ガソリン給油量 10.23L | 給油回数3回 | ガソリン代 1805円 | 総走行距離 258.1 km / ダート走行距離 58.2 km | トップへもどる |
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忠福林道(常呂部内)を退出したら再び「能取湖」西岸を進んで網走市街地を目指しますが、ここで欲が出ました。そのままR238を進めば網走市街地は近いのですが、網走市「卯原内」を通り過ぎた先の網走市「二見ヶ丘」で道76に左折。能取湖東岸のガラ空きな道道を「能取半島」先端の「能取岬」目指して移動します。 しかし、その目的は岬巡りにあらず「林道」であることは言うまでもありません。海に突き出た半島の北端から能取丘陵の森を巡って東海岸の網走市「二ツ岩」とを結ぶバイラギ林道を急遽探索してみようと思い立ったんだよな! というわけでバイラギ林道を目指して湖岸伝いに進んで行くと、途中で能取林道、マスの沢林道、ポンオンネナイ林道の入口を発見しましたが、それらを探索調査する時間的余裕はないので全てパス。そのままバイラギ林道に直行します。 |
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道76を移動中、道すがらにずっと見えている能取湖の景色。雲間から差し込む太陽光が神々しいですが、7キロ離れた対岸に見えているのは、「十字園」や先ほど探索した緋卯林道や幌内7の沢林道がある「常呂丘陵」と呼ばれる標高100〜200mほどの丘陵地帯の森。そこから能取湖西岸をぐるっと回り込んで移動してきたんだよな〜。
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R238から道76に入って湖岸伝いに進むことおよそ13キロで「美岬トンネル」の入口が現れますが、入口手前に「美岬トンネル西側駐車帯」があったので立ち寄ります。バイラギ林道入口はトンネル手前すぐの地点にあるのですが、ここは慌ててガッツかずに、せっかくなので美しい能取湖の景色でも眺めておきましょう。
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駐車帯から右手(北東方向)には海に突き出た能取岬がよく見えていましたが、能取岬は能取湖と網走湾に挟まれた能取半島を形成する標高100〜250mほどの「美岬丘陵」の先端にある岬です。 そんな岬の突端には「能取岬灯台」があって、灯台の立つ海食崖の下の岩礁では野生のゼニガタアザラシやゴマフアザラシの目撃情報が多いそうですよ。でも灯台からアザラシまでの距離は遠いので、本格的に観察するには双眼鏡が必要なんだって。 |
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こちらは岬のある方向とは逆の左手(西方向)の眺め。波打ち際を道75が走っている様子がよく確認できますが、前方で海に突き出しているように見えているのは能取湖の湖口がある地点。そこに湖と海を隔てる砂州の切れ目があるのですが、さすがにここからでは遠すぎて状況がよく分かりませんね。
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そして前方、目の前にどこまでも広がるオホーツク海の海。晴れ間の広がっていた午前中とは打って変わり、上空は鉛色の雲に覆われてどんよりとした怪しい感じですが、まだしばらくは降り出さないだろうなぁ・・・。林道の女神様、頼むぜぇ!
