフルそうに見えるのですけどね・・・。







お願い
客室係は22:00分までとなっております。
ご用命はそれまでに申し付け下さい。
なおフロントは23:00分まで業務いたしております。
上記よろしくお願い致します。

お食事の時に赤ワインをどうぞ
フランスワイン1本3300円
ご注文はフロントもしくは接待へ
客室内にあった「お願い」とフランスワインのお勧め告知です。「客室係は22:00分まで」というのはルームサービスのことですが、ルームサービスって、部屋にアルコール類を運んでくれるのでしょうか? 一応、内線で頼めば「マッサージ」もしてくれるみたいですけどね。

なお、告知では赤ワインがお勧めされていましたが、「御案内」からアルコール類のお値段を抜粋してみると以下の通り。価格は税込みで、同時に「サービス料」も含まれているため焼酎とウイスキー系はかなりお高いですが、これって昭和の頃の観光客が団体でガンガンに入っていた時の値段設定かな? ちなみに氷代は?

ビール(大瓶)821円 日本酒724円 焼酎(芋)6038円 焼酎(麦)6038円
冷酒(一本義)1207円 赤ワイン3984円 ウイスキー(オールド)12075円
ウイスキー(リザーブ)14490円 ノンアルコールビール422円
オレンジジュース338円 コーラ338円 炭酸(ビン入り)338円







おお、なかなかいいじゃん! そして部屋からの眺望がこれ。北国グランドホテルの建物は高台の上に位置しているため眺めはかなり良いです。

目の前にはR27が南北に走り、その先に見えているのはJR「敦賀駅」で、今年(2024年3月16日)に金沢〜敦賀館が延長開業した北陸新幹線の高架駅が見えていて、トレインビューで新幹線の到着、出発走行シーンを眺めることができました。そしてその先に見えているのが敦賀湾と「敦賀港」で、対岸の陸地は「敦賀半島」ですよ。

と、こんな感じで部屋から敦賀市街地が見渡せるのですが、空模様はと言うと、先ほどまでのゲリラ豪雨がウソであったかのように雨雲は消え去り、空は完全に晴れてきています。これで明日の快晴は約束されたようなものですが、天気が晴れたとなればやる事は一つ。それはなにかというと・・・?







それは言わずもがなの「洗濯」。残念ながら北国グランドホテルにコインランドリーは無いため、客室内のユニットバスで汗と雨でグジュグジュに汚れたジーパンと靴下、パンツにTシャツをジャブジャブと洗い、ベランダで干しておいたんだよな。

また、ゲリラ豪雨で靴の中まですっかり濡れてしまったため、靴も忘れずに洗い、フロントでもらった新聞紙を丸めて詰めて干しておきました。「明日の朝までに乾く?」と思うかもしれませんが、客室のベランダは半端ないほど強烈な陽射しが差して込むのでたぶん大丈夫。ズボンに関しては替えをもう1本持参しているしね。







午後6時30分。待ちに待った夕食は大広間でいただきますが、今日は日曜前の土曜日ということで客室は満室。大広間では大勢の宿泊者が一堂に会し、宿泊客はグループや家族客が多かったものの、北国グランドホテルは「一人旅OK」の宿なので、男性や女性の一人客もちらほらと見かけました。

というわけで、すでに料理が用意されていた部屋ごとのテーブルに着席すると、すぐに残りの料理が運ばれてきましたが、この日の夕食メニューは以下の通り。

お刺身三種、柳川鍋、天ぷら、茶碗蒸し、里芋とガンモとカボチャの煮物、焼鮭
ワラビの佃煮、お吸い物、お新香、白いご飯、デザート(メロン)








おお、ぷりっぷり! お刺身は3種類あって甘海老は分かりますが、残りの2種類の魚はなんであるのか忘れちゃいましたが、レモンをきゅっと絞ってワサビを乗せて、ちょこんと醤油をつけて食べるとめっちゃ美味しかったな〜。敦賀は日本海に面した港町なのでお刺身も鮮度抜群でマジ美味しいですよ!







うむ、これはさきがけにしたゴボウが入った「柳川鍋」だな。柳川鍋といえば、本来は開いたドジョウとゴボウを割下で煮込んで卵で閉じる鍋ですが、ドジョウは入っていないのでこれは「柳川風」といったところ。ささがきゴボウと共に甘辛く煮て卵で閉じたものを「◯◯の柳川」とか「柳川風」と呼ぶことが多いんですね。

なお、旅館の夕食に鍋といったら具材たっぷりの寄せ鍋が定番であり、ぱっと見して具材の量に物足りなさを感じるかもしれませんが、卵で閉じたゴボウは美味しく、それになによりも出汁が旨いので、これはこれで満足っす!







