2022 北海道林道探索ツーリング 8月7日(日)晴れ 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
11日目[7]  陸別町「陸別 Rikubetsu→ 北見市「留辺蕊 Rubeshibe もどる  






ガソリン給油量 10.18L 給油回数3回 ガソリン代 1800円 総走行距離 273.1km / ダート走行距離 98.1 km トップへもどる


小屋の沢林道との分岐は左折、引き続き常呂川の流れに沿ってダートを勝北峠方向にを進んでいくと、やがて常呂川を跨ぐ3箇所目のコンクリ橋が現れます。水の流れる様子がきれいだったので橋上から景色を眺めておきますが、下流のおけと湖から源流域に向かってかなり上流まで遡ってきたようです。







河原の白さと澄んだ水の対比がとても美しかった常呂川上流域の景色。暑くもなくてアブもいないので、水辺にテントでも張って清流を眺めながらボ〜っと過ごすのも悪くないと思いましたが、しかし、ここは森のクマさんとの遭遇が危ねーか・・・。







小屋の沢沿い分岐を過ぎてなおも前進しますが、やがてダートはそれまで以上に草深くなってしまい、路面状況がいよいよ怪しくなってきました。

常呂川本流林道経由で十勝三股へと通り抜けられないことは既に承知しており、ならば常呂川本流林道→上幌加林道と乗り継ぐ周回コースで再びおけと湖へと戻ろうと企てていたのですが、どうやらそれも怪しい雲行きに・・・。







一挙に草深さを増した常呂川本流林道を勝北峠方向にさらに前進していくと、続いて風の沢林道の右折分岐が出現! しかし、「一体どこに支線林道分岐が?」と思ってしまうほど藪まみれで、とてもそこに分岐があるようには見えていませんなぁ。







これがそこに風の沢林道の分岐が存在している証拠。林道名と共に延長3.5キロと記されていますが、どうやらこの風の沢林道はピストンくさいです。







常呂川本流林道から右折分岐している風の沢林道の様子。前進を拒むゲートは設置されていませんが、ダートは荒れ果てて藪に埋没。ほとんど自然回帰してしまっています。ここ、「風の沢」などという爽やかそうな林道名がつけられているのに、とても立ち入る気が起きないほど重苦しくて凄まじい状況だったなぁ・・・。







風の沢林道分岐を後にしてさらに前進しますが、進めば進むほど状況は悪化するだけでした。路肩にワサワサと繁茂する巨大なフキがダートを圧迫し、脚まわりに擦れまくりますが、ガサゴソとフキを掻き分けるように進んでいきます。







その後、路肩崩落を示すポールが立てられているのを見かけましたが、常呂川本流林道のダートは途切れることなくなおも続きます。ここ最近車両が立ち入った痕跡は完全になくなり、もはやダートは車道ではなくて山道のような状況を呈してきますが、オフバイク的にはまだまだ前進可能。そのまま進みますよっと・・・。







ダート沿いに見えている常呂川の流れ。川幅も狭まってかなり源流域へと近づいてきた雰囲気です。なお、林道沿いには落差8mほどの「白滝」があるらしいのですが、ダートを進むことに夢中で、結局どこにあるのかよく分かりませんでした。







や、やられた・・・っ! 藪漕ぎするように路肩のフキの藪を掻き分けつつ、常呂川本流林道の草深いダートをその後も進んでいきますが、まともに前進できたのはここまで。無情にもダートを塞ぐ横倒しの倒木に遭遇してしまいました。







むぅ、ダメだこりゃ。勝北峠方向(常呂川本流林道)および上幌加林道分岐まであと少しという地点まで頑張って進んできたというのに、そりゃないぜぇ・・・。

もちろん、この1本の倒木だけが十勝三股へと通り抜け不可の原因だとは到底思えず、たとえこれを乗り越えたとしても、その先で必ずや致命的な障害が現れることは間違いないのですが、できればもう少しだけ進みたかったなぁ。結局、ここはどうすることもできず常呂川本流林道をそのまま引き返すほかなかったです。







十勝三股方向はもちろん、周回しておけと湖方向に戻る上幌加林道の分岐にさえたどり着けぬまま常呂川本流林道を撤退。失意のうちにトボトボと今来た道を引き返していくと、こちらをじっと見つめるキタキツネが途中で慰めてくれました。







常呂川本流林道入口の屈強ゲート地点まで戻ってきました。ぎぎぃとセルフでゲートを開けて道1050に退出したら、残念ながらすでに廃業している「鹿の子温泉」前で道88に乗り継いで、次は幌加林道の入口へと向かいます。







道88を進んで北見市と置戸町の境界のそばにある幌加林道の入口に到着しました。幌加林道に立ち寄らず道88からR39へと進み、そのまま国道沿いにある本日宿泊予定の北見温泉(ポンユ)へと直行してもいいのですが、宿までは幌加林道経由でも距離的には少し遠回りになるだけなので、急遽立ち寄ってみた次第です。









道88からの入口に設置されている幌加林道を示す林道標。林道名の由来となったのは北見市と置戸町の境界線上にある「幌加山(ほろかやま / 887.2m)」で、林道はその幌加山の南斜面を回り込むようにして延びています。ちなみに「幌加」はアイヌ語で「後戻りする川」とか、「Uターンする川」という意味らしいですよ。









幌加林道のダートに乗り込むと、ガンガンに登っていく登坂区間がすぐに開始します。路面は適度に踏み固められたフラット状態で、ワダチダートの雑草の緑色が見た目にも美しく、深砂利もなくてとても走りやすい状態でした。







入線直後に開始する坂道を登っていくと、やがて右に180°で切り返す急カーブが現れますが、ここでも幌加林道を示す林道標が設置されているのを発見!







