2022 北海道林道探索ツーリング 8月7日(日)晴れ 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
11日目[6]  陸別町「陸別 Rikubetsu→ 北見市「留辺蕊 Rubeshibe もどる  






ガソリン給油量 10.18L 給油回数3回 ガソリン代 1800円 総走行距離 273.1km / ダート走行距離 98.1 km トップへもどる


同業者につられたわけではありませんが、やはり分岐は直進。幌加美利別林道からポン美利別林道へと乗り継いで坂道を下っていきますが 、ありがたいことにダートには数分前に通過したばかりの先行車のタイヤ跡が刻み付けられています。

そして先行車のタイヤ跡をナビ代わりに進んで行きますが、途切れることなく続いたタイヤ跡のおかげで安心してWRを進めることができたんだよな〜。







坂道を下っていくと、やがて林道名由来の「ポンビリベツ川」の流れが寄り添ってきます。小さなコンクリ橋で何度も跨ぎますが、しかし、川の流れははささやか過ぎて、わざわざ立ち止まって眺めるほどでもなかったです。







道88へと向かってポン美利別林道の超フラットダートを軽快に前進中! 適度に踏み固められた路面には砂利も少なく、まさに極上といえる状態であり、ダートに刻まれた先行車のタイヤ跡を追尾しながら気分よく進んで行きます。







道88に無事抜け出しました。次は「おけと湖」西方の常呂本流林道に向かいますが、ポン美利別林道を立ち去る前に「林道の証」を探します。でも残念、以前はそこにあったはずのポン美利別林道を示す林道標はすでに消滅済みでした。

また、このままポン美利別林道出口から常呂川本流林道に直行するとガソリン残量的に危うくなるため、探索時間が惜しくてかつ面倒臭かったですが、ひとまず置戸の町に戻って給油をしておくことにします。







速攻で置戸の市街地の入口まで戻ってきました。左右に延びているのがR242。直進するとそこから道1001となって置戸の町中に至りますが、国道を左折するとGSやセイコマのある市街地を迂回してしまうので、この交差点は要注意ですよ。







というわけで再びホクレン置戸SSで本日2度目の給油します。給油量は1度目よりも0.43L多い3.45L(604円)入りました。常呂川本流林道に直行する場合と比べて28キロもの距離を余計に走ることになりましたが、まあ、仕方ねーや。







置戸で給油を終えたら常呂本流林道にアプローチすべく道211→道1050と引き返しますが、今度は途中で道88には進まず、道1050を道なりに進んでおけと湖の「鹿ノ子ダム」までやってきました。目指す常呂川本流林道はおけと湖の上流、ダムから湖の北岸伝いにさらに進んだ地点に入口があるんですね。







道1050がダムの堰堤上を進む地点から眺めたおけと湖です。おけとは鹿ノ子ダムによって堰き止められた周囲13.4キロの人造湖。青空の下、広々とした景色が最高に清々しくて、その先に連なる大雪山系の山深い山々がよく見えています。これからあの山中を巡る林道を探索するのかと思うと武者震いが止まりません!

ちなみに鹿ノ子ダムのダムカードについては、管理事務所のインターホンを押して「ダムカード下さい」と言えば、係の人がカードを持ってきてくれるそうですよ。林道ライダー兼ダムマニアな方はここでダムカードを貰うのを忘れずにね。







鹿ノ子ダムから5キロほど進むと道1050は終点となって路面はダート化します。そのすぐ先に常呂川本流林道の入口があるのですが、林道入口は二又分岐になっていて、左折側は道88へと至る平の沢林道に、そして直進側が常呂川本流林道になっています。

しかし、本命である常呂川本流林道入口はご覧の通り、寝かせ潜り抜けも不可能な屈強なゲートでガチガチに固められているじゃないですか! ここまでやって来て「そりゃないぜぇ・・・」と思ってしまいましたが、とりあえずゲート周辺に乱立している通行止め看板群を眺めてみます。







お知らせ
町道常呂川本流線は、冬期間通行禁止になりますので、ご協力をお願いします。
(十勝三股、上士幌への通り抜けはできません)

通行禁止の期間
平成 年10月31日から平成 年5月31日まで
道路管理者 置戸町長
常呂川本流林道といえば、「勝北峠(972m)」を挟んで「上士幌町」の十勝三股方面とを結ぶルートとして知られていますが、なんと、常呂川本流林道は「林道」ではなくて「町道」だったとは! 同時に「十勝三股、上士幌への通り抜けはできません」とも記されていますが、これって冬期は通行止めになるってこと?







通行止
十勝三股には通り抜けできません
ゲート周りにやたらと掲げられている「通行止」看板群。そこにも「十勝三股には通りぬけできません」との文言が記されており、これは嫌な予感!

十勝三股へと通り抜けできる望み薄な可能性を期待して「嫌な予感」なんて言ってみますが、しかし、現実は厳しいです。この時点ですでに通り抜け不可が確定していることは薄々判っているんですけどね・・・。







看板には十勝三股方面への通り抜け不可だと記されていますが、でもそれ以前に、そもそも「ゲートで封鎖されているじゃないか!」と憮然とするWRでしたが、試しに手で押してみたところ、あわわ・・・、なんと屈強なゲートが開いちゃいました!