鍋がぐつぐつと軽く沸騰してきたタイミングで溶き卵を投入。この時点で出汁が煮えた旨そうな匂いがしていますが、そのまま蓋をしてしばらく待てば・・・。







うひょ〜、卵で閉じた柳川風鍋の出来上がり! 甘辛な出汁が染み込んだゴボウと卵がたまらなく美味くて、白いご飯にぶっかけて食べると最高に美味しかったな〜。もちろん出汁は最後の一滴まで残さず飲み干しちゃいました。







プハァ〜、うめぇや! まずは徹夜明け走行後の酷暑の中での林道探索、そしてゲリラ豪雨にもめげずによく走った自分へのお疲れ様の一杯です! ずらりと並んだ料理を前に、極限まで乾ききった喉の奥へとキンキンに冷えたキリンの黄色い液体を流し込んでやりますが、最初の一口が悪魔的な旨さ!







やや、ビールのコップに「敦賀トンネル温泉北国グランドホテル」の刻印が! さすが昭和中期の頃から連綿と続く歴史ある温泉観光旅館だけのことはあるな。







ビールの次は地酒ですが、まずは福井県鯖江市で創業1753(宝暦3)年という「豊酒造株式会社」の「華燭・本醸造カップ」。精米歩合65%、アルコール度数15度、日本酒度±0で酸度1.2の甘口な口当たりのお酒でお値段も税込み297円とリーズナブル。敦賀市内のスーパーで普通に売られていました。







2本目の地酒カップは福井県勝山市「株式会社一本義久保本店」の「一本義辛口クラシック 180mlカップ」。芳醇で飲み応えのある辛口な普通酒で、常温でも冷やでもイケますが、ぬる燗から熱燗がおすすめかな〜。アルコール度数は若干高くて16度。

ちなみに一本義は元禄時代に美濃より転封されてきた大名「小笠原家」の御用酒とされてきた歴史があり、久保家5代目当主が、勝山の素封家であった笠松家から酒銘を譲り受けて1902(明治35)年に創業したのが一本義久保本店というわけ。

福井県内では普通にスーパーで売られていてお値段も税込み275円とリーズナブル。北国グランドホテルでも300ml瓶タイプの「一本義 生貯蔵酒」が「冷酒(1207円)」として御案内のメニューに載っていたと思います。







やべぇ、酒が進んでたまらんわい! その後、密かに持参していた地酒カップ酒だけでは足りなくなったので銚子で「お酒」を注文しちゃいましたが、旨えなぁ!







そんでもってシメは即席のお茶漬け。白メシに熱い番茶をぶっかけて、その上にお新香を乗せればできあがり! おかずだけで満腹になってしまい、白いご飯のお代わりはできませんでしたが、お茶漬けにするといくらでも腹に入るから不思議。







デザートはメロンですが、これは部屋に持ち帰って寝る前に食べました。ジューシーで甘くて美味しかったですが、大きさがちょっと・・・。







部屋に戻ったら布団を冷房の吹き出し口の前に移動させて、ごろんと寝っ転がってテレビを眺めて過ごしますが、今日は徹夜走行明けで林道探索を行い、走行距離が586.6kmに及んだにもかかわらず、なぜかすぐには眠くはならず、結局、夜の12時頃までダラダラと起きていたんだっけ。

ちなみ布団は中居さんが夕食中に敷いてくれますが、当方の場合はいつでも寝っ転がれるようにと、チェックイン時に敷いてもらいましたけどね。







部屋から見渡せる敦賀市街地の夜景です。街に灯りがともってきれいですが、夜になっても外の気温は下がらずにこの夜は熱帯夜となりました。快眠を得るためにも冷房は朝までガンガンにつけっ放しでしたが、夜中にベランダの窓を少しでも開けると熱風が入り込んで最高に暑くて耐え難かったです。

なお、明日は小浜市まで移動して若狭幹線林道に向かいますが、明日の天気は快晴。それはそれで嬉しいのですが、しかし、日中は地獄の暑さになりそうな予感・・・。過酷な1日となりそうですが、とりあえずお休みなさい・・・。

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