なお、画像では確認しづらいですが、ここでは左にダートが分岐しています。分岐ダートは本線と比較して明らかに草深いので、進むべき方向に迷う心配はまずないと思いますが、手前から右方向、すなわち幌加林道の本線側だけに林道標が設置されており、分岐ダート側には林道標は設置されていませんでした。







ちなみに左折側の分岐はこんな感じ。幌加林道と道88を連絡する支線林道っぽいですが、こちらに進むと1.9キロほどで道88に戻ります。ただし、ここ最近車両が通行した痕跡はなくて路面は夏草にまみれていますけど・・・。







その後、幌加山の南斜面の森の中に断続的に続く勾配を登って進みますが、森は鬱蒼として道すがらの景観は全く望めません。幌加山も見えておらず、ダートは次第に土質っぽく変化してきますが、それでも基本的には走りやすい状態だったかな。







そんな感じで鬱蒼とした森の中を進んでいくと、やがて左折分岐が現れます。林道標や道標が設置されていないので現地では確認のしようもありませんが、情報によれば幌加林道はここまでみたい。左折側〜前方は枇杷牛林道なっていて、ここで幌加林道から枇杷牛林道に必ず乗り継ぐ形になっています。

すると悩んでしまうのが左折するか直進するかですが、枇杷牛林道を左折すると最終的には「温根湯峠(478m)」付近で道247に、直進すれば「ポンオンネアンズ川」伝いに下って置戸町「安住」で道211に抜けられるので、どちらでもOKですが、今回は直進して道211を目指してみることにします。







分岐の左折側、枇杷牛林道の道247方向の様子です。こちらに進めばオンネアンジ林道上の花線、オンネアンジ林道安住線の分岐を経て最終的には道247に至りますが、途中には無名分岐も多いので道間違いには要注意!







分岐を直進して枇杷牛林道を道211方面に進みますが、するとおよそ1.1キロで再び左折分岐が現れます。しかし、林道標や道標の類はなにも設置されておらず、左折側は完抜けしているのか、それともピストンであるのかすらも判らぬ状態。

結果から述べると、左折分岐は枇杷牛林道からオンネアンジ林道楠花の沢線およびオンネアンジ林道上の沢線とを結ぶ名無し系連絡ダートですが、あからさまに草深い状態からみても枇杷牛林道本線でないことが明白なので、ここは道なりに直進します。







枇杷牛林道から左折分岐してオンネアンジ林道系の楠花の沢線および上の沢線とを結ぶ連絡ダートの様子。ダートは分岐直後に草深いワダチダートとなってその先に延びていましたが、この通り草深さが目立つので、果たして無事に通り抜けられるのか少々不安になってしまうような状況です。

ルート的には枇杷牛林道→オンネアンジ林道上の沢線→枇杷牛林道→道247と乗り継ぐことで温根湯峠付近で道道に抜けられるはずですが、付近一帯に網の目状態で張り巡らされたダート群はとても複雑。探索し甲斐はありますが、その反面迷ってしまう可能性も大きく、実際に通り抜けられる状態かどうかについても不明です。







付近一帯に迷宮状態で広がるダート群も気になりましたが、連絡ダート分岐は直進してそのまま枇杷牛林道起点を進みます。道すがらには物凄い山深さを感じさせる雰囲気が漂っていますが、路面には雑草のワダチもなくて無数のタイヤ跡が刻まれています。おそらく林業系の木材搬出トラックの通行が頻繁にあるのでしょう。







林道の路肩にワサワサと繁茂する巨大フキ。もしも森で雨に降られたら傘の代用にもなりそうですが、大きなフキの葉の陰には森の妖精「コロポックル」が隠れているというアイヌ伝説がありますが、残念、どこにもいなかったなぁ・・・。ちなみにコロポックルはアイヌ語で「フキの下の人」という意味らしいです。







やがてダートは緩い下り坂に転じますが、進めば進むほど路面に刻まれた林業トラックのタイヤ跡やキャタピラ跡が目立ち、ダートも土塊だってきます。また、地理院地図にも記載されていない伐採現場へと向かう分岐が数カ所現れますが、この分岐は直進が正解。進むべき方向は落ち着いて見極めればすぐに分かります。







ちなみに分岐の左折側はこんな感じ。林業重機が止められており、周囲には伐採された木材が散らばっていました。そのことから左折ダートは枇杷牛林道本線ではなくて、ただの木材搬出系「作業道」だと瞬時に気付きます。







道すがらに伐採現場や土場を眺めながら深い森の中をひたすら下って進みます。木材積み込み中の林業トラックに道を塞がれていたらといった不安もありましたが、この日は作業は休みなのか、通りがかった現場は全て無人状態でした。







うわぉ! 枇杷牛林道沿いに広がる伐採地とその斜面をジグザグに駆け登る作業道。さすがにこのような作業道にまで手を出すキャパは持ち合わせていませんが、ここは泥好きな変態ライダーさんにはタマらん場所でしょうなぁ!

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