というわけで労せずして屈強ゲートを通過。するとすぐに常呂川を渡るコンクリ橋が現れて、常呂川本流林道はその右岸に取りつきます。川の流れは澄んでとてもきれいだったので、先へと進む前にちょっと橋上から眺めておきました。







進行方向左手、常呂川下流方向の眺めです。水量も豊かで澄んだ水がさらさらと流れていましたが、この常呂川ではサケやマスの遡上がみられ、また、上流部にはその産卵床があるのだとか。その他の魚としては、カワヤツメやフクドジョウ、エゾウグイ、サクラマスやアメマスが多く確認されているらしいですよ。







きれいな常呂川の流れに沿って鬱蒼とした深い森の中を、雑草でワダチ状態となったフラットダートが平坦コースで続きます。川沿いに進む林道なので、さぞかしアブも多いだろうと思ってしまいますが、吸血性の厄介な虫は全然見かけなかったです。おかげでのんびりと気持ちよく進むことができました。







支線林道発見! 快適そのものな常呂川本流林道のダートを進んで行くと、やがて左折していくダートが現れました。分岐の傍の藪の中に立つ林道標によれば三角点沢林道とのことで、ゲートもなくて自由通行状態でしたが、しかし、行く手は立ち入る気も即座に失せてしまうような草ボーボー状態に陥っていたなぁ・・・。







分岐の傍の藪の中にぽつんと設置されていた三角点沢林道を示す林道標。地理院地図で付近を眺めても所在を確認できませんでしたが、おそらく近くに三角点があるのかもしれません。その三角点のそばを流れる沢が三角点沢で、その沢伝いに遡っていくのが延長1.8キロほどのピストンである三角点沢林道というわけか。









その後も常呂川本流林道のワダチダートを快適に進んでいきますが、途中で道標と町道標が合体した木製の古ぼけた標識を発見!

そこには行き先が「十勝三股」と記されていましたが、しかし、これはまだ勝北峠から十勝三股に通り抜けられていた頃の古い代物。おかげでボロボロであり、もはや標識としては死んでいることがすぐに分かります。









これがその合体標識。上が行き先を示す道標で下が町道標になっています。標識部分には、この先に左折する折木の沢林道があること、そして勝北峠までは11キロ、十勝三股までは20.9キロであることが記されています。

また、下部の町道標には「常呂川本流林道」ではなくて「町道常呂川本流線」と記されていることから、このダートが厳密には町道であることが分かりますなぁ。ただし、当サイトでは便宜上、町道ではなく林道として紹介しています。







道標設置地点を過ぎるとやがて左折分岐が出現! 分岐の脇に林道標が設置されていますが、先ほどの道標からも左折分岐が折木の沢林道であることが分かります。ゲートは設置されておらず自由通行状態になっているようですが、通りがかった時は滅茶苦茶に草深いわけでもなくて、中途半端に草むした状態でした。







左折分岐地点に掲げられている折木の沢林道を示す林道標です。この支線林道はおそらくピストンだと思われますが、道筋は地理院地図にも掲載されておらず、よって延長距離などの林道データは一切不明。







またしても支線林道発見! 折木の沢林道分岐を過ぎて常呂川本流林道をさらに進んでいくと、その先ですぐに現れるのが赤盤の沢林道の左折分岐。ただし、赤盤の沢林道はご覧の通り、分岐直後からすでに藪に完全埋没しているトンデモナイ状態。もはやダートは自然回帰してしまい、一歩も立ち入る隙間がなかったです。







藪に覆われて全く立ち入る余地のなかった赤盤の沢林道を示す林道標。赤盤の沢林道は常呂川支流の「赤盤の沢」伝いに遡るピストンですが、延長距離が5.2キロもあるので立ち入ってみたら楽しそうですが、ちぃ、それなのに入口から草ボーボーで全く立ち入る余地がないなんて・・・。







山深さは相当なものが感じられますが、基本的には常呂川沿いになだらかコースが続く常呂川本流林道ですが、途中で崖崩れ箇所を通過。一抱え以上の岩石や岩屑が路肩に軽く堆積していましたが、この程度ならば全く問題はありません。







軽微な崖崩れ地点を通過してさらに進んでいくと、やがて現れるのがY字となったこの分岐。瞬間的に進むべき方向に迷うかもしれませんが、左折側は常呂川本流林道、右折側は小屋の沢林道となっています。小屋の沢林道に進むと、おけと湖沿いの道1050に戻ってしまうので、勝北峠を目指す場合は分岐を左折します。







また、分岐には「←糠平方面」と記された道標も立っています。それにしても、このような道標がわざわざ設置されているということは、以前は常呂川本流林道のダート経由で置戸町から上士幌町に移動する車も多かったのでしょう。







こちらは小屋の沢林道となっている右折側の様子。チェーンが外されて自由通行状態となったゲートがあって、その傍に林道標が立っています。路面は滅茶苦茶に草ボーボーというわけでもなくて、すんなりと道1050に通り抜けられそうな感じもしますが、今回は立ち入らないので正確なところは不明です。







ゲート支柱の脇に設置されている小屋の沢林道の古ぼけた林道標。その名の通り、小屋の沢林道はおけと湖上流の「小屋の沢」伝いに延びる林道で、常呂川本流林道と道1050方向を連絡しています。したがって、この辺りの林道群を一筆書きで効率よく探索する場合は、かなり重要となる林道だったりもします。

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