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駐車帯でしばし海を眺めてからバイラギ林道に向かいますが、林道入口は美岬トンネルの手前にあって、路側帯からは30秒とかからぬ目と鼻の先の距離にあります。いつものように林道入口で撮影ですが、しかし、ちとバツが悪かったかな。 だって、駐車帯を訪れていた観光客の皆さんは、誰もが海を眺めて海に向かってカメラを構えているというのに、当方だけが道路の反対側で海ではなくて山をバックにデジカメを構えていたのでね。あはは、「あの人は一体なにをしているのかしら?!」と、情け容赦なく向けられるイタイ人扱いの視線が猛烈に厳しかったぜぇ・・・。 |
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道道からの入口に設置されていたバイラギ林道を示す林道標です。青く塗られた木板には林道名と共に10259mとの延長距離が記載されていましたが、よく眺めると、林道名の上に小さく「入り口」の文字が記されているのを発見。 ちなみに林道名の「バイラギ」はアイヌ語の「パエラケクシナイ」に由来する地名。なんでもアイヌ語では「バ+エ+ラケ+クシ+ナイ」となり、日本語では「出先+頭+下の方へ下がる+通っている+川」という意味らしいですよ。う〜ん、アイヌ語地名であることだけは分かりますが、しかし、難解過ぎてよく分かりませんなぁ。 |
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そしてこれが入口から眺めたバイラギ林道の様子。入口から即ダートが開始しており、前方に控える鬱蒼とした森へと向かっていますが、ゲートは設置されておらず自由通行状態になっているが林道ライダーには嬉しいですね。しかも、10キロ越えの延長距離で走り応えも十分。今日の林道探索のラストを飾るに相応しい1本だぜぇ!
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さっそくバイラギ林道のダートに突入しますが、まずは「美岬オンネナイ川」河口周辺の荒地を突き抜けて前方の森に向かっていきます。その先でどのような景色が待ち受けているのか胸がときめく瞬間でしたが、路面は固く締まったフラットなワダチダート状態。荒れが全く感じられない素晴らしいコンディションです!
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海岸から離れて能取半島を形成する美岬丘陵を覆う森の中に入りました。ここは一応「丘陵」地帯であって、重畳たる山並みが連なる山岳地帯ではないのですが、しかし、道すがらに広がる森の鬱蒼とした雰囲気はかなり重厚。人里遠く離れたとんでもない山奥にやってきたような気になってしまいます。
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ダート沿いには陽の光も差し込まぬような密林状態の森が広がり、いつなんどき路肩から森のクマさんガオォ〜と飛び出してきてもおかしくない状況が続きます。 しかし、路面はこの通りスーパーフラット状態。徒歩や足漕ぎ人力による林道探索ではないので、いざとなれば林道ライダーアビリティ「とんずら」を即座に発動できる状態なのでちっとも怖くありません。というわけでフンフフ〜ンと鼻歌まじりでお気楽にWRを進めていくと、なにやら前方の路肩を徘徊するものが・・・! |
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なぁ〜んだ、そこにいたのはエゾシカの親子連れじゃないですか。しばしの見つめ合い末、親子はプイっと尻を目せて立ち去ってしまいましたが、やれやれ、北海道の林道ってば本当に野良エゾシカとの遭遇が多いなぁ!
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道すがらには全く見えていない美岬オンネナイ川の流れに沿って、緩く登坂していくバイラギ林道のダートを進んでいくと、やがてその源流を通り越して標高178mほどの林道最高所地点を通過します。軽く山越えをしていくコース展開ですが、その途中で唯一若干の荒れが認められたのがこの地点かな。 そこでは雨水が路面を洗掘してクレバスが発生していました。といってもそれはオフバイク的には眼中にも入らないほどの軽微な荒れでしたが、慢心は禁物。軽微とはいえ、坂道カーブの途中で路面がえぐれているので、一応、注意して通過します。 |
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うふふ、バイラギ林道、余裕じゃん! すでに林道入口から5キロほど進んできましたが、これで延長距離のちょうどの半分。このぶんならば残り5キロもあっという間に完走してしまいそうな予感だぜぇ!
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やがてバイラギ林道のダートは山越えをして下りに転じますが、すると林道に右手に寄り添ってくるのが林道名由来の「バイラギ川」源流のささやかな流れ。 今でも毎年10月上旬頃になると僅かにサクラマスの遡上が見られるそうですが、しかし、それも河口から1.6km地点までの話。そこに落差2.5mの遡上不可能な堰堤が造られてからは、その上流に向かうサクラマスの遡上は絶えてしまったとか・・。 |
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その後、バイラギ川の源流に沿って進んでいくと左折分岐が現れました。ここはバイラギ支線林道だとの説もあるようですが、林道標や道標の類はなにも設置されておらず、おそらくここは名のある林道ではなくて名無しくさいです。 バイラギ林道本線はバイラギ川伝いに下っていく直進方向なので、進路をそちらにとりますが、ちなみにこの能取半島の林道ネットワークはこんな感じ。これを眺めれば、今現在、バイラギ林道がどのように半島を突き進んでいるのかが分かりますよ。 |
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バイラギ林道から右折分岐している正体不明ダートの様子です。路肩を藪に囲まれた草深い雰囲気のワダチダートが森の奥に登坂していきますが、方角的にみてどうやら能取半島中央部に位置する「航空自衛隊網走分屯基地」方向に向かっている模様。しかし、立ち入ったわけではないのでその詳細は全く不明です。
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うひゃぁ・・・! 引き続きバイラギ林道を探索すべく分岐は直進しますが、すると、ここまでウルトラスーパーフラットな極上状態であった路面が、分岐を境としていきなり草ボーボー状態に激変です! こいつは一体どうしたことか!?
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分岐地点を振り返るとこんな感じ。すぐ後方はまともなダート状態であるのに、分岐を境として路面が雑草に覆われて一気に草むしている状況が分かります。 これすなわち、その先でなにか異常事態が発生して通行が途絶えている証拠です。その原因が大雨による崖崩れか、それとも路面崩壊なのかは分かりませんが、とにかくこのような場合は林道が分断状態に陥っている可能性が高く、これでバイラギ林道を完抜けできない可能性もまたグッと高まってしまったんだよなぁ・・・。 |
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というわけで一抹の不安を覚えつつも分岐を直進。さらに続くバイラギ林道の後半区間を進んでいきますが、バイラギ川の水際伝いをゆくその先のダートの状況はこんな感じでした。路面の草深さはいったん収まりましたが、路肩にはフキがやたらと繁茂し、車両の通行が途絶えたような草深い状況に変わりはなかったです。
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ダートのすぐ脇を流れるバイラギ川のせせらぎ。川幅は狭く水深も浅いので「沢」といったほうがふさわしいですが、それにしてもだ水がとてもきれい! 真夏のクソ暑いこの季節、思わず服を脱ぎ捨ててハダカになって水浴びしたくもなりますが、生憎と今回のツーリングでは海パンを持参していなかったのが残念! 地球温暖化で夏がより蒸し暑くなっている近年では、以前にもまして林道探索中に通りがかった水辺で水浴びしたくなることが多くなりましたが、林道路肩から危険なく水辺に降りられて、また車両の通行もなくて人目を気にすることなく、それでいながら水辺に蚊やアブがいないという条件の整った林道って意外と無いんだよな〜。 |
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その後も一進一退で草深い路面状況の続くバイラギ林道をさらに前進中。路面が藪に埋没していたり、あからさまに廃道化していれば、通り抜け不可を察知して即座に引き返すのですが、しかし、そこまで荒れているわけでもないので、通り抜けできることを期待してズルズルとその先へと進んでしまう中途半端な状況でした。
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はて、なんだここは? そんな感じでしばらく進んでいくと、行く手がY字に分かれたヘンな地点が現れました。左右共に車両の通行が途絶えて廃れた状況に変わりはありませんが、古ぼけたロープが張られた左側は、一面夏草に覆われて緑の絨毯状態と化した状況。それに対して右側は若干マトモな状況になっています。
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突然行く手に現れたY字の分岐ですが、偵察がてらに20mほど歩いて振り返ってみたところ、分岐の正体が判明しました。てっきり名無し系の廃れた視線分岐かと思いきや、ただの極端な迂回箇所になっていただけでした。 このような迂回路は林道ゲートや路面崩落箇所などで稀に自然発生している場合がありますが、しかし、ここにはそれらしい障害やゲートも見当たらず、一体どのような理由で迂回路が自然発生したのかナゾでした。 |
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